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電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

山新で紹介された「PRO WiND 023」のテレワーク合奏「スポーツ県民歌」

2020年05月15日 06時01分42秒 | Weblog
先日、5月13日付けの地元紙「山形新聞」に、伊藤律子記者の署名で、「47人 魂のテレワーク合奏」「PRO WiND 023がスポーツ県民歌」という紹介記事が掲載されました。これは、山形県の電話局番が 023 で始まることからついた名前でしょうが、山形県ゆかりのプロ演奏家がつくる吹奏楽団「PRO WiND 023」が、新型コロナウィルス禍で中止になった演奏会の代わりに「テレワーク大合奏」を試みたものだそうです。編曲は、同団のテューバ奏者である仁藤雄貴さん。

曲目は、山形県ではたいへん有名な「スポーツ県民歌」というもので、1948(昭和23)年の全日本陸上競技選手権大会の開催を機に作られたもので、作詞が西条八十、作曲は古関裕而というコンビです。当時としては超有名人による珍しい作品で、こういうスポーツに関する県民歌を持っている都道府県は珍しいのではなかろうか。当方も小中学生時代の運動会には必ず歌いましたので、一番の歌詞は確実に歌えますが、二番はちょいと怪しい。今もサッカーのモンテディオ山形の試合などでは歌われるそうで、けっこういい歌。私は好きですね〜。どうやら、妻は1番も2番もどちらも歌えるようです(^o^)/



この演奏は、YouTube にありました。これです。指揮者の大井剛史さんの挨拶に続きテレワーク演奏(一部に団員の歌もあり)が始まります。


なお、歌詞の最後が「ヒップ・ヒップ・フレー」になっているため、中学生の野郎どもは腰を振り振り歌っておりました(^o^) が、もちろんそれは間違いで、実は「Hip hip hoolay !」は英語圏の喝采の掛け声(*1)だそうです。

山形県ホームページには、高校生の合唱(MP3)や歌詞、ピアノ伴奏譜、仁藤さん編曲の楽譜も掲載されています(*3)。わーお、歌詞は4番まであるのですね! 初めて知りました(^o^)/

(*1):ヒップ・ヒップ・フレー〜Wikipedia より
(*2):伊藤律子記者の音楽関係記事は、興味深いです。この記事も同記者のものでした。
(*3):スポーツ県民歌「月山の雪」〜山形県ホームページより

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メルケル首相のスピーチについて

2020年05月13日 06時01分56秒 | Weblog
以前、新型コロナウィルス対応に関して、ドイツのメルケル首相が国民に呼びかけたスピーチ(*1)が話題になりました。旧東独で育ち、東西ドイツの統一を経て現在は首相の座にあるという経歴から、「渡航や移動の自由が苦難の末に勝ち取られた権利であるという経験をしてきた私のような人間にとって」というフレーズに着目した報道がきっかけであったように思います。ちょうど日本でも、行動の制限が話題になる頃でしたので、そうした観点での報道が中心だったのでしょう。

先日、たまたまこの(3月18日の)TV演説の翻訳を、ドイツ大使館のWEBサイトで目にする機会があり、全文を読んでみました。そして、驚きました! 例えばこのような内容です;

さてここで、感謝される機会が日頃あまりにも少ない方々にも、感謝を述べたいと思います。スーパーのレジ係や商品棚の補充担当として働く皆さんは、現下の状況において最も大変な仕事の一つを担っています。皆さんが人々のために働いてくださり、社会生活の機能を維持してくださっていることに、感謝を申し上げます。

これは、全くそのとおりであろうと思います。東日本大震災のときにも、人の命を助けるお医者さんの大切な仕事も、実は燃料や医薬品や物資を運搬する道路を、余震の中で瓦礫の山を押し分けて急造することに奮闘した重機オペレーターやその他多くの無名の人々の労働があってはじめて維持できた(*2)のでした。今回、新型コロナウィルス禍による忍耐の生活の中にあって、食料や日用品を買い求めることができたのも、まさにスーパーのレジ係や陳列棚の補充といった目立たない労働のおかげでした。そして注目すべきは、一国の首相が、それを全国民に向かってテレビで語りかけた演説の中の、重要な一節であったということです。

