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必ず結果を出すフレームワーク仕事術 (PHPビジネス新書) 価格:¥ 798(税込) 発売日:2009-12-19 |
評価
(3点/5点満点)
㈱日本総合研究所主席研究員の手塚貞治さんによる、「フレームワーク」という切り口で仕事術を整理・体系化したものです。
自己啓発書の古典『7つの習慣』に登場する時間管理のマトリックスや、ジョハリの窓など、有名なフレームワークを仕事でどう活用するか、具体的に書いてあります。
【my pick-up】
◎読書を習慣化する
私自身は一定の「多読」が必要だと思っています。最低限の目標として、週1冊で年間50冊は読むべきだと思っております。
クールダウンとして本を読むという感覚が身につくと、「読書=癒し」という感覚が脳に浸透していきますので、読書に対する抵抗感が少なくなってくるはずです。
◎「重要度」か「緊急度」か?
第三領域(緊急だが重要ではない)というのは、一見重要度は高くないかもしれないが、それをしないと信頼を失ってしまうという類のものです。効率化せよと言われても、限界があるということです。
したがって結論としては、逆説的ではありますが、第三領域に割く時間を確保するために、第二領域(緊急ではないが重要)をしっかりスケジューリングせよということになります。
第二領域の項目は、緊急性は低いだけに、逆に言えば計画は立てやすいはずです。
◎遠い先でも時間指定をする
明確な時間指定をしたほうが勝ちです。遠い先の日程調整でも、あえて時間まで決めてしまうことです。
◎会議は種類を決める
会議が増える原因の大半は、「伝える会議」が肥大化することにあります。とりあえず伝えておかなければという不安感が、会議を増やしてしまうのです。
伝えるだけの会議は、参加者に疲労感を与えます。「伝える会議」は、「何のためにわざわざ集めるのか」という意義がきわめて大きい場合に限ります。
◎キャリア戦略策定のための現状分析-ジョハリの窓
キャリア形成を考える際に重要となってくるのは、B領域(盲目の窓:自分は気づいていないが他者から見られている自分)とC領域(隠された窓:自分は気づいているが他者には隠している自分)です。自己評価と他者評価との間にズレがあるところにこそ、将来を考えるヒントがあるのです。
C領域は「本音の世界」です。プラス面であれば隠している本当の価値観ということですし、マイナス面であれば他者に知られたくないコンプレックスということになります。
B領域は「スキル」を考えるうえでは、いちばん重要な領域です。それというのも、自分にとって優位性のあるスキルというのは、「自分は当たり前だと思っているのに、他者が認めてくれるところ」だからです。