台風19号の襲来により、特別警戒警報が出され、静岡・伊豆半島に上陸したとの速報の後、各地で河川の氾濫のニュースが入ってきました。当地は台風進路の西側(左側)にあたり、多少ましとはいうものの、荒れ狂う風雨の音に眠れない夜を過ごした方も少なくなかったのではないでしょうか。住宅や作業小屋、果樹園の被害状況の確認はこれからですが、家族はみな無事のようですので、まずは良かったとしなければ。
しかし巨大な台風でした。おそらくは、海水温の上昇で含まれる水蒸気量が多くなったためと思われ、暴風と豪雨、どちらも桁違いに発達したみたいです。
仮に、25℃の海水温が30℃に上昇したとすると、これに接する空気1m3あたりの飽和水蒸気量は約7g増加します。これが1辺が1kmの立方体に相当する空気中の飽和水蒸気量は1000×1000×1000=10^9倍になりますから、7×10^9(g)、1,000,000g=1,000kg=1t ですので、7,000t の水蒸気を多く含むことになります。
25℃から30℃に温度が上昇するとき、半径100kmの円形で厚さ1kmの空気の塊が余分に含むことができる水蒸気量は、3.14×100×100×7,000t となりますので、2.198×10^6 t、およそ 220万トンの水分を余分に運んで来れる計算になりますね。素人の雑な試算ではありますが、思わず「ウェッ!」となる話です。温暖化がもたらす極端現象というのは、そういうことなのでしょう。外国の某少女のものの言い方がきついからと言って、温暖化を放置していいことにはならない、ということでしょうか。
気象庁のデータから、日本近海に至るまでの海水温が高かったのは事実でしょう。
https://www.data.jma.go.jp/gmd/kaiyou/data/db/kaikyo/daily/sst_HQ.html
ともあれ、各地の被害の全容が判明するのはこれから。大きな被害を受けた方々にはお見舞いを申し上げます。親戚・知人、娘夫婦・孫のところは大丈夫だったのかな?