ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

真竹

2015年12月23日 18時20分16秒 | 竹細工
竹細工に使うのは孟宗でなく真竹。
我が家には孟宗はあるけど真竹はない。
なんでも孟宗でなく真竹を使うかというと、
竹細工で厄介なのは節。
節のところは手触りが悪く折れやすい。
それで節がない方がいい。
でも竹の性格上節があるのは仕方ない。
それで節の間が長い方がいい。
真竹は孟宗よりも節の間隔がもっと長いので、もっぱら竹細工には真竹を使う。

昔は日本は真竹ばっかりだったのに、孟宗が中国からきてからは孟宗ばかりになってしまった。
それはタケノコが原因。
真竹の別名は「にが竹」。
そのタケノコは食べられるけど孟宗よりも苦い。
それで次第に真竹は(人為的に)駆逐されて、どこもかしこも孟宗だらけになってしまった。
ここら辺もみな孟宗!
もちろん我が家の竹もみな孟宗!
我が家の竹をもっと有効利用しようと竹細工教室に通ったのに、これでは何にもならない。

それで我が家に真竹を植えようと思った。
でも、でも・・・真竹どこにあるの?

ところが、たまたま、すぐ近くに「真竹生えてるよ、とりに来ていいよ」という奇特(?)な人がいたので、昨日とりに行った。
ところがそこはなんとよく知ってる人の畑の隣の竹林。

な~んだ、それだったらとっくに盗みに、いえいえ、許可をもらってとりに行ったのに・・・
この知り合いの人のところにはよく行ってたし、この竹林もよく知っていた。
でも当時、竹細工をやってなかったので竹の区別がつかなくて孟宗だとばかり思っていた。
真竹って、意外とここら辺でも、今でも、あるもんだね。
というわけで昨日根っこを3本植えた。
そのうち2本は根っこだけのしょぼくれた竹。
でもあとの1っ本は、まるまる竹切り取って植えたので、
それに今日は昼から雨。
きっと根付くだろう。

今日は程よい雨。

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F1鶏

2015年12月23日 06時03分25秒 | 鶏の話
ここにきて一番最初に・・・
過って買って飼った鶏はワーレン・・・たしか12羽のヒヨコ。
2羽は雄鶏。
段ボール箱にコタツの電熱器で温めながら育てた。
みんなうまく育った。
そして半年くらいあと卵を産んだ。
最初の卵は小さな小さな卵。
割ったら黄身がなかった。
最初の卵ってみんなそう!
それからは毎日普通の卵を産んだ。

そしてその産んだ卵を孵そうと思った。
雄鶏を買ったのもそのため。
でも不思議と抱かなかった。
鶏だったら普通に卵を抱くだろうと思ってたのに・・・

でもたまたま奇特な雌鶏がいて、卵を抱きだした。
そして孵った!
多分・・・よく覚えていないけど・・・6個抱かせて5個くらい孵ったと思う。
生まれたヒヨコには茶色の羽だけでなく白い羽のヒヨコもいた。
この白い羽の鶏、じつは後でわかったのだけどレグホンだった。
白い羽・白い卵のレグホンでなく茶色の羽・赤玉系の鶏を育てたかったのでがっかりした。
そしてとっても怪訝に思ったけど、ワーレンは実はレグホンとほかの鶏を掛け合わせた1代雑種。
卵を孵したらレグホンが生まれるのも当たり前のことなのだ。

こうして代替わりして、白ウコッケイ・黒ウコッケイ・ゴトウ・チャボ・ボリスブラウン・・・
などいろんな鶏が入ってきて、産んだ卵を孵して、増やしてきた。

今30羽ほどいる。
ほとんど雑種。
雑種になればなるほど先祖帰りするらしい。
人のために卵を産むのではなく、
自分たちの種族維持のために卵を産む。
そして月に5~6個産んだら産むのをやめて抱き始める。
抱きだすと、もう卵は産まなくなる。

というわけで30羽くらいも飼ってて毎日産む卵は0~4個。
自給にもこと欠いている。

原種に近い烏骨鶏の卵は1個500円くらい?~今ではもっちょっと下がってるかもしれないけど、それでもとっても高価。
こんな卵を毎日食べられる人がどれだけいる?

レグホン・・・そしてワーレン・・・そして今ではボリスブラウン。
消費者に安い卵を提供しようとして企業・養鶏家は努力している。
F1種を作り・・・飼って・・・

「自然養鶏」・・・なんていう養鶏家も飼ってるのはまずほとんどは地鶏でなくF1種のボリスブラウン。
どこが自然なのかよくわからない。

でもね・・・
F1種が嫌いな人は毎日500円の烏骨鶏の小さな卵を食べてくださいね。

・・・なんてついつい意地悪く思います。
なんせ30羽も飼ってるのに卵は毎日0~4個。
ついつい僻みっぽくもなるのですよ、
いじけてもくるのですよ・・・

といってべつにF1種が悪いといってるのではないのですよ。
それどころかF1種はやっぱりすごいなぁ~と思っています。
F1種の卵や野菜を毛嫌いする人に言いたいのです。
F1種以外のものだけ食べて暮らしてみてください!
どれほど金がかかるか、
というよりもまずそれを集めるのがどれほど大変か!!

F1種、これは遺伝子組み換えと違ってメンデルの法則、ごく自然なことなのだよ。
F1種の卵を孵してもなかなかワーレンやボリスブラウンができないのでやっぱり雛鳥を買わなくてはいけなくなる。
・・・これって企業の陰謀?
そんなことはない。
別の見方をしたら、F1種の卵を孵して同じ種類の鶏を作ろうというのは、作るのではなく「盗む」ということではない?

これは鶏の世界だけでなく野菜の世界ではさらにもっといえること。
今まで在来種保存の立場からはF1種は非難されてきた。
大企業の種独占をゆるすな!と
でもね・・・これちょっと違うと思う。
F1種の種を撒いても同じものができない。
だからそれを非難する・・・
それっておかしいと思わない?
それって、別の見方をしたら、企業が努力して作った種を盗もうとしてることじゃない?

そして今思っている。
F1種と在来種。
普通に野菜を食べる人はF1種を選べばいい。
甘くて柔らかい匂いもきつくない、子供も喜ぶ野菜を食べたらいい。
でも味にこだわる料理人、消費者は料理に合った野菜を選べばいい。
F1種と在来種。
それは住み分けの問題なのじゃない?
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