厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2017年4冊目『降りてくる思考法』

2016-11-06 20:17:47 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

何かをしている瞬間に一瞬の雷のように発見やアイデア、ある思考がやってくる。これはまさに著者の江上隆夫さんが考える‘降りてくる思考’の状態を表しています。世の中を席巻するアイデアのほとんどは、考えて、考えて、考え尽くしたあとの空白のときにポンと‘降りてくる’ものがほとんどです。

また、この能力はわたしたちの脳が当たり前に備えている「無意識の仕組み」です。‘降りてくる思考’を行うための唯一の方法は、オープンでリラックスした脳内環境を意識的につくることにあるのです。

脳内環境づくりの1つ目のポイントは「脳を狭く小さく使う」こと。対象を思い切り絞り込んで考えるということです。2つ目のポイントは「脳を休ませる」こと。最もよいのは睡眠です。

この本では、ごくごく当たり前にできる、脳を狭く小さく使うための「質問」もしくは具体的な「指示」が、9つの分野で48項目紹介されています。

変える/なくす/くっつける/盗む/~だとすると/見えるようにする/調べる/捨てる/ちょっとだけをちょっとだけ

クリエイティブディレクターの江上さんの感性溢れる表現も秀逸です。

・直感とは、最も深い思考形態であり、無意識が生み出した論理的な結論だと私は考えています。(P.36)

・ビジョンは、あなたの「願望」という地面の上に、新しい技術や考え方、世界の動きを「材料」に、「直感」を養分として生まれてきます。(P.154)

・新しいアイデアは、いまの「そこそこよいアイデア」を生んだ土壌とは、まったく違う新しい土壌にタネを埋めないと発芽しません。(P.198)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2017年3冊目『自分を鍛える!』

2016-11-06 19:46:50 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

著者のジョン・トッドは、1800年10月9日にアメリカのニューイングランド地方に生まれました。この本はロンドンだけでも当時15万部売られ、勉強の仕方から体の鍛え方まで具体的かつ実践的な内容となっています。

トッドは開拓時代の厳しい環境にありながら、信望ある牧師として活躍するかたわら広く人々に読まれるような有益な著書を数多く著わし、70歳に及ぶまで不断の著作活動を続け得ました。

トッドの勉強法及び健康法など、自分の鍛え方・磨き方で面白いのは、それが一番いい時代のアメリカのいいところが表現されている点です。ニューイングランドを開発し、そこにハーバード大学やイエール大学やプリンストン大学を建てて、そこで人材をつくった頃の人たちの気力、生活の送り方というものには、さすがと思える良さがあります。

勉強というのは、たとえどんなに調子が悪いときでも、ぼんやりして全然頭が働かず、体もけだるく、痛みさえ感じているようなときでも、何時間も何年間もひたすら続けていかなければならないものだということを頭に入れておくべきだ。(P.82)

時代は変わっても、日本の学生やビジネスパーソンをはじめ、前向きに賢明に人生を生きたい人が自らを鍛えるにあたって、有効な本だと思います。

【my pick-up】

◎朝の遅い人間で志を叶えた者は一人もいない!

起きるのが遅くなると、当然仕事にとりかかるのも遅くなり、結局、その日全体が狂ってしまう。早起きするためには、早く就寝することをすすめたい。夜の12時以前の1時間の睡眠は、それを過ぎた後の2時間分以上に相当する。あなたも夜10時までには消灯することにして、きちんとそれを守るようにしなさい。それで朝5時に起床すれば7時間の睡眠がとれるわけで、これがまさに自然の理にかなったことなのである。いやしくもこの世で何かを成し遂げたいと思うならば、この習慣を身につけることが絶対必要なのだ。若い時から早起きの習慣をつけている人は長生きするという傾向があり、そういう人は卓越した有能な人物になる場合が多い。そして何よりも、おだやかな楽しい人生を送れるものだ。

◎よい本にめぐり会えるような努力をしているか

知識の吸収を会話や社交だけに頼っている人間は、たいへん頭の回転の速い人間ではあろうが、ずさんな頭の持ち主であるとも言える。そういう人は他人を楽しませたり、相手の興味を惹きつけてたり、新しいものの見方を教えたりすることはできても、その判断の公正さとなるとあてにならないのである。

◎運動に費やす時間は‘能率’で十二分にカバーできる

ためしに、規則正しく活発な運動を毎日、1か月実行してみるとよい。そうすれば、運動しないときと同じ量の仕事を、そして同じ量の勉強を、はるかにたやすくできるということに気づくはずだ。その差には自分でも驚くことだろう。こうして肉体に活気を与えるために使われた時間は、それだけ頭脳の働きがよくなり仕事や勉強が快適にはかどることによって、埋め合わせられるのである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする