電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

無色と透明と

2019年10月12日 06時04分28秒 | Weblog
テレビを観ていて、ときどき「ん?」と思うことがあります。例えば昨日の「チコちゃんに叱られる」の中で、「透明って、何?」というのがありました。その説明が、水は透明じゃなく、実は青い、となっていましたが、ちょいと疑問。スタッフに「無色」と「透明」の混同があったんじゃなかろうか?

水が透明というのは水に濁りがないことで、100入った光がほぼ100出て行く(透過量)こと。濁りがあると、100入った光が70とか80とかしか出て行かない。これは、液体の色と直接の関係はない。(特定の波長の光を吸収する液体でも、吸収しない波長の光はスルーと透過する。)

例えば薄い硫酸銅の水溶液は青い色をしていますが、硫酸銅の水溶液を入れたビーカーやシャーレの底に置いた紙に描いた模様ははっきり見えます。つまり、青色で透明。

水に白絵の具を混ぜると、絵の具の顔料は水にとけないので、ビーカーやシャーレの底の模様は不明瞭になります。つまり白濁して透明度が下がります。青い絵の具を混ぜると、青く濁って透明度が下がります。白または青に混濁して不透明。

「無色」「有色」、「透明」「不透明」は概念が混同されやすいのかなあ。これ、一般社会では通じない、化学屋さんだけの狭い常識なんだろうか? 「水は無色?」と訊かれたのだったら、「水はごく薄い青色」というのがいい答えだと思うけれど。



この週末、近年にない大型の台風19号が接近中。被害の少ないことを祈ります。


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