日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

いかに見つけられずに、教室に入るか…。

2016-04-21 08:19:40 | 日本語学校
曇り。

今日は夕方から雨が降り出すそうです。

うちの近所の空き地に、何かが建てられそうです。重機が先週頃から入っていました。

この、「空き地」という言い方も曲者で、放っておかれたからか、小石の多い、それほど生物の成育には適しているようには見えない土地なのですが、「シロツメクサ(白詰草)」やら、「ユウガオ(夕顔)」やらがあちこちに生えている土地でもあったのです。

「シロツメクサ」は、今、もう花を咲かせています。それに伴い、「バッタ」や「チョウ(蝶)」も訪ない、なかなかの盛況ぶりなのですが、それももうすぐ見られなくなるかもしれません。

ここは都心にも近いせいか、会社の寮も多いそうで、そういえば、ピッカピッカの新入社員でしょうか、5,6人ほどが連れだって、大声で話しながら駅へ向かっている姿を最近もよく見かけました。きっと研修期間なのでしょうね。集団で移動すると言うことは。

これがもう数ヶ月すると一人で動くようになりますから、背広を着ているにもかかわらず、まるで大学の合宿時のような賑やかさで駅に向かうという光景は、もう見られなくなるでしょう。

春の風物詩ですね、これも。

さて、学校です。

職員室の席替えがあってから、「サクラ(桜)」の樹が見えるようになりました(近くの「兄弟八百屋」さんの店の前に、道を挟んで「サクラ」の樹が植えられているのです)。ということは、その辺りから学校へ向かう学生達の姿も、よく見えるようになったのです。

タラタラ歩いている人や、サッと自転車をとばしてくる人…。スリランカの男子学生は、歩いているときは、走ることを知らない人達かと思われるほどタラタラと歩いているのですが、自転車に乗った途端に、颯爽とした姿になります。このギャップもなかなかに面白い。

よく、学校への行きや帰りに、この「サクラ」の樹が植えられている角っこで、学生達は立ち話をしています。それもよく見えるのです。こんなことを言うと、はしっこい学生が、目敏く(この文章を)見つけて、場所を移すかもしれませんが。

ときどき、見かけては、「まだいる。まだいる」とやっているのですが、これから暖かくなりますと、こういう機会がもっと増えるかもしれません。見えるからいけないのです。

そういえば、こういうことも、見えるからいけない。
以前は、下の階の受業をしているときに、遅れてやってくる学生を見つけては、よく「こらあ」とやっていました。が、下の階の教室に行くことが少なくなりますと、もうそれもあまりできなくなりました。

実は、これも、なかなか面白く、学生達も年の功を経てきますと、「カメ(亀)」の甲羅と同じで、いろいろと考えて、対策を立てるようになってきます。自転車を止める場所を考えるとか、私がホワイトボードに向かっているときを見計らって階段を上るとか、うまく背をかがめて見つからないようにすり抜けるとか、後で(遅れたことを)聞いて「えっ、遅れていたの」とびっくりするようなことさえありました。すると、こちらも気をつけますからね、どっちが勝つかになってきます…。

もっとも、そういう知恵があるだけ、またそうしようと思うだけ「立派」なのかもしれません。以前は、何とも感じていない人も少なくなかったのですから。

私も見つけようとするし(文句の一つも言ってやりたい)、彼らとしては見つけられないように頭をひねる。まるでゲームです。「やったァ」「やられたァ」の世界なのです。

「化かし合い」というと語弊があるかもしれませんが、「モグラたたき」のようなもので、きりがないと言えないこともない…。

それもまた、学校における「単調な生活を崩す術の一つ」なのかもしれません。双方ともに楽しんでいるわけですから。

日々是好日
コメント
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