残念ながら、ドイツも行動制限の緩和の方向に少しだけ舵を切ったらまた感染者数が増加の傾向にあるみたいで、今後どういうふうになるのか全く予測できませんし、ドイツ語の意味はほとんどわからないものの、落ち着いた声と話しぶりの、こういう政治家がいることを今更ながらに再認識いたしました。

(*1):新型コロナウィルス感染症対策に関するメルケル首相のテレビ演説(3月18日)〜ドイツ大使館のWEBサイトより
(*2):『石巻赤十字病院の100日間』を読む〜「電網郊外散歩道」2012年12月
(*3):イギリスのサッチャーさんは化学教師だったそうですが、メルケルさんは物理学者だったみたいです。

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長所は短所、短所は長所〜都会と田舎と人口密度

2020年05月04日 06時01分41秒 | Weblog
新型コロナウィルス禍で外出自粛が要請されるようになり、大都市部では自宅に「巣ごもり」する人が多いようですが、我慢しきれず公園や河原などに散歩外出する人も少なくないようで、そうするとこんどはそちらが人混み状態となり、という悪循環が続いてしまう面があるようです。これは、明らかに人口密度が高い大都市ならではの現象でしょう。要するに、「どこに行っても人が多い」のが大都市の特徴と言えます。

これに対して、当地のような田舎では、そもそも人口密度が低いのですから、外に出たとしても他人様に出会う確率はせいぜい1人か2人、見渡す限りの広い田畑に働いているのはトラクターに乗った専業農家の人が一人だけ、というのも珍しくありません。これまでは「寂しいものだ」と思っていましたが、逆に感染の危険はほぼないと言って良いでしょう。やっぱり欠点は裏返せば長所、長所は逆から見れば欠点、ということなのでしょう。

それでも、便利さを求めて人は集まる。大型スーパーに行けば人は混み合い、対策なしではとても安心はできません。伝染病は都会のもので、田舎は無縁とはいかないところが現代なのかも。

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新型コロナウィルスめ!〜山響第285回定期演奏会も中止に

2020年04月25日 06時01分32秒 | Weblog
過日、山形交響楽団からハガキが届きました。5月16日(土)・17日(日)に予定されていた第285回定期演奏会も、開催中止になったというお知らせでした。予想していたとはいうものの、残念無念です。いや、主催者の山響の皆さんはもっと無念でしょう。この事態がいつまで続くのかがまるで見えないのが困ります。世界大恐慌に見舞われた後、復興期にあたる頃の出来事と思われる映画「オーケストラの少女」を思い出してしまいますが、あのときは生活苦ではあってもまだ演奏できたのだから幸せだとさえ思ってしまいます。おのれ、新型コロナウィルスめ!

前回、第284回に続き、第285回定期も払い戻しはいたしませんので、少額で申し訳ありませんが運営の足しにしてください。



山形交響楽団山形弦楽四重奏団とも、最近は YouTube チャンネルを持っているようで、演奏の一部を聴くことができます。とくに山響のものは子供向けの内容を重視しているようで、臨時休校中のお子様と楽しむにはちょうどよいのかもしれません。

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PHSの最期が半年延びた

2020年04月23日 06時03分10秒 | Weblog


ワイモバイルから入ったメールによれば、

いつもご利用いただきありがとうございます。

【重要なお知らせ】
PHSサービスの
提供終了日を
2020年7月31日から
2021年1月31日へ
延期いたします。

今回の延期は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を鑑みて決定したものです。終了延長に伴い、事前にご案内しておりました7月31日の自動解約はされません。詳細はホームページおよび5月下旬以降順次郵送でお送りする書面をご確認ください。

とのことで、要するに今年の7月末日に予定されていたPHSサービスの終了が、新型コロナウィルス対策の影響で半年延期になったそうです。2011年に更新してずっと使い続けているPHSは、まだ1週間も電池が持ちますので充電の心配は不要です。いくらスマートフォンが多機能・便利でも、自宅でも職場でも常時パソコンが立ち上げてあり、実際に移動中の電話とメールくらいしか使わないのですから、充電頻度が増えて不便になる印象しかないのですが、しかたがない。今年こそスマートフォンに移行しなければいけないと覚悟していたところでした。

