行徳生活日記

「行徳雑学館」作者の日記。

2010年1月28日(木)の日記

2010年01月28日 | 日記

昨日、飲みながら「アバター」の感想を頭の中でいろいろと考えたが、日記を書き始めたら酔いが回ってきて十分に書けなかった。なので、今日はその続き。

面白かったし、満足度も大きかった。別に深みのある内容というわけではなく娯楽作品だけど、勧善懲悪ものの痛快活劇としてはたいへん上出来。

倫理に反して暴走する上役に部下が反旗を翻す話だが、敵役の大佐が実にいい。「スタートレック叛乱」の暴走提督は同士だった異星人のボスとの間に溝が生じたらあっさりと殺されてしまったし、その異星人ボスはなかなかしぶとくがんばっていたが、「アバター」の暴走大佐はその比ではない。破壊と殺戮を楽しんでいるようでもあり、やられてもなかなかくたばらず、最後までしぶとく主人公たちを追い詰める。まさに悪役大賞もの。勧善懲悪ものはやっぱりこういう人が敵役でいたほうが面白い。

年を取るほどいろんなものを見てきているから、新しい作品を見ても感動することは少なくなってくるが、その代わりというか、話全体でも部分部分でも「前に見た○○を思い出す。」と思うようなことが多くなる。

「アバター」でろくな武器を持たないナヴィたちがピンチのときに、衛星パンドラの動物たち・・・サイや豹に似た獰猛な陸上の動物たちや巨大鳥の大群が暴走大佐率いる地球軍に一斉に襲い掛かる。主人公側が劣勢のときに思わぬ味方が現れて一気に形勢が逆転する展開は見ているほうも興奮を感じるものだけど、「アバター」のこの場面を見て頭に浮かんだのはもう40年近く前、小学生のときに見たアニメ「昆虫物語みなしごハッチ」の最終回。ミツバチ一族と、ミツバチを征服しようとするスズメバチ一族との決戦は、獰猛なスズメバチが優勢になる。すると、それまでにハッチが母を捜す旅の途中で出会い、友情を結んだ昆虫たちがそれぞれの仲間を率い、大群となって救援に飛来する。子供のときだけど、そのときの興奮は今でも覚えている。

それからSFものだから未来のメカはいろいろと出てくるが、地球人の基地にあった情報ディスプレイは実際にあったら欲しいと思わせた。透明なガラスかプラスチックの平板やカーブした板で、そこに情報が表示される。表示されているものは今の時代のPCディスプレイに表示されるものとさほど変わっていない感じ。今日、会社でPCの液晶ディスプレイに向かっていて、これがあんなディスプレイだったらいいのにと思えた。

表示されたものも向こう側が透けて見える。裏側から見てもそう。実際にそんなディスプレイがあったら、表示されたものとディスプレイの後ろにあるものがごっちゃになって見辛くてしょうがないかもしれない。でも、映像作品に登場し、登場人物たちが使っているのも見ると、えらく魅力的なデバイスに見える。

こういうディスプレイは映画の作り手にもメリットがあるかも知れない。もちろん、小道具としてはたんなるガラスがプラスチックの板で、表示されるものは合成映像だから金もかかるだろう。ところがディスプレイの裏側からでも、だいたいどんな感じのものが表示されているかが見える設定だから、余計なカットを撮影しなくてもいいことになる。今の時代に一般にあるような液晶のディスプレイだと、ディスプレイのうしろから登場人物の正面や斜め前を写し、次に登場人物の後ろや斜め後ろからディスプレイにどんなものが表示されているか写すというふうに、2カット必要になる。それがディスプレイの後ろからの1カットで済むからだ。

3D映像がどうだったかというと、そんなに印象には残らなかった。最初のほうで出てくる宇宙船内の低温冬眠室では奥行きを感じたが、それ以外は別に立体感は感じなかった。片目の視力がかなり落ちてきているので、そのせいなのかもしれないが。

と、だいたいこんなことを考えた。

 

今日の晩飯はなか卯。鴨そばが終わって代わりに鶏塩うどんが登場している。これまでも冬場には登場していた。今シーズンはライスと漬物をセットにした鶏塩うどん定食もあるのでそれにする。

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