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会社を辞めるのは、「あと1年」待ちなさい！ 「続職」のススメ 価格：￥ 1,470（税込） 発売日：2011-03-24 |
評価 
（3点/5点満点）
日本の行動科学（分析）マネジメントの第一人者である石田淳さんが、仕事や人生に悩んだときの新しい働き方・生き方の指針として、「続職（ゾクショク）」を提案します。
続職とは、1年という期間を限定して積極的に目の前の仕事に取り組み、その上で転職するのか？、起業するのか？、今の会社にとどまるのか？を決めるものです。
安易な退職に警鐘を鳴らしていますが、単に現在の厳しい経済・雇用状況を理由としているのではなく、まずは今の仕事に1年間真剣に向き合ってスキルを高めれば、その後の選択肢が広がるという大切な側面があります。それだけ今いる会社・仕事には、自分を高める立派な環境が整っているのです。
転職や起業を考えていない方にも、時間管理や実行力などに関する仕事術としても役立ちます。
【my pick-up】
◎独立したら、コピー代もバカにならない！
あなたは今の仕事に、いろいろと不満があるかもしれません。ですが、渋々とでも会社に通っていれば、一定の給料が入ってくるというのは、とても恵まれた環境と言えます。こうしたメリットを、焦って投げ出すことはありません。少なくとも、今後の生き方を決めるまでは、うまく活用するべきです。
◎「カレンダー」を活用して、時間と正しく向き合う
レコーディング・ダイエットの考え方は、行動科学マネジメントとよく似ています。行動科学マネジメントにおいても、人間は行動を「記録・計測（メジャーメント）」することで、目覚ましく改善していくことが立証されているからです。
記録した行動は、分析と改善に役立てるのが基本です。ですが、ただ記録するたけでも、少なからずメリットがあるものです。
日ごろから記録していると、自然と行動を意識して、「これじゃまずい」「改善しないと」といった気持ちが生まれるからです。特に棒グラフや折れ線グラフなどで視覚的に記録していくと、より変化が実感できます。記録自体が楽しくなってきます。
◎仕事は残業よりも「前業」で片づけろ！
朝の時間帯まで使って時間を活用すれば、あなたの作業効率は飛躍的に上がります。うまくいけば、残業がほぼ不要となります。こうなれば、定時で堂々と帰ることができるでしょう。定時で帰れるようになれば、スクールに通うなどしても、9時過ぎには帰宅できます。まだまだ時間は残っています。
周囲を気にして会社に残るのは、時間のムダでしかありません。会社とあなたが、対等でないと意味がありません。企業と個人のつき合いは本来フェアなものなのですから、無意味な残業を強いられるのは、どう考えてもフェアではありません。
あなたが時間をコントロールして、定時までに仕事を終えられるようになったときは、胸を張って口にしてみましょう。「仕事が終わったので、帰らせていただきます」
◎尻込みせずに、本音を言える自分になる
これからの1年間は、自分を高めると同時に、会社との関係も見直す時期です。「この会社で、これからも働き続けていいのか？」そうした視点も必要になるわけですから、時にはあなたの本音をさらけ出し、それに対する会社の本音も確認してください。
会社の本音が信用できなければ、1年後には辞めることを選ぶかもしれません。逆に、会社の本音に触れてみたら、納得できる場合もあります。そのときは会社に残っても、はるかに働きやすくなります。
あなたが先に本音を言わなければ、会社の本音も触れられないということです。
◎「本を読む習慣」「とりあえず本を買う習慣」を身につける
私は大勢の社会人を見てきましたが、社内で高く評価されていたり、独立して結果を出している人は、その大部分が読書家です。逆に「ビジネス書なんて読んでも意味がない。知っていることしか書いていない」などと言う人は、だいたい結果を出せていません。本から学ぼうという姿勢が、初めから皆無なのですから、ある意味当然でしょう。あなたもこれからは、時間が許す限り、多くの本を読んでください。
じつは、「本を読む習慣」を持っている人たちは、「本を持ち歩く習慣」を身につけています。つねにカバンの中に本を入れ、枕元にも本を置いているのです。
ただし、「本を持ち歩く習慣」よりさらに前に、身につけなければいけないことがあります。それは「本を買う習慣」です。本を購入するから、自然と持ち歩き、読むようになります。基本的なテクニックとしては、書店巡りをスケジュールに組み込むことです。
本の購入は「思い切り」が重要です。購入前に吟味しすぎると、いろいろと理由をつけて、買わない結果になりかねません。自己投資のための本は、まとめ買いが基本です。
◎パーソナルメディアで自分を発信する
あなたがどれだけすばらしい才能や経験を持っていても、それを発信しなければ、誰にも伝わりません。自分ブランドを確立するためには、これからは会社員であっても、パーソナルメディアを駆使するべきです。
実社会でできる経験と出会いには、どうしても限界があります。そこで、パーソナルメディアを活用するのです。自分から情報発信をしていくことで、世界を爆発的に広げてください。