さて、こうなるとまた迷います。このままズルズルと延びるよりも、思い切って更新してしまうのも手だなあ。でも、やっぱり今は時期が悪い。もう少し様子を見て、経済対策の10万円が現実の話になったら考えましょうか。

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お小遣いが減らない

2020年04月18日 06時01分10秒 | Weblog
新型コロナウィルスが流行するようになって、様々な儀礼的行事がみな中止になりました。一年間非常勤を続けていた前の職場の送別会も中止になりましたし、今春から頼まれて勤め始めた新しい職場の歓迎会も中止になりました。送別や歓迎とは言っても、自分の腹に入るものですから、飲食代は自分持ちです。例年ならば会費や宿泊費で一万円札が何枚も羽が生えたように飛んでいき、財布の中身は軽〜くなるはずなのに、今年はいっこうに減りません。新型コロナ禍の中で、比較的マシな影響と言えば、そのくらいでしょうか。

正直に言って、コロナ禍の中でわざわざ買いたいものがない。健康のありがたさ、ふつうの日常の価値を痛感する毎日にあって、いろいろなモノに目移りして物欲を満たそうという気分にはなりませんし、聴きたい演奏会などはぜんぜん開かれていない。で、消費マインドは落ち込むということになります。この新型コロナ禍がおさまったら、美味しいものを食べに出かけ、演奏会を聴き、映画を観て、ゆったりと温泉に入りたいものです。

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山形県における新型コロナウィルス感染者確認状況から考えること

2020年04月17日 06時02分02秒 | Weblog
少し前までは、山形県内の新型コロナ感染者として確認された人数はずっとゼロで、岩手・山形・富山・鳥取・島根・鹿児島の6県の共通点は、たぶん田舎だからだろう、などと床屋談義で笑っていた(*1)ものでした。ところが、3月末に神奈川県から米沢市に運転免許合宿に参加していた人の感染が確認されて以来、ほぼ毎日のように感染者の発表が相次ぎ、あれよあれよという間に全国でも中位の人数になってしまいました。特に、倍増するまでの期間が数日程度で、異常に短いのが気になります。

山形県の場合、県域が広いために、通勤や通学など、人々の行動範囲は「村山・最上・置賜・庄内」という地域圏のいずれかに収まる率が高いようです。そこで、感染が確認された人(*2)の居住市町村を四地域でくくってみると、特徴的なことがわかります。最上地区と置賜地区の感染者数が多いのです。特に、人口では七万人しかいない最上地区での発生が突出し、一けた多いのが気になります。

山形県全体がそういう傾向はありますが、特に両地域は義理堅く人間関係が濃密で、見舞いや儀礼は欠かさず食事も和やかに一緒に取る習慣があり、逆に言えばご近所や仲間内から外れることが難しい、という傾向がありはしないのだろうか。どうしても正常化バイアスが働き、集団感染が起こりやすいのかもしれません。

ドイツの発表では、血液検査で免疫を調べたところ、PCR検査で感染が確認された人の人数の15倍の人に、新型コロナウィルスに感染し自然治癒した人を含む免疫調査の結果が得られたとのことです。単純にこの比率を適用することは適切ではないと思いますが、可能性としてその15倍の潜在感染者数がいると想像することもできるでしょう。やはり大変な事態になってきていると考えたほうが良さそうです。

(*1):新型コロナウィルスを話題に床屋談義〜「電網郊外散歩道」2020年3月
(*2):新型コロナウィルス感染症に関するポータルサイト〜山形県ホームページより
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この事態が2年間続いた場合どうするかを考えるべきだろうか

2020年04月16日 06時02分16秒 | Weblog
※この記事は4月5日に書いたものですが、少々不穏当かなと懸念し、寝かせておりました。どうやら現実の事態のほうが進行してしまい、同様の発表がなされているようですので、日の目を見ることになりました。



