厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2019年167冊目『いくつになっても「求められる人」の小さな習慣』

2019-08-03 18:25:47 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

私の20代での仕事の基礎は、中谷彰宏さんから学びました。サンマーク文庫の「中谷彰宏のビジネス塾シリーズ」を当時は実践していましたし、東京での「中谷塾」にも参加しました。

そんな中谷さんの最新刊は、転職や再就職という話が出てくる40代は、能力よりも信用が求められるということを述べたもの。

40代は社会に出てから20年が経っています。いかに信用される習慣を身につけたかが、その人の20年間の蓄積です。

そういう意味では、本書の「信用」を積み重ねる習慣は、20代から30代の早いうちに身につけるべきですが、40代になってからでもこれらを意識しているかどうかで、以後の仕事・人生が大きく変わってくると思います。

【my pick-up】

◎信用は夜ではなく朝つくられる-夜が早く朝も早く出社しよう

一流は、朝に仕事をしている人たちです。夜は、二流が仕事をしている時間です。朝の集中力は、ハンパではありません。夜は、仕事をしている気分だけを味わってしまいます。残業はまったく効率の悪い仕事なのです。会社では、朝早く来て、夜早く帰る人が一番信用されます。「朝弱い」と言う人は、「知らないよ」と言われて求められなくなるのです。

◎プロはパイロットと同じ、前日のアルコールは午後4時まで抜けない-仕事の前日に飲まない

パイロットは、フライトの前の晩はお酒を飲めません。仕事の前の晩に飲んでもいいサラリーマンのほうが不思議です。軽く飲んだだけでも、午後4時まで抜けないのです。お酒を飲むと、興奮状態で睡眠が浅くなります。お酒を飲んで寝ている間、人間は寝ていないのです。興奮した状態で起きたままです。それでは、無睡眠状態の徹夜明けで仕事をしているのと同じです。仕事への集中力がなくなるのも当然です。求められる人は、仕事の前日にはお酒を飲みません。ロックミュージシャンも、お酒を飲む人はいません。お酒を飲んでタバコを吸っていては、体力がもちません。コンサートの後、体を鍛えるために10キロ走っている人もいます。そういう健康管理をしていくのがプロフェッショナルです。

◎机の片づいた状態が信用を生む-乱雑な机で「仕事してます感」をアピールしない

机の上が片づいていることが、求められる人の信用です。逆に、机の上が散らかっていると、なんとなく仕事を忙しくしているという求められない人のカモフラージュになります。散らかった机を見ていると、集中できないのです。デスクトップにアイコンがたくさん並んでいるパソコンは、動作が重くなります。デスクトップにあるアイコンは、つねに全部動いています。あの状態が散らかった机と同じなのです。プロフェッショナルの机の上は驚くほど片づいています。机の上に何も乗っていないという状態が信用を生むのです。

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2019年166冊目『アンチ・サラリーマン戦略』

2019-08-03 18:18:16 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

タイトルの「アンチ・サラリーマン戦略」とは、「時間」「場所」「組織」を自分のライフスタイルに合わせて選び、自主的にコントロールしながら仕事をする、という新しい働き方の戦略です。時間を切り売りして働くサラリーマンから脱却し、「ナレッジワーカー」になるための手段と方法を指しています。

<働く場所>

組織に所属する・しないを問わず、働く場所に柔軟性を持っています。コワーキングやテレワークを活用したり、組織の枠を超えて他業種・多職種の様々な人たちと協働します。

<働く時間>

自分でタイムマネジメントをしながら働きます。自分の仕事が乗っていて集中したければ継続し、好きな時間に休みます。また仕事と仕事以外の時間の垣根がなく、どこで何をしていても自分の仕事にプラスになるように時間を使います。仕事の中に「遊び」の要素を見つけたり、遊びの中に「仕事」の要素を見つけたりします。

<仕事の仕方>

関わるプロジェクトなどで求められる業務を遂行しつつも、そのやり方は組織の型にとらわれず、様々なアイデアを自分の裁量で試したり、新しいことに挑戦したりします。また契約する会社から仕事を受けるだけでなく、自分で自分のスキル、能力を活かせる仕事を生み出し、そのアイデアや成果物をシェアして新たな仕事を作り出すことができます。

