日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

花に雨…。散るのは、まだまだ.…。はやいですよ…。

2016-04-04 16:33:04 | 日本語学校
雨。

「花に嵐のたとえもあるぞ」…まあ、「月に群雲、花に風」。そして、今日は「花に雨」です。

ところが、「花に雨」でも、「花に風」でも、「ああ、散っていく…」とさびしく思う反面、風情のある情景を思い浮かべて、ニンマリしてしまうこともありますから、不思議なものです。

「苦あれば楽あり、楽あれば苦あり」というのとはちょっと違うけれども、気持ちは似通っていますね。

さて、この話はさておき、

今度のこれは、どちらにも解釈ができるというわけではなく、「困ったさん」になるしかないのですが…、今日、ベトナムから七人の新入生が成田に着きます。

成田から行徳の駅に着く頃はどうかな、お天道様がお顔を出してくれなくてもいいから、雨雲はちょっと脇に寄ってくれてくれないかな。迎えに行った学生達が、新入生に会えてから空港を出て、だいたい1時間半ほどで行徳に着きますから、まだ余裕はあるけれども、会えたという連絡はまだないので、そこがちょっと不安…。

そんなことを考えている間に、少し辺りが明るくなってきたような気がします。鳥の声も聞こえてきましたから、雨は止んでいるかもしれません。このままの状態を保ってくれよと願うばかりです。雨の日に、荷物を抱えて知らぬ町を歩くというのは、やはり辛いものがあります。

さて、行徳に到着してから、まず荷物を寮に持っていき、それから学校に来てもらい、諸注意をするいうことになります。なんと言いましても、ベトナムの男子生徒は、ベトナムでの習慣がなかなか変えられないのです。つまり、騒ぐのです。これは日本では大問題になります。日本の警察だってこういうつまらないことにかかずらわされるのは、全く大迷惑。税金を払っている一般市民も、警察の人にはもっと違うことで頑張っていただかなくてはならないので、大迷惑。

ところが、ベトナム人は何を言っても、「大丈夫」。大丈夫じゃないということがわからないのです。

これは日本だけでなく、ある程度の生活ができている国では、皆、同じようなものだと思うのですけれども。

この学校はスリランカとベトナムから来た学生がかなりの数を占めているのですが、ベトナムの学生は、特にその傾向があるのです。ただ、貯金ができないというのは共通のようです(もちろん、ご家庭の躾でしょう、できる学生もいますから。とはいえ、なんと言っても、少ないのです)。

アルバイトで得た金は、すべて使っていいものではないというのが、わからないのです。アルバイトをして、給料をもらった。うれしくてすぐにほしいものを買ってしまう。そして寮費を払わなければならない日が来ても、お金はありません。そのくせ、私はお金をたくさん持っているから、大丈夫と言う。

最初に聞いたときには、よく判らなかったのですが、結局は、日本での、「お金の価値」がわかっていないということだったのです。国では「10万円」は、若い人が、アルバイトで稼げる金ではなかった。だから、有頂天になってしまったのでしょう。

「10万円なんて、日本では、地道に暮らしていても、あっと言う間になくなってしまいますよ」。これは、在校生には言うに及ばず、新入生にも、口を酸っぱくして言っておかなくてはならないことなのでしょう。

日々是好日
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卒業生も、遊びに来てもいいのですよ。もちろん、手伝ってもらうかもしれませんけれども、ね。

2016-04-01 08:59:16 | 日本語学校
晴れ。

咲きましたね。あちらでもこちらでも「サクラ(桜)」が満開です。

けれども、近くの小学校の「サクラ」だけは遅いようで、白い花をいっぱいに咲かせている木が1本あるだけです。ところが、その「サクラ」の手前にある、「ヤナギ(柳)」の若草色と相まって、これがまた美しい。

「ヤナギ」の緑と、「サクラ」の花の色…、白でもピンクでも、合いますね。緑というのは本当にすばらしい。どの色でも嫌いませんもの。とはいえ、青のドレスと緑の壁紙は合わないというのを聞いたことがあったような…。でも、青空に合いますから、それでいいのでしょう。

さて、学校です。

昨日は卒業生が何人もやって来ました。久しぶりだからか、みんな、いかにも楽しそうにやって来ます。その中にスリランカ人卒業生がいました。彼は連絡を受けたので、一人で、(卒業式の)写真を取りに来た…と思いきや、後ろにもう一人くっついていました。「あれれ、(君には)確か、写真はもう渡したよね」と言いますと、「はい、でも、アルバイトが一緒だから(ついてきた)」。面白いですね、もう来なくていいとなりますと、却って来たくなるのかな。それから、病気だから病院へ行きたいと言います(どちらが主かわかりませんが)。

午後の診察時間まで、まだ2時間近くあったので、予約を取っておこうかと言いますと、二人とも「今日はもうアルバイトがないので、暇だからいい」と言います(午前のアルバイトが終わって、そのまま学校へ来たのでしょう)。近況を聞いていますと、写真を取りに来た卒業生が、「今度、京都と奈良と長野へ行く」と言います。スリランカの、あるご家族が旅行に行くそうで、おまけで連れて行ってもらうのでしょう。

京都、奈良はわかるけれども、なぜ長野に…と聞きますと、「雪を見たい」という返事が返ってきました。…もう4月だけれどもなあ…。でも見たいのでしょうね。

午後の診察開始までまだ時間があったので、「京都」のDVDがあるから、見るかと聞きますと、見ると言います。で、下の教室へ行かせます。

私は職員室にいたのですが、もうひとつ思い出して(そのDVDを)持って行きますと、卒業生が一人増えています。面白いですね。やはり卒業してしまいますと、寄りにくいのかな。

アルバイトの帰り、買い物の帰りなどに、もしかして、誰かいないかと、遠回りして学校に(自転車で)来るのだけれども、きっかけがないと入りにくい…ちょっと敷居が高くなってしまって、簡単に、「こんにちは」と言って入れなくなるのかもしれません。

ところが、今日は、一階に人がいて(ガラス戸で見えるのです)、DVDを見ていた。「おっ。これは…」となって、身を乗り出して話し始めたというわけなのでしょう。

彼、「明日、いいことがあります。何でしょう」。…???。「大学の入学式です。来週、どんなことがあったか、報告に来ますね。待っていてください」といかにもうれしそうに言っていました。…これで、学校に来る理由ができた….。もう来るって言ったもんね…と思っているのかもしれません。

友達と久しぶりに逢えて(久しぶり…3週間も経っていないような気がするのだけれども)、おしゃべりをして、楽しかったのでしょうね。生き生きとしていました。

卒業生が、卒業した学校に来て(集まって)、楽しそうにしているのを見るのは、私たちにとってもうれしいことです。ついでにと言って、簡単に寄ってくれてもいいのですけれども。もちろん、いろいろと手伝ってもらうかもしれませんけども、ね。

日々是好日

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