新型コロナウィルスによる感染症のニュースが連日続いており、世界中で大変な事態になっているようです。まさにパンデミックの様相を呈しています。国際的に見れば、日本は感染爆発をなんとか抑え込んでいるように見えますが、さてこの事態はいつまで続くのだろうかと不安になります。

そんなときに参考になるのが、「歴史の教訓」でしょう。Google で「スペイン風邪 終息」で検索してみた結果をいくつか読んでみましたが、1918年に発生し、軍隊を中心に感染が拡大し、多くの感染者と死亡者を出して終息した国が多かったようです。1920年にはほぼ流行が止まったようで、日本国内では人口が約5,600万人であったときに、約35〜45万人、中を取って約40万人が死亡したと推定されているとのこと。この死者数は、東京大空襲の10万人、日露戦争の9万人という犠牲者の数をはるかに上回ります。この比率を現在の人口1億2千万人に単純に当てはめれば、86万人の死者数を出して社会が集団免疫を獲得し、終息することとなります。

もちろん、現代では医学や情報技術が進歩し、また衛生意識の水準もはるかに高くなってはいますが、その反面、人の移動が格段に容易になっているため、当時は有効であった「隔離」が難しい面があり、免疫を持たない新たな感染症の爆発的流行に直面したという点では、当時と同じような状況になることは充分に考えられます。

では、第一次世界大戦を結果的に終結させるほどのこの事態が2年ほど続いたと仮定して、それに対応する方策を考えておかなければいけない、ということでしょうか。食料は、ライフラインは、医療は、子供の教育は、仕事と収入の道は、いかに確保していけるのか。おそらくは世界大恐慌に匹敵する経済的インパクトがあるでしょうし、食料輸出国の貿易制限の動きも出てくるかもしれない。産業構造が変わるほどの影響があるということでしょう。

現在の対策が功を奏して、なんとか流行が食い止められればありがたいところですが、思惑通りには進まないこともありますので、さてどうなることか。本当に怖いのは、危機を危機と思わず、集団が「みんなで渡れば怖くない」とばかりに「正常化バイアス」に頼って日常を送ることなのかもしれません。

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久しぶりに運転免許の更新

2020年04月08日 06時02分29秒 | Weblog
大都市部は新型コロナウィルス感染者の増加で、緊急事態宣言が出されました。なんだかハラハラしながら推移を見守っているような日々の中、過日、久しぶりに運転免許の更新をしてきました。新年度の始まりということもあり、受講者はごく少ないためか、あまり長い列に並ぶこともなく、また受講者間の間隔も遠く、スムーズに手続きを済ませて来ました。この程度なら、感染リスクもごく少ないだろうと思われます。



昨今の状況を見るにつけ、不特定多数の人と接触する満員電車の通勤時のリスクは大きいのでしょう。その点では、マイカー通勤は感染リスクが小さいのかもしれません。もっとも、職場や家族の誰かが感染すれば、身近にいる人たちは否応なく感染せざるを得ないわけで、通勤だけを取り上げて云々するのは適当ではなかろうと思いますが。

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新型コロナウィルスを話題に床屋談義

2020年03月27日 06時03分42秒 | Weblog
先日、およそ一ヶ月ぶりに床屋に行きました。床屋さんで髪をカットしてもらいながら、話題はどうしても新型コロナウィルスの流行についてになります。ご近所の小学校では、卒業式もだいぶ簡素・簡略化して終えたそうで、コロナの影響が甚大とのことでした。また、近くのサクランボ果樹園をつぶして造成した住宅地も、中国からの材料が届かないせいで建材が奪い合い状態になっているとか、着工は見送られるだろうとの情報もありました。まだ感染者が報告されていない県が全国で六つあり、岩手、山形、富山、鳥取、島根、鹿児島の各県だそうです。これは、田舎であることをむしろ喜ぶべきなのでしょうか(^o^)/

