日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「フジ」の花房が長くなってきました。

2016-04-20 11:22:16 | 日本語学校
 晴れ。霞がかかっています。

「フジ(藤)」の花が咲いています。幹はごつごつと岩のようなのに、花の香の甘やかなこと。虫たちが集まってくるのも宜なるかな。

「フジ」は、「くず(葛)」と同じように山の花というイメージがあるのですが、街でもよく見かけられる花でもあります。痩せた土地でも大丈夫なのでしょう。

「サクラ」の後、だいたい五月の連休前に咲きますから、「フジ」を見に神社や仏閣を参拝する人も多く、特に京都や奈良などの山を背にした神社や寺などでは、地の利を生かして立体的な「フジ」の花が楽しめるそうですから、うらやましい限り。

ただ、ふるさとの「フジ」は、大きな木ではあったものの、それほど房が長いとか、花がきれいだとかいったものではなく、野生の花という感じでした。やはり、手をかけて育てられていなければ、それなりのものにはならないのでしょう。

さて、学校です。

新入生ですが、新学期の始まる、1,2週間前に来られた学生は、生活や勉強にも余裕があるようです。まだ授業は始まっていなかったわけですから、街の探索にいくだけでなく、先輩にアルバイトに連れて行ってもらったり、銀行に行ったりと、そんなことをする時間があったようです。先輩の時間に合わせて、ただついていけば、それでいいのですから。

それに対して、学期が始まってから来た学生達は、生活にも勉強にも余裕がなく、毎日を慌ただしく過ごしています。落ち着くまで、もうすこし時間がかかりそうです。そんな中、授業を休む者まで出てきました。「携帯電話を買いたい。でも先輩は皆、朝のクラスで、自分たちは午後のクラス。朝だと一緒に行ってもらえない」。だから、午後の授業を休んで連れて行ってもらう…。

何事も最初が肝心で、漢字の導入の時にいなければ大変なのはわかっている…はずだと思うのですが、それもこちらの勝手な思い込みなのでしょう。まずは、生活というところなのでしょう。

ベトナムからの学生の中には、地元の優秀な大学に入っていたという触れ込みで来ているのに、来日後、手に入れたスマホに夢中で、授業中もやめられない人がいます。

これまでの経験から言えば、ベトナムの学生は相当頑張らなければ、他の国から来た学生ほどには話せるようにならないし、聞き取れもしないのですが、それがわからず、高を括っているのかもしれませんね。

これは本人が気がつかなければ、どうしようもないことで、こちらがいくら言っても結局は徒労なのです。多分、どこの国であれ、同じでしょう。

この学校でも数人、ベトナムの大卒やらを入れたことがあるのですが、あまり芳しい成績は上げられませんでした。それよりも高校を出たばかりの真面目な学生を入れた方がずっといい…。もちろん、半年ほどは一人暮らしに慣れていなかったり、急にアルバイトでお金が入ったりして、自分を抑えられなかったりするようですが、それでも、踏みとどまれる人はいるのです。変なエリート意識がないだけでもいいのかもしれません。

日々是好日
コメント
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