厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
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今年100冊目『四つ話のクローバー』

2011-05-08 18:25:13 | おすすめビジネス書
四つ話のクローバー 四つ話のクローバー
価格:¥ 1,500(税込)
発売日:2011-04-22

評価  (3点/5点満点)

170万部のベストセラー『夢をなかえるゾウ』の著者・水野敬也さんが、幸せになるヒントとして4つの物語を紹介します。

「深沢会長の秘密」

なぜ世の中の多くの人が、思ったように頑張ることができないのか。その理由を一言で言えば、「1人の人間の中で2つの願望がぶつかり合っている」からだ。

「大きな願望で小さな願望を従わせる」ということが、自分の行動を支配する唯一の方法だ。もし君が、心から望む1つの願望を大きく育てれば、他の誘惑(小さな願望)に負けることは無くなるだろう。

絶対してはならないのは、自分の願望にウソをつくことだ。結局のところ、本心が望んでないウソの願望は、他の小さな願望とぶつかりあって負けてしまうことになる。

願望を大きく育てることができれば、今まで面倒くさかったり嫌だと思っていたことも、その願望をかなえるための「やりたい」ことに変わる。つまり、頑張るための方法は、「頑張らなければならない」→「頑張りたい」、この状態を自然に導くことなのだ。

「ハッピーコロシアム」

「欲望」と「感謝」。これは人間にとって常に引き合っている力のようなものです。そして、時代によってもその比重は移り変わります。現代の日本のように恵まれた時代には、「感謝」する気持ちが薄まってしまいます。すると皮肉なことに、生活は豊かになっているのに心が満たされないのです。

こんな時代だからこそ、今自分の持っている素晴らしいものに目を向け感謝をすることを大事にしていきたいですね。人は、いついかなるときにでも幸せになれるということです。

「見えない学校」

「共感」さえ身につけることができれば、何度人生を繰り返しても不幸になりようがありませんから。

「他人のことを自分のことのように考えましょう」なんて言われてもなかなかできないと思います。人間というのはどうしても自分中心に考えてしまうものですから。

だから、大事にして頂きたいのは「行動を変える」ということなんです。頭の中では「汚いな」「迷惑だな」と思っていてもかまいません。しかし、とりあえず「大丈夫ですか?」と声をかけてみる。その人に共感している人だったらやりそうなことを、実際やってみるのです。

あなたたち自身のためにするのです。そういう行動を取っていけば、必ず考え方が変わってきます。他人のことを自分のことのように考えられるようになるのです。そうなれば人間は、自然と他人から愛されます。仕事も人間関係も、驚くほどうまくいくようになるのです。

「氷の親子」

君たちは消えているのではない。形を変えているのだ。君たちは死を迎えることによって-植物になり、虫になり、動物になり、この世界の一部になるのだ。

こうして命は形を変えながら、ぐるりぐるりと回り続けているのだよ。

これらを読むと、幸運を引き寄せる考え方・行動がすっと自分の中に入っていきます。

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今年99冊目『ホワイトスペース戦略』

2011-05-08 00:10:11 | おすすめビジネス書
ホワイトスペース戦略 ビジネスモデルの<空白>をねらえ ホワイトスペース戦略 ビジネスモデルの<空白>をねらえ
価格:¥ 1,995(税込)
発売日:2011-03-29

評価  (3点/5点満点)

本書は、戦略コンサルティング会社の会長であるMark W.Johnson(マーク・ジョンソン)が、ハーバード・ビジネス・レビュー誌に発表し、優秀な論文に送られるマッキンゼー賞を受賞した論文〝Reinventing Your Business Model〟(ビジネスモデル・イノベーションの原則)をもとに書籍化されたものです。

要旨を以下にまとめてみます。

・本書の目的は、ビジネスモデル・イノベーションを無計画・無秩序なプロセスではなく、計画的で予測可能なプロセスに変える手助けをすることにある。

・新しいビジネスモデルを築こうとする人たちが直面する障害の多くは、既存のビジネスモデルを十分に理解していないことが原因で生まれる。いま実践しているビジネスモデルの構成要素を明確に理解すれば、新しいチャンスを生かす体制や、差し迫る脅威に対処するための体制がどの程度整っているかを的確に把握できる。

・本書では、ビジネスモデルの構成要素を明らかにするという非常に困難な課題を成し遂げるため、ビジネスモデルの「4つの箱」と名づけた強力な枠組みを打ち出した。それは、顧客価値提案、利益方程式、主要経営資源、主要業務プロセスであり、この枠組みに沿って検討すれば、既存のビジネスを成功させている要素が明確に理解できる

・ビジネスモデルにイノベーションを起こせば、既存の市場を変革し、あるいは新しい市場をつくり出すことを通じて、ホワイトスペース<既存のビジネスモデルの対象外の領域>に進出し、成長の扉を開ける場合がある。

・ホワイトスペースとは、「その企業の既存のビジネスモデルが活動の対象としていない領域」「コアスペースと隣接スペースの外にあり、新しいビジネスモデルを確立しないと生かせない領域」という意味である。ホワイトスペースでは、慣れ親しんだ仕事のやり方が通用せず、前例のない手ごわい難題が次々と持ち上がる。

現状のビジネスモデルを把握したうえで意識的に変革する点が、ブルーオーシャン戦略とは明らかに異なります。

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