四つ話のクローバー 価格:¥ 1,500(税込) 発売日:2011-04-22 |
評価 (3点/5点満点)
170万部のベストセラー『夢をなかえるゾウ』の著者・水野敬也さんが、幸せになるヒントとして4つの物語を紹介します。
「深沢会長の秘密」
なぜ世の中の多くの人が、思ったように頑張ることができないのか。その理由を一言で言えば、「1人の人間の中で2つの願望がぶつかり合っている」からだ。
「大きな願望で小さな願望を従わせる」ということが、自分の行動を支配する唯一の方法だ。もし君が、心から望む1つの願望を大きく育てれば、他の誘惑(小さな願望)に負けることは無くなるだろう。
絶対してはならないのは、自分の願望にウソをつくことだ。結局のところ、本心が望んでないウソの願望は、他の小さな願望とぶつかりあって負けてしまうことになる。
願望を大きく育てることができれば、今まで面倒くさかったり嫌だと思っていたことも、その願望をかなえるための「やりたい」ことに変わる。つまり、頑張るための方法は、「頑張らなければならない」→「頑張りたい」、この状態を自然に導くことなのだ。
「ハッピーコロシアム」
「欲望」と「感謝」。これは人間にとって常に引き合っている力のようなものです。そして、時代によってもその比重は移り変わります。現代の日本のように恵まれた時代には、「感謝」する気持ちが薄まってしまいます。すると皮肉なことに、生活は豊かになっているのに心が満たされないのです。
こんな時代だからこそ、今自分の持っている素晴らしいものに目を向け感謝をすることを大事にしていきたいですね。人は、いついかなるときにでも幸せになれるということです。
「見えない学校」
「共感」さえ身につけることができれば、何度人生を繰り返しても不幸になりようがありませんから。
「他人のことを自分のことのように考えましょう」なんて言われてもなかなかできないと思います。人間というのはどうしても自分中心に考えてしまうものですから。
だから、大事にして頂きたいのは「行動を変える」ということなんです。頭の中では「汚いな」「迷惑だな」と思っていてもかまいません。しかし、とりあえず「大丈夫ですか?」と声をかけてみる。その人に共感している人だったらやりそうなことを、実際やってみるのです。
あなたたち自身のためにするのです。そういう行動を取っていけば、必ず考え方が変わってきます。他人のことを自分のことのように考えられるようになるのです。そうなれば人間は、自然と他人から愛されます。仕事も人間関係も、驚くほどうまくいくようになるのです。
「氷の親子」
君たちは消えているのではない。形を変えているのだ。君たちは死を迎えることによって-植物になり、虫になり、動物になり、この世界の一部になるのだ。
こうして命は形を変えながら、ぐるりぐるりと回り続けているのだよ。
これらを読むと、幸運を引き寄せる考え方・行動がすっと自分の中に入っていきます。