行徳生活日記

「行徳雑学館」作者の日記。

2010年11月14日(日)の日記

2010年11月14日 | 日記

 多少、朝寝して8時過ぎに起きて、昼頃までに昨日、写してきた写真でトップページレポートを作って更新する。今回は季節もののショートレポートとなる。

昼飯は今井橋通り沿いの三龍亭に行く。

チャーハンと春捲のセットを食べる。

そのあとスーパーで買い物をして帰り、午後は録画しておいた映画を見る。

10月からケーブルテレビでハイビジョン放送のチャンネルが増えたので、契約コースを切り替えて、そしてセットトップボックスもハードディスク内蔵のに変えた。容量は一番小さい(だから月々の代金も一番安い)のにする。録画しても見るための時間が無制限にあるわけではないから、容量があると録画して何ヶ月も置いておくことになってしまう。だから、見るものは選び、録画して見ては消しをどんどんやっていくようにしたほうがいい。見るのは主に、日本映画専門チャンネルチャンネルNECOで、昔の邦画か最近の作品で話題になったが見ていないもの。ハイビジョン放送のHD映像だと、特に昭和30年代以降のシネスコサイズの映画がテレビ画面の横一杯に、しかも高解像度で映るので、一度それを見てしまうと、これまでのSD版には戻れない。

今日見たのは1974年(昭和49年)のATG作品で「あさき夢みし」。

これは監督が実相寺昭雄。

実相寺昭雄監督は初期のウルトラシリーズや、ウルトラ以外でも「怪奇大作戦」のような特撮番組で印象に残る演出の作品を残した人。自分が実相寺昭雄という名前を覚えたのは1970年代後半の高校生のとき。高校生や大学生ぐらいの年代向けに朝日ソノラマ(この会社も今は無くなった)がウルトラシリーズを特集したムックを出して、ウルトラ誕生の裏話を初めて知ったりした。放映リストから独特の演出をした監督の名前が実相寺昭雄というのを知ったのもその頃だった。

そうしたムックや特撮を特集した雑誌などから、実相寺監督はテレビを離れたからはATGで映画をいくつか撮っているというのを知った。知ったと言っても、それでどこかで見たわけではなくて、単にそうだということが記憶に残っただけだった。ATGというのも単に言葉だけが頭に残っていたのだが、それから30数年、今回、あらためて調べて見ると、1961年から1992年まで存在した、アート系映画を中心に作っていた映画会社ということ。(→Wikipedia)日本アート・シアター・ギルドというのが正式な名前で、カタカナ部分の英語表記の頭文字がATGになる。アート系の映画だということは、高校生ぐらいの年なら、よほどマニアックな映画好きでもない限りは興味を持たないだろう。今、日本映画専門チャンネルでATG作品もいろいろと放映するようなので、この機会に見てみることにした。

「あさき夢みし」は鎌倉時代の蒙古襲来の頃の物語。鎌倉幕府ではなく朝廷を舞台とする話で、ヒロインの女官-四条を演じるのがジャネット八田。男たちを惑わす強いフェロモンを持つ女性で、帝を初めさまざまな男たちから寵愛を受けるが、最後は出家して尼となり都を離れて旅に出るという話。

街道を行く牛車と旅人。逆光でシルエットにする映像は特撮ものの実相寺監督作品でもいくつも目にした。

広角レンズで手前の人物を強調する構図も、パッと見てやっぱり実相寺監督だと思えた。

ATGの実相寺監督作品はテレビの特撮に出ていた俳優がけっこう出ているというのも聞いていた。「あさき夢みし」では主要な登場人物の1人で岸田森。帝の腹違いの弟で高僧-つまり聖職者でありながら四条の魅力に惑わされて恋に落ち、ついには子供を設けてしまうという役。

テレビの特撮もので実相寺監督との関わりはやはり「怪奇大作戦」か。

高校・大学の頃に特撮もののムックや雑誌で読んだ話では、毒蝮三太夫(「ウルトラマン」のアラシ隊員、「ウルトラセブン」のフルハシ隊員)がATGの実相寺作品にけっこう出ているということだったが、終わりのほうで3カット登場。

ヒロイン四条は尼になっても男をひきつけるフェロモンはなくならなかったようで、毒蝮三太夫はついつい引きつけられて迫ってしまうという役。毒蝮さんが女性の背後から迫る場面の写真は見た覚えがある。

オープニングで出演者を見ていると、1970年代前半までの特撮もので見覚えのある俳優の名前がいろいろと出てきた。1カットだけの端役だが、「えっ、こんな人が!」という出演者がいて、思わずにやりとしてしまう。

冒頭の場面でいきなり篠田三郎(「ウルトラマンタロウ」の東光太郎)。

でも、ウルトラマンタロウに実相寺監督作品はあったかなと思ったら、終わり近いところで柴俊夫が登場。柴俊夫は「シルバー仮面」の変身する主人公・春日光二。

そして篠田三郎が弟の春日光三役。「シルバー仮面」の1話と2話は実相寺昭雄が監督だから、そのつながりかと思える。

そして最初のほうの場面で星光子(「ウルトラマンA」の南夕子)。

他にはやはり「ウルトラマンA」の美川隊員役の西恵子の名前もあったが、どの役かは分からなかった。上の星光子と一緒に映っている女性かと思ったが分からない。他にそれらしき女性が出てくるかと見ていたが、やっぱり見つからなかった。「ウルトラマンA」には実相寺監督作品はなかったはずだが、星光子も西恵子も特撮以外の番組などでおそらく接点があったのではないかと思う。特撮以外で接点があったのかも知れないというのでは、これも実相寺監督作品がない「ウルトラマンタロウ」の荒垣副隊長役の東野孝彦(東野英心)も出ていた。

他には高野浩幸も1カット出ていた。特撮ものの実相寺作品だと「ウルトラセブン」の「円盤が来た」でペロリンガ星人が化けた少年の役をやっていた。

それから実相寺作品の常連で、後のウルトラの実相寺監督作品にも登場した寺田農も主要人物で出ている。

とまあ、特撮好きな人間には楽しい映画でもあるが、アート系の映画は見るのに集中力を必要とする。今回は昼飯の後に見始めたから、不覚にも途中でウトウトとしてしまった。でも、ウトウトしても録画した分だから、もう一度、再生しなおしができるから便利。映画館だとそうはいかない。

晩飯は弁当と缶ビールを1本。飲んで食べながら手持ちのDVDの映画を見る。さて、明日からまた仕事。この土日は暖かだったが、夕方の予報によると今週は本格的に寒くなるようだ。

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