ところで、諸外国、特に欧米各国の爆発的な流行に比べて、日本国内での流行がさほどでもない理由の一つに、実はお箸と個盛りの食文化の影響があるのではないかと意見が一致をみました。新型コロナウィルスの流行は、密室以外の通常の環境では飛沫感染と接触感染が大きな理由だそうです。では、いくら手を洗うとは言っても、毎日・毎食のことですから、うっかりすることもあるでしょう。手で直に触ってちぎって食べるパン食文化と、茶わんを持ちお箸で食べる米食・和食文化では、感染リスクはぐっと下がるのではなかろうか。お昼は簡単にすまそうとトーストを食べながら、たしかにこの指にウィルスが付着していたら、ありうる話だなあと実感しました。こんどは山形名物「ひっぱりうどん」にしよう(^o^)/



梅の花はまだ咲いておりませんが、つぼみはだいぶふくらんできました。ヒマラヤユキノシタは、ようやく花盛りとなりました。春の女神さんは、今年は早めに来てのんびりゆっくりしているようです。ありがたい。

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過日、某所から助っ人依頼の電話があった

2020年03月23日 06時04分36秒 | Weblog
過日、某所から電話があり、助っ人をお願いできないかという依頼でした。なんでも、若い人が育児休業に入るのにその代替要員が確保できないのだそうです。どうやら、昨年の秋から冬にかけて非常勤で病休者の代理をつとめたのが聞こえて、お話がかかってきたらしい。前回は非常勤でしたが、今回はフルタイムの仕事ということでした。電話の主は以前に多少ご縁のあった人のようで、私のことをよく承知しているとのこと。資格が適合し、引き受けられる条件にある人がほかにいないそうで、本当に困っているようでした。年齢的に、また体力的に、フルタイムの勤務が再び勤まるかどうか不安はありますが、比較的近場ということもあり、助っ人ならばと内諾の返事をしたところです。新型コロナウィルスに関連した報道が続く中、しかも定年農業から週末農業に戻るわけだけれど、大丈夫か? まあ、必要に応じて適宜お休みを取りながらやっていかなければいけないでしょうが、「義を見てせざるは勇なきなり」という言葉もありますし、若い人たちが困っているのを見過ごすこともできません。高齢の老母の面倒を見ながら地域の役割も果たしている妻は、やっと二人で心強い生活になったと喜んでいたのにとブースカ文句を言っておりますが、なんとか工夫してやってみることにいたします。

本来は非常勤の仕事も今年限りで、完全リタイアが実現するはずだったのに、ちょいと予定が狂いました(^o^;)>poripori

写真は、ようやく咲き始めたヒマラヤユキノシタ。
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急な買いだめの心理と事情

2020年03月09日 06時02分59秒 | Weblog
新型コロナウィルスの感染を防ぐために、当地でも医師会から行政の長に要請があり、例年の地域自治会の総会を中止するようになったらしいです。当然、その後の懇親会もなし。飲ん兵衛諸氏は不平不満をもらすでしょうが、大多数の人たちはほっとしたというのが正直なところかも。

ところで、マスク不足に端を発したトイレットペーパー等の急な買いだめ騒ぎ、この心理と事情が興味深く感じられます。おそらくは、収納スペースに限りがある住宅事情の場合、ふだんから余計な分量を買わない、必要になったら必要な分だけ購入する、というスタイルを取っているのではなかろうかと想像します。いわば、トヨタのかんばん方式と似たやり方です。すぐ近くのコンビニやスーパー、ドラッグストアなどで、必要なときに必要なだけ買ってくればよい。こういった店舗の棚が、共同倉庫のような使われ方だったのでしょう。ところが、外出を控えて自宅で巣ごもり生活をすることを考えると、在庫を最小限にしか持たないこの方式では破綻します。そこで、無理に収納スペースを確保し、日常生活に必要な物品を購入し、在庫を確保しようという動きが始まると、店舗の棚があっという間にスカスカになる、ということなのでしょう。

