厳選!ビジネス書 今年の200冊

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今年108冊目『「やる!」と決めたことが必ず続く24の法則』

2011-05-18 20:15:48 | おすすめビジネス書
「やる!」と決めたことが必ず続く24の法則 「やる!」と決めたことが必ず続く24の法則
価格:¥ 1,344(税込)
発売日:2011-05-17

評価  (4点/5点満点)

東京大学医学博士(東大病院特任研究員)の森田敏宏さんが、新しい習慣を続けるための正しいやり方として、「逆転の発想」の数々を披露します。ちなみに、森田さんの書籍の紹介は、『東大ドクターが教える、やる気と集中力の高め方』(2010年9月5日本ブログ掲載)に続き2冊目です。

逆転の発想の一例として、〝早く起きるためには早く寝ること〟など、聞いたら当たり前と思うが実際はなかなか考えが及ばないもので、真逆だと思っていたことが、いつの間にか正統派路線に変わってしまうことはよくあります。

著者の森田さんご自身も今や、走るのが日常生活の一部になっているそうですが、相乗効果の高い良い習慣を楽しみながら続ける秘訣を本書から学びましょう。

【my pick-up】

◎目的の手段化

あなたの目的を明確にする面白い方法をご紹介しましょう。

仮にあなたが製薬会社で営業マンをしているとします。あなたは、明日から早起きすることにしました。あなたの早起きの目的は、朝早く病院に行って、自社の薬を売り込むことだとします。しかし、これは目先の利益しか考えていない、「せこい」目的です。これでは本来の目的とは言えず、長続きしない可能性があります。

そこで、「目的の手段化」という作業をします。

あなたが目的だと思っていた「自社の薬の売り込み」を目的ではなく、手段に置き換えます。それが手段だとすると、その先にある目的は何でしょうか。それを考えてみてください。たとえば、「自社の薬によって、大勢の患者さんが救われること」といった目的が浮かんだとします。今度はその目的をまた手段に置き換えます。「大勢の患者さんが救われることが手段だとしたら、その先にある目的は何か?」と考えます。その先にある目的は、「みんなが元気で幸福な社会をつくる」といったものが浮かんでくるでしょう。

このように、「目先」の目的を手段に置き換えて、もっと高いレベルの目的を考える作業を繰り返すと、本当に目指すべき目標、目的が見えてくるのです。

◎毎日同じ時間に同じようにやる

あなたが新しく始めたい習慣、継続したい習慣は、毎日同じ時間に同じようにやるのが理想的なのです。毎日同じ時間に同じ行動をするために、1日の中で確実に確保できる時間帯を見つけましょう。そこにあなたの新しい習慣を組み込むのがベストなのです。

どうしてもいつも通りいかないときでも、習慣を継続するために必要なのは、優先順位です。その日行う行動に優先順位をつけましょう。その日の行動の中で、優先順位の高いもの、特に上位の3つは必ずやりとげるようにしましょう。

何としてもやるという決意で望むのです。

◎ジョギングの相乗効果

ジョギングの相乗効果の中でも一番良い効果は、脳の活性化でしょう。走る動作というのは一見単純に見えますが、実は複雑なのです。動き続ける中で、常に体のバランスを保ち、障害物なども瞬時によけなければなりません。めまぐるしく脳を活動させないと、成り立たない動作なのです。

ジョギングをやっていると、走っているときは当然脈が速くなりますが、逆に安静にしているときの脈拍はゆっくりになります。これはどういうことかというと、安静のときに働く副交感神経がしっかり働いていて、緊張したときに働く交感神経を抑えているということです。つまり、緊張しづらくなるのです。

また、「今度こそ禁煙する」なんて人前で公言する人もいますが、そもそも、やめるかやめないかといった当落線上のレベルで議論していては、ダメなのです。ジョギングをやるようになったら、そんなことは言ってられません。もちろんタバコを吸いながらは走れませんし、普段タバコを吸っている人は、肺活量も落ちているし、酸素を取り込む能力も低下しています。同じ筋力があっても早く息が上がってしまうのです。こんな損な話はありません。

ですから、ジョギングに真剣に取り組むなら、タバコはやめるしかないのです。やめない理由はないのです。そういうレベルになれば、禁煙なんて簡単です。

またなぜか、企業の経営者はマラソンやトライアスロンに挑む人が多いのです。いったい、なぜでしょうか?

理由の一つに、自己管理が挙げられます。企業経営者の中には若いころは銀座で飲み歩いたり、無茶をしていた人も多いでしょう。しかし、ある程度の年齢になるとそうはいきません。心身ともにきちんとした自己管理ができなければ、企業も社員も守っていけません。また、企業を経営していく過程には、さまざまな困難があります。それを乗り越えていく過程と、マラソンで困難を乗り越える過程には共通点があるようです。

さらに、いろいろな悩みも走りながら考えているうちに、いいアイディアが浮かんで、悩みが解消されてスッキリすることも多いのです。

走る習慣による数々の相乗効果、これらがレベルの高い人たちを釘づけにしているのではないでしょうか。

◎2次会に行かない

早起きのために、2次会にはなるべく行かないようにしましょう。何か理由をつけて断るようにしましょう。

2次会に行かないと保てないような人間関係は、基本的に存在しません。

コメント (1)
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