ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

2014年08月05日 18時09分57秒 | 田舎暮らし
ここは昔は蕨がいっぱい生えてたらしい。
でも鹿にやられて絶滅した。
・・・と思ってたら、2~3年前家の裏で蕨を見かけた。
そういえばフキもここに来たときはあちこちフキノトウが芽を出していたけど、
それも電気柵の外では絶滅した。
それで蕨を見たときはとっても嬉しかった。
これを増やして、昔に(といっても昔のことは知らないけど・・・)もどったらいいなぁ・・・と思った。
蕨には他の山菜と違って特別な思いがある。
それは万葉集の大好きな志貴皇子の歌、

 石ばしる垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも

を思い浮かべるから。
志貴皇子の歌、万葉集ではわずか6首しかないけど、みな輝いている。

「石ばしる垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも」
「神なびの石瀬の杜のほととぎす毛無の岡にいつか来鳴かむ」
「大原のこのいち柴のいつしかと我が思ふ妹に今夜逢へるかも」
「むささびは木末求むとあしひきの山の猟師に逢ひにけるかも」
「采女の袖ふきかへす明日香風都を遠みいたづらに吹く」
「葦辺ゆく鴨の羽交(はがひ)に霜降りて寒き夕へは大和し思ほゆ」

このうち3首に曲をつけた。
それから志貴皇子の死をいたんで作った笠金村の歌に曲をつけた。
でも・・・楽譜に落とす才能がまるでないので頭にあるだけで終ってしまうだろう。

なんてことはおいといて、蕨の話。
乙女に「さ」をつけるだけでとっても初々しく感じられるように、
蕨に「さ」をつけるだけで、とっても早春の気分が感じられる。

というわけで、蕨を増やしたいなと思っていた。
それで雨続き、ちょうどいいか・・・と数十本、蕨・・・というか羊歯を移植した。
2~3年後、早乙女が(・・・というか、そんじょそこらのジャージー姿の小中学生が)蕨摘みする光景を見たいなぁ・・・と思って。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

柿の種

2014年08月05日 18時03分11秒 | 酒の話
正真正銘柿の種を、
まざりっけなしの柿の種を、
ピーナツが1個も入ってない気合の入った柿の種を、
一人ぽりぽり食べながら、
甲類焼酎の麦茶割りで、
貧しく侘しく呑んでいる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする