秋の彼岸の彼岸花、
彼岸が近づくと、
いつも律儀に咲き始める。
種を撒いたわけでもないのに、
球根を植えたわけでもないのに、
周りに彼岸花が無いところにも、
突然現れる。
この農園にも彼岸花が増えてきた。
今年はシバザクラも植えたので、
春には芝桜、
秋には彼岸花、
晩秋は残った柿の実をカラスがつっつく、
そして夕暮れに寺の鐘の音が、ご~~ん
まあ、さすがに鐘の音は聞こえないけど、
そんなごくごくありふれた里山になってきた。
そして普通の里山になるにつけ、
里山への思いいれも薄れてきた。
軍艦島が廃墟が進むからこそ美しく感じられるように、
里山も廃村へ進むからこそ美しく感じられる。
これでいいのではないだろうか。
ご~~~~~ん。
心の中で鐘が鳴る。