厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
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2018年131冊目『アマゾンのすごいルール』

2018-05-05 21:43:04 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

アマゾンジャパンの立ち上げメンバーとして準備を行い、以来2016年2月まで約15年間アマゾンに在籍していた著者が、アマゾンの基本ルールを、内側で体験した出来事とともにお伝えします。

アマゾンの考え方は、実にシンプルだと言います。「Customers Rule!」(お客様が決めるんだ!)という大原則に基づいて、お客様のために何ができるか?を考え事業を推進しているだけですが、やはり時間軸、スピード感、スケール感は他社よりも遠く、速く、広いと思います。

また、アマゾンの文化を語るうえで決して外すことができないものに、「Our Leadership Principles(OLP)」(リーダーシップ理念)があります。その14か条は、本書の108ページをご覧ください。

本当の意味での顧客満足度の向上を実践するために、アマゾンは最高の教科書となるでしょう。

巷にあふれるアマゾンを賢く使う方法といった類のノウハウ本ではなく、アマゾンの考え方を理解して、多くの個人や組織が避けて通れない「アマゾンと共生」するための必要な知識を身につける本と言えるでしょう。

【my pick-up】

◎「自分の力で何とかしろ」は禁句

救われたのはSVP(シニア・ヴァイス・プレジデント)が「なぜできないんだ?」とは決して言わず、「どうしたら助けられる?」と聞いてくれたことです。「何が分からないか教えてくれ」。このようなSVPの考え方、声のかけ方は、その後部下とのコミュニケーションを取る上で大きな参考になりました。

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2018年130冊目『リーダーが育つ55の智慧』

2018-05-05 21:24:55 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

2017年に500店舗、2018年2月期で31期連続の増収増益を達成するニトリの創業者(現ニトリホールディングス会長)、似鳥昭雄さんが試行錯誤を繰り返しながら実際にやってきたことが満載された1冊。

特に強調されているのは、会社のロマンを掲げ、高いビジョンを持つということ。「日本人の住まいにもアメリカのような豊かさを広げたい」という似鳥さんが掲げたロマンのもと、現在の100倍という簡単には達成できない目標を定め、それに向け創意工夫を積み重ねて達成していくのです。

人をどうやって育て、どういった指示を出すのが最も効果的なのかについて日々悩み続けている管理職の方はもちろん、自分の可能性をまだきちんと自己分析できていない若い人たちにも読んで頂きたいです。

それにしても本書の値段は926円(税別)。文書・新書でもなく全245ページのビジネス書で、なぜこんなに安いのでしょうか。

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2018年129冊目『投資なんか、おやめなさい』

2018-05-05 00:50:36 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

経済ジャーナリストでTV番組等の出演も多い荻原博子さんが、投資の落とし穴について徹底的に解説し、あえてすべての金融機関を敵に回して「投資をするな」という趣旨で書いています。

収益悪化地獄に陥りつつある金融機関が、一般の人たちを投資地獄に追い込み、何とか利益を上げようとする最悪の構図が、今まさに展開されているとのこと。

今ある財産を無事に保全するために、投資をしないという選択もあることに気づかされます。

【my pick-up】

◎預金金利0.001%は、「預金はいらない」という銀行の意思表明

みなさんにとって「ノーリスク」の金融商品である「預金」は、銀行にとっては「リスク」がある金融商品なのです。なぜなら、どんなに運用が難しい状況でも、預かったお金は必ず増やさなければ、銀行の経営が立ち行かなくなるからです。銀行は、「預金はいらない、もう持ってくるな」というつもりで、預金をゼロ金利にしたのです。一方、「投資商品」のリスクを引き受けるのは買った本人で、売る銀行は単に販売手数料を手にするだけです。つまり、「投資商品」=銀行にとっては「ノーリスク」で儲けられる金融商品ということなのです。いま、銀行にある程度の預金をしている人には、うるさいほど電話がきます。そして、100%、「投資」への誘いだといっても過言ではないでしょう。

◎実は倍増している、デフレの中での預金効果

デフレの中では、モノの価値は下がり、相対的に現金の価値は上がります。相対的にというのは、目に見える金利は上がっていなくても、実質的な金利は上がっているということです。デフレという状況の中では、現金の価値は相対的に上がる傾向があり、借金は相対的に膨らむ傾向があります。確かに預金には「増えないリスクはあるかもしれませんが、デフレの中では「目減りしないメリット」のほうが大きい。目減りさえさせなければ、貨幣の実質的な価値は上がっているからです。

◎「何に投資すればいいですか?」は、ダメ!

セールスマンが売る商品は、たいていは自分が受け取るマージンを優先しています。そして、セールスマンが儲かる商品は、その儲けであなたが損をする商品なのです。

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2018年128冊目『45歳の教科書』

2018-05-05 00:27:25 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

『35歳の教科書 今から始める戦略的人生計画』(2009年初版)

『坂の上の坂 55歳までにやっておきたい55のこと』(2011年初版)

リクルートに勤めた後、47歳のときに都内では義務教育初の民間校長となり、現在は教育改革実践家として活動している藤原和博さん。この本は、上記の姉妹本として、35歳と55歳のちょうど真ん中に位置する45歳前後の読者に向けて書かれた新し人生の教科書です。

藤原さんの「45歳の決断」は、東京都で義務教育初の民間校長になることでした。無謀とも言える一歩を踏み出すことは、45歳から30年間の仕事の中で、大三角形(3つのキャリアの掛け算)を形作るはじまり。

どんな希少性を確保するのか、どんな人生のピラミッドを建てるのか…その美意識や哲学性を問われる時代になるでしょう。

45歳前後の読者が、もう一度自信あるいは自己肯定感を取り戻すお手伝いとなる1冊です。

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