一昨日の中生1杯+地酒3杯が尾を引いている。どうもけだるい気分が残るし、ときどき胃が重いような感じが走る。といっても食欲が減退しているというわけでもない。気分が今ひとつ重いといったほうがいいだろう。やはり、酒量はもう前のようには戻らないと自分でも納得。
残り半分の洗濯物をやったあと、昼前に東京駅へ。正月帰省用の指定席券を買ってくる。
それから神保町へ。今日は映画を見るため。先にチケットを買ってから昼飯。古書店が並ぶすずらん通りに入るが、日曜は休みという店がけっこう多い。開いている店でぱっと目に付いたのが写真のろしあ亭。これまでもこの通りを通って気になっていた店なので入ってみることにする。ランチメニューもあるようだし。
ビーフストロガノフのセットを選ぶ。最初にサラダが来て食べ終えたあたりでボルシチ(写真で左)とビーフストロガノフ(右前)が来た。パンとライスを選べたがライスにする。
このあとデザートが出る。それとランチとセットにすれば210円というロシアンティーを飲む。味のほうは十分に満足。やはり昔からやっていると思われる店で、自分が入っていた間にも客の入れ替わりがけっこうあったから、はやっているのだろう。
映画は岩波ホールで上映中の「赤い鯨と白い蛇」。岩波ホールは神保町交差点に面した写真のビルの10階にある。
ビル自体も古いのだろうけれど、岩波ホールのは懐かしい感じの場所。映画だけでなく、演劇も音楽会もできる汎用の小型ホールで、どこどこ市民会館などにある小ホールを思わせる。子供の頃、そうした場所でファミリー向けの映画がやっていたのを親に連れられて見に行ったような記憶がある。
古いと言っても、音響関係は新しくされているようだった。10年ぐらい前に東銀座の古い映画館に入って新作の映画を見たことがあるが、ノイズがひどかった。今回はそういうことは全然なかった。座席も下の写真だけ見ると前の人の頭がじゃまになりそう(ちなみにスタジアム型にしてそういうことがないのがシネコンの売り)だが、正面に写っている人は2列前の人。前後の列で座席は半分ずつずらしている配置で、すぐ前の列に座る人の頭は目の前には来ない。もっとも前がカップルで身を寄せ合ったりすればその限りではないが。
映画は古い家で偶然出会った(その家にはそれぞれ関係があるのだが)5世代の女性たちの3日間を描いた物語。見ているうちに心にしみてくるような作品である。こういう映画を見たいという気持ちになることが最近多い。
浅田美代子が力のある女優になっているのが感慨深い。浅田美代子というと歌が下手なアイドル歌手だったころを知っているし、今回の映画で共演している樹木希林とはその当時「時間ですよ」や「寺内貫太郎一家」でも共演している。今でもバラエティ番組では天然ボケキャラでもある。だけど、「赤い鯨と白い蛇」を見ていると樹木希林とともに役の人物にちゃんと見えてくる。「時間ですよ」や「寺内貫太郎一家」のときのイメージとはかぶさらなかった。こういったテレビドラマはもう30年あまり前のものでもあるし、見ている自分のほうも記憶が徐々に薄れてきているのかも知れないが。
昼においしいものは食べたし、夜は軽くコンビニの幕の内弁当。