鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

素晴らしき歌姫キャサリン・ジェンキンス

2006-04-21 | Weblog
 昨20日夜、東京・三軒茶屋の昭和女子大学の人見記念講堂で「題名のない音楽界21」の公開録画公演に行き、英国の歌姫、キャサリン・ジェンキンスの歌に聞き惚れてきた。ルックス良し、声良し、スタイル良し、しかもブロンドですべて揃った歌手で、司会の羽田健太郎のインタビューもあって人柄もちょっぴり知ることができたし、終演後にはCDのジャケットへのサイン会をするなどサービス精神もたっぷりで、早速キャサリン・ジェンキンスのファンになってしまった。
 「題名のない音楽会」の収録はほぼ2週間ごとに行われており、以前はよく参加していたが、このところ読売交響楽団の定期演奏会の会員になって毎月演奏会へ行っていたこともあって、しばらく足が遠のいていた。予め、開演前に座席の確定したチケットに交換したうえで、入場することになっているので、時間を要するが、無料なのでそれくらいの労は仕方がない。通常、1回に2本分の収録を休憩をはさんで行う。スタート当初は司会の故黛敏郎がきっちり30分で収録を終えたので、ほぼテレビで見る通りの進行であったが、最近はあとで編集するということで1本の収録に1時間近くかけることもある。それだけテレビでは見られない生の演奏、歌を楽しむことができる。
 昨夜の最初の1本は「ビートルズがくれたメッセージ」と題して、シルクロードの民族楽器を紹介しながらシルクロードを旅するものだった。アジアの民族楽器を3500ほど収集したという若林忠宏さんがオーケストラと競演するという面白い内容。いかにもインドを思わせるシタールという珍しい楽器を奏で、オーケストラと「ノルウェーの森」を演奏した。やや強引な企画という感じもあったが、世の中にこんなことに情熱を燃やし、一生をかけている人がいるのだ、とも感心した。
 で、後半はキャサリン・ジェンキンスの独奏会。オペラカルメンから「ハバネラ」をはじめ荒川静香ですっかり有名になったオペラトウーランドットから「誰も寝てはならぬ」、「オペラ座の怪人」、「オーバーザレインボウ」など7曲をたっぷり聞かせてくれた。コンサートだと単に歌と語りだけだが、この「題名のない音楽会」では途中に音楽に造詣の深い羽田健太郎が時に鋭く切り込むインタビューがあり、それも魅力となっている。昨日は「今後やりたいことは」と聞き、「オペラをしてみたい」との回答を引き出していた。それと、英国にボーイフレンドがいることも告白していた。インタビューで話す声と歌う声が若干異なって聞こえるのは歌手としてよくあることなのかしら、と少し気になったが、大したことではない。。
 メゾソプラノ歌手なので、通常男性が歌う曲目もこなすし、クラシックからポピュラーまで幅広く歌い、声もきれいでよく通る。マイクを近くで使うのはやや気になるが、英国でデビュー以来8週間連続、ヒットチャートNo、1を獲得したことや、来年は三大テノール歌手との共演も決まっている、という。
 間近で世界のトップクラスの歌を聴けたのはうれしいことであった。終演後にロビーで買い上げたCDにサインするサービスもあり、もちろんしてもらってきた。かみさんは握手までしてもらって喜んでいた。
 あと演奏の新日本フィルハオモニー交響楽団の演奏だが、ずっと読売交響楽団の定期演奏会で耳が肥えたせいか、なにか切れがないような感じがした。有料と無料の演奏会のためなのか、よくわからないが、やはり交響楽団にも格があるのか、とも思った。
 ともあれ、こんないい企画を続けてくれている出光興産に感謝、感謝!の思いでいっぱいだ。車を所有している時はガソリンはアポロマークのSSで通していたのだが、いまはお返しする手段がない。ともあれ、出光さん、ありがとう。
 
なお、このキャサリン・ジェンキンスの出演する「題名のない音楽会」は6月11日(日)午前9時からテレビ朝日で放映される。
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