これに対し、「ど」がつくほどの田舎に住み、買い物は数日〜一週間分を車でまとめ買いする習慣のあるわが家では、無駄に広い田舎家の住環境を活かして、マスク、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、石鹸、歯ブラシ、電池などの日用品は常に予備の在庫があるように心がけていますので、今回は逆に買わずにすませることができました。トヨタの生産方式の観点からすれば、無駄、不経済なのかもしれませんが、逆に災害や危機に強いのかもしれません。持たない暮らし、シンプルライフもいいけれど、災害や危機には弱いのかな、と感じてしまいます。

※誤解のないように、一部の表現を手直しをしました。

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退職後の変化:確定申告を終え、あらためて家計管理の重要性に気づく

2020年03月07日 06時02分35秒 | Weblog
ようやく確定申告の作業が終わり、税務署に提出して来ました。例年通りならもっと早く出来上がったはずなのに、今年は例年通りではない要因が多く、ずいぶん時間がかかりました。

  • 1月〜3月のフルタイムの勤務と4月からの非常勤の勤務による給与所得に、11月〜12月の別の非常勤の仕事が加わり、さらに年金所得の源泉徴収票も老齢基礎年金の分が加わったけれど、額面は激減したため従来のフルタイムのときの計算式が使えず、ワークシートを修正するのに手間取り、準備する添付書類の枚数はやけに多くなった。
  • 農業所得は、思いがけない農機具の故障による修理や更新、作業小屋の屋根塗装の費用などがかかり、かなり赤字になったため、一部を退職所得で補填したが、退職所得は課税対象外であることに後から気がついて計算をやり直した。また、減価償却費の算定が一部変わっていることに気づいた。
  • 医療費控除の計算も、従来の領収書添付から一覧表形式に変わり、確定申告ワークシート集計表の様式を一部変更して作り直した。

それでも、ようやく自由な時間が多い身の上になったことが幸いして、当初の締切日の前に提出することができました。

確定申告用の自作ワークシートは、基礎的な集計部分はそのまま使えましたが、税額の計算の部分はそのままは使えず、やはり農家兼業のフルタイム勤め人と年金生活者では違うなあと感じた次第です。



退職前には、年金額は毎月決まった額が入ってくるのだろうと思っていましたが、けっこうたびたび変わります。退職して在職停止分が増えたりするのはありがたいけれど、介護保険料や後期高齢者医療保険料、国民健康保険料(税)、個人住民税等が特別徴収で引かれたりすると、がたっと下がります。支給総額は決まっておりますが、給与生活者の月給のように一定の金額が毎月入ってくるわけではなく、隔月に入ってくる額はけっこう変動すると考えたほうがよいようです。最初の頃は、けっこうもらえるんだと思って喜びますが、後になるとヌカ喜びだったことがわかってがっかりします。特に退職したばかりの年は、税金も前年の所得に見合う額が課されますし、健康保険料も自分で納めなければいけませんから、出ていくお金がやけに多く感じます。本当は自分の給料から天引きされていただけなのですが(^o^)/

源泉徴収に慣れてしまっているサラリーマン時代は、あまり税金や家計管理には意識を向けないで来ましたが、農業所得を含めた確定申告をするようになり、家計管理の大切さが感じられるようになりました。老後破綻などということがないように、家族を含め、家計管理は意識的にきちんとしておいたほうが良いようです。

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多様な基礎研究の厚みがいざというときに役立つものではなかろうか

2020年02月28日 06時02分23秒 | Weblog
連日の報道は新型コロナウィルス(COVID-19)(*1)に関するものが一番多く、中国、韓国、日本ばかりでなく世界中で感染が拡大しているようで、たいへんな事態だなと感じます。潜伏期間が長く、その間にも感染力があるとか、陰性になってもまた再燃する場合があるとか、なんだかたちが悪い。こうなると、従来の「伝染病を隔離することで封じ込める」という手法はいたちごっこになりやすく、必ずしも有効ではなさそうです。感染を恐れて引きこもっても、結局は経済活動や生活が停滞し、やがては動き出さざるを得ないでしょう。来週から小中高等学校、特別支援学校が臨時休校に入るよう要請があったと報道されていますが、インフルエンザのように季節により流行が止まったりするのかどうか、同じコロナウィルス由来の風邪と同様に、いったん感染して入院し退院した人がまた検査で陽性になる例もあるようで、どうにも先が見えません。

