鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

くたばれ民主党

2006-04-01 | Weblog
 前原誠司民主党代表がとうとう辞任した。偽メール問題で政界を約2カ月にわたって混乱に陥れたお騒がせの永田寿康議員も辞任する、という。民主党の崩壊が始まった、といってもい。ここまで事態を悪化させた責任は本人も言う通り、前原代表にある。漫画家の倉田真由美さんが日本経済新聞でコメントしていたように「老獪さがあれば対処も違ったかもしれない」側面はあったにせよ、折角四点セットで小泉自民党を土俵際まで追い込んでいたのに自らの勇み足で、逆転をくらった感じである。立ち直りは容易んなことでは図れないだろう。小泉首相のほくそえんでいる顔が浮かんできて、悔しい気持ちでいっぱいだ。
 昨日の午後、テレビの高校野球中継の途中にテロップで「前原民主党代表辞任」と流れ、しばらくあとに臨時ニュース的にその会見が始まった。一連の偽メール問題の責任を取って、辞任するという弁明であった。ここまで頑張ったのだから、もう少しやりようはあったのに、というのが率直な感想。いま辞めてしまったら、全面的な敗北を認めてしまうことになる。武部勤官房長官側にも何か後ろめたいことがあるだろう、とは国民の誰もがうすうす感じている。それをなんら究明せずして、ここで辞めてしまうことは単に永田議員を連れションさせるため、としか思えない。
 会見で、いつ辞めようと思ったか、と聞かれて、「2月20日」と答えていたが、その2日後に党首討論があり、小泉首相に「なぜ国政調査しないのか」と迫った。辞める意思があったのになぜそこまで踏み込んだ追求をしたのか、という疑問が残る。
 昨年9月に菅直人氏をわずか2票差で破って、代表となった弱冠43歳の前原氏は新風を吹き込もう、となかなかいい味を出していたのにこんな下らないことで足元をすくわれて、可哀想でもある。ただ、自ら述べているように自ら招いた事態でもある。これで、前原氏が前面に出てくることはもうないだろう。そこまで底を割ってしまった辞め方であった。ブレインがいなかったのだろう。
 で、新生民主党は7日後に新代表を選出する、という。壊滅的打撃を受けて、一体この党は立ち直れるのだろうか。つくづく、人材がいない、と思う。今回の事態を一番、苦々しく受け止めているのは小沢一郎氏だろう。ここ数年、陰でさぞかし「俺ならこんな事態を招かなかったのに‥‥」とずっと思ってきたことだろう。
 常に代表視されながら、いつもスルッと身をかわして、逃げてきた小沢氏である。自民党時代もそうであった。
 世論はもう、小沢氏しかいない、と言っている。さあ、小沢一郎、ここは立って、瀕死の際にある民主党を立ち上がらせて、みせてくれ!。じゃないと、本当に民主党は潰れる。
 
コメント
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