評価 (3点/5点満点)
この本では、年収1億円クラスのお金持ちの習慣を51項目紹介します。
本書のタイトル「年収1億円の人は、なぜケータイ(電話)に出ないのか?」の答えは155ページに記載されています。
電話には「いつかかってくるかわからない」という見えないプレッシャーがつきもの。ずっと待ち受け状態のようなものです。こうした無駄なプレッシャーをお金持ちはたいへん嫌うので、「だったらいっそ、出ないでおこう」となるわけです。(中略)お金持ちは、電話には出ずに、自分の都合のいい時間にかけ直します。それはいつか。ずばり「移動中」です。
年収300万円、1000万円の人々と比較して見えてくるのは、「お金持ちほど、のんびりと人生を謳歌している」ということです。お金持ちであることのメリット、それは「お金がないからやれない(できない)」という不自由から解放され、あらゆる選択肢を手にできることです。
年収1000万円の人々は、「高収入」を手にはしているけれども、「幸福なライフスタイル」には手が届いていないように感じます。
また、「年収300万円/1000万円グループ」と「年収1億円グループ」の間には、「サラリーマンであるか否か」という高い壁が存在しますが、その根底には「能力」ではなく「考え方」の差があります。
本書は皆さんに、会社をやめて年収1億円を目指すことをお勧めするものではありません。これまでにない考え方に触れるきっかけになればよいと思います。
【my pick-up】
◎年収300万円の人はジャンクフードで太る、年収1000万円の人は忙しくて太る、年収1億円の人は健康的に痩せる
お金持ちはといえば、断言しますが、基本的に肥満はいません。その大きな理由のひとつは、周りが皆、健康的に痩せているからです。週6でジムに通っているような知人が身近にいると、自分ももっと頑張らなくてはという刺激を受けます。私自身、週1回のフットサルの他にパーソナルジムにも通っていますし、継続的にトレーニングをするために、自宅にジムまで設営してしまいました。お金持ちほど、健康への投資を重視しているといっていいでしょう。
タバコも一緒で、周りがみんな吸っていれば吸ってしまうかもしれませんが、あまりに誰も吸っていないので、なんとなく吸わないのが当たり前になってきます。ピザを食べて、コーラを飲んで、ポテチを食べている人なども見たことがありません。こうして、お金持ちコミュニティはどんどん健康的になっていくのです。
◎年収300万円の人は口頭で報告する、年収1000万円の人は書類で報告する、年収1億円の人はメールで報告する
「直接話すこと」にこだわると、相手の都合に振り回されてしまうというデメリットがあります。お互い普段からメールのやりとりだけで物事を進める習慣をつけていれば、まったく支障はありません。連絡や報告の手段は「メール一択」というのがお金持ちの考え方なのです。
◎年収300万円の人は「できない」言い訳をする、年収1000万円の人は「~したい」と夢を語る、年収1億円の人は「~しちゃった」と結果報告
「〇〇しようと思っている」といっている時点で、そこには一種の迷いが生じています。つまり、決断ができていないわけです。ヘタに水を差されるくらいだったら、誰にも何も言わずにやったほうがいいとお金持ちは考えます。自分が本気でやりたいと考えていることなら、他人に話して背中を押してもらう必要はありません。むしろ他人に話すデメリットのほうが大きいわけです。周りの誰もが応援してくれるというのは希望的観測にすぎません。
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