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上司になってはいけない人たち (PHPビジネス新書) 価格:¥ 907(税込) 発売日:2014-04-19 |
評価
(3点/5点満点)
人事部の方々がこのところ、「最近の若者は・・・」ならぬ「最近の管理職は・・・」という嘆きを口にするケースが目立つそうですが、それは最近の管理職の育成力の乏しさへの危機感の表れではないででしょうか。
この本は、どんなタイプの上司や、どんな部下との事象が見られるようになったのかを追及し、それへの対策・処方箋を記したものです。
・問題があるのに「ない」という《無責任上司》
・自分が「問題そのもの」になっている《鈍感上司》
・何もしないで会社の評論ばかりする《負け犬上司》
・「ほかにやることがある」でごまかす《煙幕上司》
・その場しのぎの対応に終始する《お調子者上司》
・気に入らない部下を排除する《暴君上司》
・できる部下の足を引っ張る《やっかみ上司》
・なんでも他人のせいにする《卑劣上司》
・「会社の敵」をつくってしまう《傲慢上司》
・部下を不正に巻き込もうとする《極悪上司》
管理職の育成力は、それ自体を謙虚に身につけなければなりません。優秀なプレーヤーが、優秀なマネジャーになるとは限らないゆえんです。
【my pick-up】
◎迷ったときは「上」より「下」のために動け
中間管理職は本来、上と下とを半々に見て、それぞれのために良かれと思って動くのが筋である。しかし本人は半々のつもりでも、部下の立場からすると8対2か7対3くらいの割合で、上ばかり見ているように感じるものだ。そして、それがたぶん真実に近い。
判断に迷うことがあったら、下のために動くことを優先すればよい。そのくらいで部下の目には、上と下とを半々に見ている公平な上司と映る。