厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
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今年2冊目『コンサルタントの勉強法』

2010-01-04 16:01:42 | おすすめビジネス書
コンサルタントの勉強法 コンサルタントの勉強法
価格:¥ 1,050(税込)
発売日:2009-12-17

評価  (3点/5点満点)

この本は、20万部のベストセラー『コンサルタントの「質問力」』の著者・野口吉昭さんが、25年間のコンサルタント生活を通しての勉強についての考え方、方法論をまとまたものです。

「はじめに」にもあるとおり、プロにとっての勉強は所詮、基本・基礎固めでしかなく、だから外に見せるものでもないし、勉強していることを自慢することも無意味です。勉強の習慣づけができていないビジネスマンは、当たり前のことができていないと危機感を持ちましょう。

コンサルタントが書いたビジネス書は抽象的な内容が多い中、野口さんの本はどれも実践的ですぐに役立つものばかりです。

【my pick-up】

◎プロにとって勉強は、プロであり続けるための大前提

「勉強させていただきます」という言葉は、見方を変えれば「いまはまだ勉強していません」と告白しているようなものである。これではプロ失格である。

◎知っていることは当たり前。それ以上を相手は求めている

大切なのは、だれでも思いつきそうなのだがなかなか思いつかないアイデアを、思いつく力である。

◎勉強ができる人と、できない人の違いとは?

勉強習慣は、まず仕組みをつくり、その仕組みを自分の生活に取り入れ、それを継続することによって、習慣として確立されるものなのである。

勉強ができる人は、勉強するときに必要となる情報を収集するための仕組みづくりがうまい。そして勉強ができる人は、勉強を上手にマネジメントして長く継続させていくための仕組みづくりがうまいものである。

また仕組みづくりとともに、自分を勉強体質にするためにもう一つ大切になるのが、「勉強に集中できる環境を整えること」である。

◎したり顔で教えたがる上司の言葉は、適当に聞き流せ

大切なのは、自分の上司が自分流の勉強を教えようとしているのか、相手に合った勉強の仕方を教えようとしているのかを見極めることである。自分に合った勉強の仕方を教えようとしているのなら師事すればいい。しかし勉強を教えようとしているのなら、表立って反発しないまでも、適当に聞き流すことである。

◎好奇心がわき起こる環境づくりをする

「週1回ノー残業デーに、帰り道に必ず表参道・丸の内・銀座・六本木・西麻布に寄って街をぶらつくようにする」とか「月1回は、異業種の勉強会に参加する」「毎週月曜日は紀伊国屋書店や丸善に行って、多くのコーナーをチェックする」というように、好奇心を発動させる環境を自らつくっていくことはいくらでも可能だ。

◎「どこに居を構えるか?」まで考えた勉強環境づくり

私にとって毎日の通勤時間は、大変貴重な勉強時間である。コンサルタントになったばかりのころ、知識を仕入れるために、1日1冊ビジネス書を読むことを自分に課していたことがあったが、その読書の場所も通勤電車のなかだった。

⇒私も往復1時間の通勤電車の中で、毎日1冊のビジネス書を読んでいます(kakihara)

◎自腹でもグリーン車&シティホテルを利用する

現在、東京駅から新大阪駅までの所要時間は、のぞみで約2時間40分だが、考えてみればこれぐらい勉強や仕事に集中できる時間と空間はほかにない。行きと帰りの5時間20分の新幹線のなかで、かなりまとまった量の勉強や仕事ができる。この時間をビールを飲んで過ごすのは、あまりにももったいない。

◎マトリックスので整理を習慣化する

もっとも避けるべきなのは、議論や思考を空中戦にすることだ。特に議論を空中戦にすると、「声が大きな人間の意見が通って終わり」になってしまう。

議論や思考はできるだけマトリックスに落とし込むといい。自分たちが議論していること、考えていることを、一度ホワイトボードや紙の上に整理して見える化することが大切なのだ。

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今年1冊目『一生折れない自信のつくり方』

2010-01-04 15:09:30 | おすすめビジネス書
一生折れない自信のつくり方 一生折れない自信のつくり方
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2009-11-25

評価  (3点/5点満点)

2010年1冊目の紹介です。

この本では、著者の青木仁志さんがどのようにして「私はできる。絶対にできる」という思いを強く抱けるようになったのか、小さな達成をコツコツと積み上げて、大きな自信を手に入れるための様々な秘訣を紹介しています。

勇気づけられる前向きな言葉が満載です。改まった年の初めに最適な1冊です。

【my pick-up】

◎過去の自分と今の自分を比べることもやめる

これも本質的には「他人と比べて卑下する」のと同じことです。「過去と比べてどうか」ということには意味はありません。大事なことは、昔の自分ではなく今の自分にフォーカスすること。

◎高すぎる目標は自己イメージを下げる

完璧主義、完全主義。私はこれほど愚かなことはないと思っています。そもそも失敗は失敗ではなく、「経験」あるいは「キャリア」です。他人にも完璧や完全は求めないし、自分にも求めない。完璧・完全主義では、思い込みの中でストレスを溜めてしまいます。不完全だからこそ不完全さを補い合う。助け合う。

私は、100点満点主義ではなく、上位2割のことに集中して80点を狙い、それで「よし」とする。そんな生き方を心がけています。2割に集中する。そして、残りの8割は他の人へ委任することにしています。

メンタルダウンしたときは身体を動かす

どうしても気分が乗らない。やる気が出ない。このようなときには、メンタル(心)ではなく、フィジカル(身体や行動)にフォーカスするとよいでしょう。メンタルにメンタルよりも、メンタルにはフィジカルです。やはり人間は身体が資本。フィットネスクラブに行ったり、ジョギングをしたり、散歩をしたり、ストレッチをしたりするなど、身体を動かしましょう。停滞していた気分が解消され、やる気が戻ってきます。

自分に対して「期待の法則」を使うのもよいでしょう。自分のやりたいことに多くの時間を割けるよう、うまく仕事の段取りをつけて仕事が終わったあとの楽しみを期待しながら、今、目の前の仕事に集中するのです。おいしいご飯を食べに行く、仲のいい友人たちと飲みに行く、大好きな映画を見に行くなど、楽しみを計画して、うまくモチベーションを引き出しましょう。

物事がうまく進まず、嫌な気分になってきたときは、早めに気分転換しましょう。無理をすると、結果的にネガティブな要素を引き出すことになります。

それでもダメなときは早めに寝てしまいましょう。一晩ぐっすり眠ると気分もすっきりして、「今日は頑張ろう」という気持ちになります。

◎メンタルダウンを防ぐ気分転換のプランを練る

普段から仕事と同じように、遊びの時間をプランニングしてみてください。自分で自分にリフレッシュのためのアポイントメントを入れておくのです。ストレスを溜めないポイントは、「満たされる人と一緒に時間を過ごす」ことです。

◎壁にぶつかったら、したいことをする

ある意味では現実逃避です。ただし、逃避している間は脳が苦痛ではなく、快感を得るので、明日への「英気」が養われていきます。「きれいごと云々ではなく、俗なことにも解決法はある」と私は思っています。

◎脳内からマイナスの情報を排除する

昔からネガティブな発言をする人をできるだけ避けてきました。言い訳や悪口ばかりを言う人に欠けているのは、当事者意識です。

ネガティブな言葉に触れない一番の方法は、ネガティブな人と付き合わないこと、できるだけ距離を置くことです。あなたの近くに不当な言葉や愚痴ばかり言う人がいたら、「ごめんなさい」と席を立ち、場所を移る。私は嫌な雰囲気になってきたら、できるだけ早く、その場から立ち去るようにしています。

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