具体的には自分の資質を伸ばして価値を高める方法や新しい働き方のアイデアや費用なスキルなどについて、分かりやすくお伝えします。

<仕事のオファーを絶やさないための12の能力>

モデリング力/仕事を生み出す力/量子思考/見極める力/期待感力/乗り越える力/ユーモアとモチベーション/人間関係のキモ「自尊心」/物語の力/ノットアグリー・バット・コミットメント/ゴールの設定/伝える力

これらは、今後社会で活躍すべき若者に対しこれまでの働き方のアンチテーゼを示し、新世代の価値観をエールとして届けるものだと思います。

今後さらに新しい働き方にチャレンジする若者が増え、多様な価値観の中で生み出されていく面白いアイデアで、これまでの常識を覆すような新たな世界が創出されていくことを期待したいですね。

また本書は、管理者や経営者にとっては、今の若者を知り、これからの時代背景を通して企業文化と人材育成を見つめ直すきっかけになるでしょう。

【my pick-up】

◎「失敗」と「学び」を高速PDCAで回せ

人が不安になる主な理由には「行動していない」ことが挙げられます。頭の中で一生懸命考えるだけでは、何も見えてはきません。もちろん新しい展開が見えてこなければ「不安」になるのも当然です。以前に比べネット環境が整ったことで、様々なデジタルツールや分析ツールが使えるようになりました。これらによって「まずやってみる」ということのハードルが非常に低くなったのです。行動に移す回数が増えると、当然うまくいかなかった回数も増えます。ですがそれは悪いことではありません。失敗は単なるテスト結果にすぎないのです。他の人がチャレンジしていないことにどれだけトライし、どれだけの気づきや学びを得たか。その数が実績や信頼につながっていくのです。

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2019年165冊目『レア力で生きる』

2019-08-03 18:07:43 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

レア力とは、文字通り「rare(きわめて希なこと、希少なこと)」な能力を意味します。それは、他の誰の真似でもない自分だけの「好き」を追求しながら、競争のない領域で生きていく力です。

・日本の30代の大半が、教育機関における学び直しをしていない。「大人の学びは当たり前」の世界から日本を見ると、「学ばない大人」と多さに危機感を覚えずにはいられない。特に40代以降、時代の変化に振り回されて後悔しないように、30代までに学びを習慣化したほうがいい。

・まず、自分の「好き」を知るために、興味・関心があることを手当たり次第やってみる。その際、心がけてほしいのは、モノではなく、体験に投資すること。

また、レア力を仕事に生かすために必要なことが2つあります。

・どのような産業や領域で、自分のレア力を生かすことができるか、ニーズを発見、開拓する「マーケティング力」。

・自分が磨いてきた「好き」を多くの人に知ってもらう「発信力」。

どれも、大切なのは「するか、しないか」ですね。自分の市場価値を上げ、マジョリティから抜けて仕事・人生を楽しむための学び・行動の処方箋です。

【my pick-up】

◎英語の基礎を叩き込む

TOEIC L&Rは、会話には使えないと言われることもありますが、会話の基礎は学べます。400点レベルの人であれば、中学・高校の基礎が身についていない可能性が高いため、文法の学び直しが必要です。600点レベルの人は、ある程度の基礎力はあると思っていいでしょう。あとは、単語・イディオムを増やし、読解スピードを上げることです。800点までとれている人は、英語の基礎力は身についています。聞く力、話す力を鍛えるためには、やはり語学留学がお勧めです。

◎本を読む

ここ数年は、1日2冊は読むようにしています。集中して読む時間を確保するため、極力、夜の会食は入れないようにしています。今では、いつでもどこでも活字を読んでいないと落ち着かないほどです。1冊読むだけで多くの信頼できる知識と情報を得られるだけでなく、自分の思考も鍛えられるのです。古典や歴史は漫画で読むと面白く理解しやすいと思います。読書をしない人が増えている時代こそ、読書体験への投資を惜しまず、数ある学びの中でも読書は特に優先する。そういう人は、今後ますます希少性が高まるでしょう。

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