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キーエンス出身の著者が、高い成果を上げるための「仕組み化」について解説します。
一部の優秀な人員に依存する属人性の高い努力を強いるよりも、誰もが一定の成果を上げられる仕組み化を行った方が、より高い成果を出すことができます。
多くの企業で行われている仕組み化とキーエンスの仕組み化の最も大きな違いは、仕組みを作りっぱなしにしていないこと。
仕組み化の定着と継続的な改善のプロセスこそが、キーエンスの成功の鍵となっているそうです。
仕組み化は課題解決のプロセスそのもので、仕組み化のスキルは普遍的な問題解決能力と言えます。
仕組み化を通して、「課題を特定する目を養い」「適切な対策を考える思考力を磨き」「実行するための仕組みを作る創造力を高める」積み重ねを行いましょう。
【my pick-up】
◎自分がいなくても、回るようにする
自分がいなくても回るような仕組みを作ることが、マネジャーの役割です。仕組み化によって浮いた時間を使って、別の付加価値を生み出せば、会社からの評価は上がるはずです。周りの人ができていないことをマネジメントできるようになれば、高く評価されるでしょう。ある程度仕組みが定着したら、その仕組みを人に任せて、自分は新たな仕組みづくりに回るのがよいでしょう。5人のチームで成功したら、次は10人のチームを作る。そして10人のチームが自動で回るようになったら、また新たに10人のチームを作っていく。
◎仕組み化とは「マネジャーの仕事を軽くすること」
仕組み化することを面倒くさがって怠ってしまうと、かえってマネジメント負荷が大きくなったり、組織の能動性が育たなくなったりするのです。その結果、組織であることの強みを出せない状態が続いてしまいます。結局、仕組み化とはマネジャーの仕事を軽くすることです。そして現在ご自身がマネジャーとして伸び悩んでいたり、自信をなくしたりしているのであれば、仕組み化は急務です。
マネジャーの立場になった人の中には、自分にはマネジャーとしての能力やリーダーとしての器があるのだろうかと悩まれる人も多いでしょう。しかしそれはマネジャー自身が自らの属人性に依存しようとしていることが問題なのです。マネジャーの仕事は仕組み化だとわかれば、人としての器だとかリーダーシップといった、曖昧な人間性だけに依存する必要がないことがわかります。
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