厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

今年106冊目『仕事は楽しむが勝ち!』

2011-05-16 21:41:15 | おすすめビジネス書
仕事は楽しむが勝ち! 仕事は楽しむが勝ち!
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2011-04-29

評価  (3点/5点満点)

世界で初めて携帯の「着信メロディ」をダウンロードする仕組みを作り、35歳で東証一部に上場、37歳のとき藍綬褒章を史上最年少で受賞した平澤創さんが、20代後半から、特に甘えの許されない30代という大切な時間を過ごしている方々に向けて書かれたものです。

挫折や失敗をくり返しながら、20代をがむしゃらに走り、30代以降、ビジネスの世界で目まぐるしい日々を過ごしてきた著者の、仕事の中で感じた気づきがたくさん詰まっています。

努力しているのに、それでもチャンスが巡ってこないと思っている方。

・置かれている環境を変えてみてはどうでしょう。その場にじっとしていても何も変わらないこともあります。

・取り組んでいる方法を根本的に変えてみるのはどうでしょう。

・やらなくてもよいことを時間をかけてやっているのかもしれません。

今より少しでも改善できないか(楽ができないかと言い換えてもいいです)、問題意識を常に持ってほしいです。

【my pick-up】

◎生き方に迷いが生じたら、原点を見つめ直し、得意技を探してトップを目指す

この先の仕事で何を専門分野としていくのか。それを探すのが20代だとすれば、その専門を決めて花を咲かせるのが30代だと言えるかもしれません。ところがこの込め込む作業は器用な人ほど苦手。ソツなくできる人は、仕事や人間関係でうまく立ち回ることができます。そういう人の30代は、周囲から「あの人に任せておけば安心」と頼られ、会社の中で重宝される存在です。いわゆる場の空気が読める人です。

本人は何をするにも、それほどの苦労なくできてしまう。それはひとつの才能ですし、悪いことではありません。その結果、ひとつのことに深く取り組んだり、自分としっかり向き合う機会がないまま、するすると何の障害物に触れることもなく歩んできたと感じているのではないでしょうか。ところが、何か壁にぶつかった時、ふと、自分の足元の不確かさに気づき、驚くことがあります。今の何となく居心地のいい状態がいつまでも続くのだろうか。漠然とした不安を抱いてしまうわけです。

一方、不器用な人は、器用な人よりも早い段階で何度も壁にぶつかります。その分、不器用な人は自分なりの専門分野を見出す機会を得ていることが多いような気がします。

◎ホラを吹いてでも、目標は高く!ちょっと背伸びした目標設定の連続のなかで仕事をやり遂げていくことがプロであり、ステップアップにもつながる

納期なり、ノルマなりは死守しなければいけない-それがプロとアマを分ける大きな部分と言えます。つまり、仕事におけるプロとアマの最大の違いはどこかと言えば、それは仕上がりのクオリティではないと思います。ITの世界でも音楽の世界でも、質に関してはアマチュアのほうが高いレベルにあることが多々あります。なぜなら、彼らには無制限の時間があるからです。絶対的にいいもの、本人が完全に納得できるものができ上がるまでやり続けることができます。

一方、プロは契約を結び、対価を得る以上、いついつまでにという期限が設けられます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする