評価 (3点/5点満点)
著者の井上裕之さんが現在の歯科医師とセラピストというポジションを得ることができたのも、30代半ばから40代を自分でもあきれるぐらいどん欲に生きてきた結果だと言います。
日本を支える40代前後のミドル年代から、夢や理想、人生へのどん欲な姿勢が失われ、気迫・気負いと言うような熱いエネルギーが失われてしまった。そんな30~40代の日本の男がもっとどん欲になり、元気に生きる姿勢を取り戻せば、日本は必ず活力を取り戻す。
この本は、そんな思いをもとに、あきれるくらいのどん欲を持つことで人生を変えることができることを訴えます。
私の欲も金欲でも物欲でもなく(もちろん、それもゼロではないが)、最大の欲は、いい仕事をしたい、人のためになる人間になりたい、さらには、仕事を含めて、自分自身を限りなく成長させていきたい、というような欲だ。そうした実感がない日々を過ごすことは、どん欲な私には耐えられない。(P.29)
「それなりの人生で本当にいいのか?」 大きな不満はないが、なんかくすぶっていると感じる方に読んで欲しいです。
【my pick-up】
◎結果の出せない自分をいつまで甘やかすのか
思いどおりになっていないなら、原因は自分にしかない。「人生なんて思いどおりにはいかないものサ」。そんなふうに、結果の出ない自分を甘やかしてはいけない。思いどおりになっていかないのは、生ぬるい毎日を過ごしているからだ。現状の生ぬるさから抜け出すには、もっと自分自身に怒ることが必要なのだ。負の感情を逆手に取って、奮起するエネルギーに変えていくのだ。