日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

昨日「富士山五合目、1日バス旅行」をしてきました。

2018-08-03 09:56:53 | 日本語学校

晴れ。

猛暑が続いています。

昨日、無事、「富士山五合目・河口湖・白糸の滝」から戻ってきました。

運転手さんも、ガイドさんも、馴染みの方で、「お久しぶりです。また、お願いします」「こちらこそ、どうぞよろしくお願いします」という挨拶から、バス旅行は始まりました。一人のガイドさんはそれこそ何年もお願いしている方で、もう一人の方も2年目で、印象に残っている方です。お二人とも、タイプは全然違うのですが、話していても気分がよく、学生達がなついているというのが共通です。…外国人の学生たちが親しめるというのが一番のポイントです。

世話をしてくださる方が同じだと、年ごとの感想もかなり具体的になってきます。「前回よりも、○○の歌が上手になっていた」とか、「昨年は雨で気の毒だったのに、今年は富士山が裾野まで見えてよかった」とか。こちらも肩の荷を半分どころか、かなり下ろせます。

実は、数年前でしたが、外国人に対して、かなり失礼な言い方をするガイドさんに出くわして、イライラさせられたことがありました。それで、今、お世話になっているガイドさんに当たった時、「大当たり。来年もこの人だといいね」。で、次の年もこの方、その次も…で、今は、安心してお任せできるので、大助かり。

そして昨年、車一台では収容しきれないということで、もう一人、ガイドさんがいらっしゃったわけですが、もう体当たりという感じの方で、元気のいいこと、いいこと。学生達は完全に呑まれていましたね。

学生達は、国が違うと言うことで、つまり、皆それぞれ、多少なりとも習慣に違いがあるのです。ある年は、スリランカの学生が多かったり、ベトナムの学生が多かったり、そして今は、スリランカとベトナムとネパールが拮抗しているのですが、その間に、フィリピンやバングラデシュ、パキスタン、インド、中国、台湾などの学生が入ります。

日本語が未熟な人達ですので、慣れていなければ、時々、イラッとさせられることもあったでしょう。このガイドさん達は、あれっと思った時には理由を考えて、それなりに答えを見いだしたり、あるいはどうしてかと私たちに訊いてくれたりしました。

私たちも話し甲斐のある人だと思っていますので、気がついたことは話しています。すると、次に生かしてくださるのです。彼らに合ったゲームや、小話、身振り手振りの歌など。学生達が飽きないように考えてくれていることがよくわかります。ただ、今年の学生達は、歌が好きで、自分たちが歌っていなくても、聞いていたい人が多かった…。で、せっかく準備してくださっていたのが活かせないこともあったでしょう。申し訳ない。

人と人との間のことですから、言葉は不自由でも、失礼なことを言われれば、感じでわかります。結局は相手のお人柄次第なのです。

二人の運転手さんも真反対の性格の方だったようで、1号車は、真面目一方、2号車は「何なら演歌を聴かせてやろうかい」くらいの方だったという話。

今年の学生達は、ネパール人学生が多かったからか、集合時間にインドの在日生が一人遅れただけで、あとは問題なく、やって来て、言われるままに整列。お陰様で、15分ほど早めにやって来たバスを待たせることなく、そのまま、スルスルと学生達は乗車し、富士五合目へ。帰り、渋滞は2,3度ありましたが、それでも止まってしまうようなことはなく、予定を、30分ほど遅れるだけで戻ってこられました。

普段、会うことのほとんどない午前、午後の学生達。同国人であれば、浅草やお台場など近場での見学で仲良くなれることもあるでしょう。が、国が違ってしまうと、同じ学校にいても、なかなか話をするということにはなりにくい。

物の言い方一つ取っても、ある国では当然のことであっても、他のある国から見れば失礼千万の言い方になることもある。そこは、慣れた教員がいますから、間を適当に取り持つこともできる。判れば、なんと言うことはないのです。話しにくいなと思えば、無理に話す必要はなく、他の話しやすい人と話せばいいこと。それでも、知っているということで、挨拶くらいはしあえるでしょう。面白いなと思えば、そこで交流が始まったりすることもある。

人と人との関係というのは、本当に面白い。同国人の場合、なかなか変われないところがあるのに対して、異国の人との場合、却って、誤解が「瓢箪から駒」になったりすることもある。しかも、その確率がかなり高いときている。

こういう「1日バス旅行」というのも、そういう出会いのチャンスの一つだと言えましょう。

みんな楽しかったそうで、まずは、よかった、よかった。あとは夏休みを有意義に過ごしてくれることを祈るだけです。時間があったら、学校に勉強しにおいでと、言ってはいるのですが、果たして何人来るかしらん。

日々是好日
コメント
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