鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

総裁選の添え物か、当座の話題稼ぎの小池百合子

2008-09-05 | Weblog
 自民党総裁選が当初から名乗りを上げていた麻生太郎幹事長に加えて、与謝野馨経済財政担当相、石原伸晃元国土建設相、小池百合子元防衛相、さらには谷垣禎一国土建設相も立候補するようで、賑やかな様相を呈してきた。まるで、福田首相の退陣を前もって予想していたような状況で、小沢一郎代表の無投票再選の民主党党首選にあてつけるような感じでもある。国会議員である以上、首相をめざすのは当然のことではあるが、マスコミに小池百合子がなぜそんなにもてはやされるのか理解できない。
 福田首相の退陣とともに総裁選に焦点が移り、新聞・テレビは早速、総裁選に立候補が予想される議員を追いかけ始めた。まず麻生幹事長が追いかけられるのはいままでの経緯からして妥当なところであるが、次いで追いかけられたのは小池百合子であった。テレビのワイドショーの主たる視聴者が主婦であることを意識してか、女性初の総裁選立候補者というキーワードとともに連日追いかけられた。
 もともとテレビキャスター出身だけにマスコミのつぼを心得ている小池百合子はいかにもその気があるような素振りを見せて、テレビカメラそれとなく媚を売るような態を見せる。先日のテレビでは岩手県大船渡の漁港でクマが泳いでいるのが見つかったニュースを流し、その冒頭に何を間違ったか、小池百合子がビルの出入り口から出てくる姿が流させた。小池百合子が港に浮かぶクマ扱いされたわけで、次のニュースに出てくるはずの画面が間違って送出されたようで、クマというより老いた雌猫ならもっと受けたことだろう。
 小池百合子は政界の渡り鳥と言われるほど細川護煕日本新党からはじまって小沢一郎自由党、そして自民党と渡り歩き、常に時の権力者に寄り添ってきた。小泉内閣の郵政民営化選挙の時に兵庫から東京の選挙区に女刺客として送り込まれ、見事勝利を得て、環境相に起用され、安倍内閣時には女性初の防衛相となり、当時の守屋武昌事務次官と対立して、ワイドショーを賑わし、結果的に守屋次官の贈収賄事件を暴くことになり、一挙に首相候補に祭り上げられることになった。
 しかし、大臣として直下の事務次官と人事のことで対立し、深夜に携帯電話で更迭の連絡をするのはどう考えても大臣の方に非がある。そんな荒っぽい仕事のやり方では省内を治めることはできない。女性大臣だから許されることで、男性の大臣だったら総スカンを食うところだったろう。小池百合子は女性であることを最大限に生かして、マスコミに媚をうっているとしか思えない。しかも政治家としての見識があるとはとても思えない。
 男性社会である政治の世界で一見華々しく見えるので、マスコミの中心をなす中年の男性記者に人気があるということなのだろう。それと、女性だから何をしてもテレビの絵になる、とのこともあるのだろう。
 4日朝のフジテレビの「とくダネ!」が街頭およびインターネットのアンケート調査で小沢対麻生の対決となった場合どちらを選ぶかという設問で、麻生が59.9%に対し、小沢は40.1%だったのに対し、小沢対小池では小沢が54.1%なのに対し、小池は53.9%だった。一般大衆は小池のうそ加減をよくわかっているということで、少し安心した。
 どの世界にも色を添える、もしくは当座の話題稼ぎみたいなものがあり、とりあえずは対象にあげておくというものがある。小池百合子も所詮、添え物ということなのだろう。全く勘違いした女性は困り物である。
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