評価 (3点/5点満点)
勤労者として働く時間以上の時間を定年後(または退職後)過ごさなくてはならない時代です。
この本は、40代の皆さんにこれからの50年、60年を生き抜くために、40代をどう過ごすことが大切かという命題の答えを探し出すための参考書です。
「これまで多くのことを本書に書いてきましたが、要約すると、これから必ずやってくるあなたの老後に対して、40代の今何を考え、行動すべきか、ということにつきます。」(P.205)
これからの将来を考えながら行動を起こさなくてはならないのが40代です。40代の今こそ、将来どうやって暮らしていくかを考え、少しずつ行動を起こしていくことが必要です。
一方、平均寿命がいくら伸びたところで、自分の寿命がどうなるかは誰にも分かりません。ならば、40代の今、これまでがむしゃらに頑張ってきた自分の人生を振り返り、どう生きるかを自分なりに考えてみてほしいですね。
【my pick-up】
◎経営者の姿勢
経営者が率先して大きなビジョン(大風呂敷でも構いません)を打ち出すこと。ちょっと出来ないかもしれないぐらいのビジョンを出してください。具体的な実行プログラムは、幹部社員に書かせればいいのです。先輩議員が言いました。「ある議員は出来そうもない公約を掲げることで、それが実現できるまで議員として選挙に当選し続けてきたんだ」と。
◎夜の付き合いを考え直す
40代のあなた、あなたが「明日はちょっと早いので」なんてお断りをしても、もう付き合いの悪い奴だなんて言われることはありません。二次会、三次会は、よほどの理由がない限り「お断り」をお勧めします。むしろ1万円を部下に渡して、「ちょっと疲れたから、お先に失礼するよ。少しだけど二次会の足しにして」というのが理想の上司です。それだけではなく、週半ばでの飲み会より、週末のストレス発散に心がけた方が、経済的にも肉体的にもずっと効果的です。その場では、「もう帰るんですか」とか、「もう一軒、付き合ってくださいよ」などと言っていても、大概はその場限りですから、面子なんて誰も考えていません。