ウィルスの遺伝子情報から共通点のあるエイズウィルスの治療薬が効果があったとか、いやインフルエンザの薬が効きそうだとか、自社の株価目当てなのか海外の某社が治療薬の開発に自信たっぷりな発表をするとか、いろいろ玉石混交の情報が飛び交います。日本の研究論文数はここ数年減少傾向にあるそうですが、まるで企業の戦略のような「選択と集中」と称して陽の当たる研究は優遇し、そうでない研究は冷遇するというような科学技術政策は、こういう局面では逆に足を引っ張る結果になっているのでは。むしろ大事なのは、実は多様な基礎研究が行われていることであって、意外なところから意外な示唆が出てくるものではなかろうか。

例えば、実際にはこれが基礎研究と言えるかどうかどうかは不明ですが、SARSウィルス等と同様に今回の新型コロナウィルスも小児には感染しにくいか、たとえ感染しても軽症で改善する可能性が高いということから、風疹や麻疹、ポリオ、日本脳炎、インフルエンザなど、コロナウィルスと同じRNAウィルスに対する小児へのワクチン接種がプラスに影響しているのではないか、という仮説がある(*2)のだそうです。もし事実だとすればたいへん興味深いことで、今回の新型ウィルス登場以前の、2018年の Microbe and Infection 誌に掲載された総説は、もしかしたら希望の一つになる可能性があるのかもしれません。その他にも、これまで多数の研究が行われてきたし、今後も行われようとしているのだと思いますが、大変な時こそ基礎研究の厚みを大事にするようにしてもらいたいものです。

なお、画像は Wikipedia(*1) より。パブリック・ドメインになっているようです。

(*1):2019新型コロナウィルス〜Wikipediaの記述より
(*2):麻疹由来ワクチンで新型コロナウィルスを予防する〜「北品川藤クリニック院長のブログ」より

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退職後の変化:通勤がなくなるということ

2020年01月16日 06時03分16秒 | Weblog
退職してこのかた、時々非常勤で顔を出して実務的な引継や業務の一部お手伝いをするだけで、仕事の面ではずいぶんゆっくりした生活になりました。ところが、昨年の晩秋〜初冬の頃に病代の助っ人として遠距離通勤をしてみて、久しぶりの仕事はやりがいもありおもしろかったものの、日々の通勤がいかに負担になっていたかをあらためて感じました。特に雪道大渋滞が発生しやすい冬場の通勤がないというのは、実にありがたい限りです。

助っ人の役割を終えて、今また日々の通勤のない生活に戻り、実になんというか、朝の時間がゆっくりと過ぎていくことを実感しています。朝食後、ゴミ出しをしたり片付けをしてほっと一息、FMラジオを聴いたり PC-audio で音楽を聴いたりする時間は、実に気楽で良いものです。たまに早起きして、元日に作って好評だった「中華おこわ」をもう一度作ったりすると、家族も喜び、私も満足します。

このあたり、給料やボーナスが出ないという経済的な面はさておき、人によっては「社会との接点がなくなった」とか、「することがなくて時間を持て余す」とか思うのかもしれませんが、お天気により畑に出たり雪かきをしたりする前の「ゆっくりタイム」をどう受け止めるか、ということでしょう。案外、このあたりは本質的なところで、人生の「ゆっくりタイム」をどう受け止めるかに関わっているのかもしれません。

私の場合、住まいが田舎にあるためどうしても通勤距離は長くなりがちで、さもなければ単身赴任という選択になってしまいます。やむを得ず、長い通勤時間をずっと音楽を聴くことでやり過ごしてきました。当ブログでも「通勤の音楽」が大きな要素になっていました。カーステレオというものを発明してくれた人に、大きな感謝をささげなければいけません(^o^)/

写真は、この5日の雪景色です。この雪もすぐに融けてしまい、以後、全く雪のない生活となっていましたが、今後はどうでしょうか。毎日通勤されている皆様、雪道はどうぞお気をつけて。

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