評価 (3点/5点満点)
原書は英国のビジネスコーチであるマーク・フォスター氏の『Do It Tomorrow and Other Secrets of Time Management』(2006年)。初めての邦訳版『マニャーナの法則』は2007年に刊行されましたが今回、より幅広く活用できるように増補・改訂したものがこの『仕事に追われない仕事術』です。
「マニャーナ」とはスペイン語で「明日」という意味。次の2つの原則こそが「マニャーナの法則」です。
原則1 新しく発生した仕事は「明日やる」を基本にする
原則2 クローズ・リストを使う
マニャーナの法則の根底にあるのは「明日まで待てないほど、緊急な仕事はない」という考え方です。ポジティブに表現すれば「1日に発生する仕事を集めて、必ず次の日にやる」と言い換えられます。つまり、常に1日分の「バッファー・ゾーン」を設ける考え方です。
ステップ1 今日新たに発生した仕事を集めておく
ステップ2 仕事を類別する
ステップ3 類別した方針に従って翌日まとめて処理する
私たちの脳の仕組みを理解したうえでの、従来のタイムマネジメントや仕事術が苦手な人でも実行できるテクニックと言えるでしょう。