写真①:国指定史跡・「小泉八雲旧居」入口
=島根県松江市北堀町で、2012年9月16日午前9時40分撮影
〈出雲・町歩きスポット〉6
:小泉八雲旧居
島根県松江市北堀町の「小泉八雲旧居」(国指定史跡)=写真①=は、同市北堀町塩見縄手の「武家屋敷」から歩いてすぐの所にありました。9月16日午前9時40分すぎ、見学を終えた数人の観光客が旧居から出て来る=写真②=のと入れ替わりに、邸内に入りました。入場料は、3百円です。
写真②:「小泉八雲旧居」から出て来る観光客
=16日午前9時45分撮影
怪談「耳なし芳一」や「雪女」の名作で知られる八雲(ラフカディオ・ハーン)の旧居和室には、八雲が使った机と椅子(レプリカ)が置かれています=写真③=。明治37年(1904年)、東京で亡くなるまでの14年間を熊本、神戸など日本の都市で過ごし、うち松江では1年3か月暮らし、この旧居にはセツ夫人と約5か月滞在。旧松江藩士・根岸干夫(たてお)の武家屋敷で、維新後、簸川郡(現在の出雲市)の郡長をしていたため、庭のある侍屋敷にすみたいという八雲に貸したという。干夫の長男磐井(いわい)は松江中学、旧制五高、東京帝大で八雲の教え子でもありました。
写真③:和室に置かれた八雲使用の机と椅子(レプリカ)
=16日午前9時45分撮影
八雲が好んで眺めたという旧居の庭は、干夫の先代根岸小石(しょうせき)が明治元年(1868年)に枯山水の観賞式庭園として造営。小規模ながら手入れの行き届いた庭で、見事な枝ぶりのサルスベリに赤い花が咲いていました=写真④=。
写真④:サルスベリの赤い花が咲く庭
=16日午前9時50分撮影
旧居の玄関近くに、「高浜虚子の句」が掲示されています=写真⑤=。〈くわれもす八雲旧居の秋の蚊に〉。明治7年の秋、旧居を訪れて詠んだ句です。
写真⑤:「高浜虚子の句」の掲示板
=16日午前9時50分撮影
そうそう、15日に立ち寄った出雲市大社町の「出雲大社」そばにある土産品店では、八雲にちなんだ「ラフカディオ珈琲」=写真⑥=と名付けられたコーヒが売られていましたが、この旧居では見かけませんでした。
写真⑥:八雲の肖像画入りの「ラフカディオ珈琲」
=島根県出雲市大社町の土産品店で、9月15日午後2時5分撮影