評価 (3点/5点満点)
女性向け動画メディアを運営するC Channel CEO(元LINE CEO)の森川亮さんが、「スピード感」にこだわり、生産性を上げる方法としてヒントになる要素を詰め込んだ1冊。
まず始めに、仕事のスピードが遅い人のタイプを以下の6つに整理しています。
1.いい人すぎて仕事を抱えすぎ
→断る技術や捨てる勇気を持つ
2.一人で全部やろうとする
→自分は自分の得意分野や本当にこなすべき仕事に専念して、それ以外は人に委ねるという一種の開き直りが必要
3.自己満足に浸っている
→相手の期待値を満たしていればOKという意識に変える
4.集中力が切れやすい
→誘惑がない環境(集中できる環境)に身を置く
5.今やるべきことが明確になっていない
→仕事を分解し、優先順位づけをし、きっちりスケジュールを組んで進める
6.読みが甘い
→予定とのズレをチェックして、次回に活かしていく
日本企業の仕事はムダが多いと言われますが、ムダを減らすために必要なのは、「大事なこと」だけ確実に押さえること。そして、「必ず終わらせる」という前提で、仕事の回し方、つまりプロセスを変えていくことだと森川さんは考えます。
森川さんが今のような自己管理の術を身につけるきっかけとなったのは、33歳くらいのときに読んだフランクリン・コヴィーの『7つの習慣』。この本に出会って衝撃を受け、常にゴールから逆算することや何事も可視化して振り返りをすることなどを学び、自分なりに管理術をブラッシュアップしていったそうです。
まずは自分が今抱えている「どうしても早く終わらない仕事」や「一番時間をとられている仕事」にフォーカスして、ムダを省きつつ効率を上げてみること。ハードルを高めに設定して、できなかったらなぜできなかったのかを反省して、改善策を考え、また挑戦すれば、1年ぐらい経つとできるようになります。
そして10年もすれば、周囲の人が止まっているかのように思えるくらい、速く仕事が処理できるようになるものです。
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