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自分に気づく心理学 価格:¥ 500(税込) 発売日:2006-04 |
評価
(3点/5点満点)
人づきあいが苦しいのはなぜか。心の不安はどこからくるのか。なぜ他人の眼が気になるのか。・・・そんな誰もが抱く心理状態を、早稲田大学名誉教授の加藤諦三さんが解き明かします。ちなみにこの本は、1987年刊行からのロングセラーで、2006年に愛蔵版(なんと500円!)として再編集されました。
最初は少し難しく感じるかも知れませんが、読めば読むほど人間の心理はここまで研究されているのかとその奥深さに感動しました。
【my pick-up】
◎仕事や性で次々に達成する努力の方向を修正する
次々にものごとを達成している時に、人生うまくいっていると感じるよりも、人々と親密になれた時自分の人生がうまくいっていると感じて気持が落ち着くようになれば、成功である。
◎辛い時に辛いと感じられる人は救われる
自然な感情の流れに従っていれば疲れないが、それを押し殺して逆のことを言ったりやったりすることで疲れる。
どんなに仕事が辛くても、辛いと感じることが許される人には救いがある。救いのないのは、心の底で辛いと悲鳴をあげているのに、辛くない、素晴らしいと意識している人である。
◎大事なのは本気で自分にやさしくなろうとすること
そんなに他人の眼を気にしてみたところで、他人が自分の人生に責任をとってくれるわけではない。
最終的には自分が自分の人生の責任をとらなければならない。他人の期待にかなおうとどんなに勤勉に頑張ってみても、その人達が自分の心の底の虚無を満たしてくれるわけではない。