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吉村青春ブログ『津屋崎センゲン』

“A Quaint Town(古風な趣のある町)・ Tsuyazaki-sengen”の良かとこ情報を発信します。

2007年4月5日/〈日記〉116・「中村研一・琢二兄弟生家美術館」を訪ねて

2007-04-05 07:03:55 | 日記
写真①:「中村研一・琢二兄弟生家美術館」
     =宗像市原町で、2006年11月14日午前11時04分撮影

 福岡県宗像市原町にある「中村研一・琢二兄弟生家美術館」=①=をご存知でしょうか。明治28年に宗像郡南郷村光岡(現宗像市原町)に生まれ、日本芸術院会員で帝展審査員も務めた日本洋画壇の重鎮・中村研一氏と弟で同会員の琢二氏(以下敬称略)の生家に、二人の作品が展示されています。福津市の拙宅から車で約20分、近くの病院に入院している長姉を見舞った帰りの4日、細君と訪ねました。

 毎月1~10日の午前10時―午後4時の間しか開館していない美術館で、ボランティアのスタッフが案内役をお手伝いしています。2006年11月14日に宗像市原町の〈唐津街道〉を訪ねた折、立ち寄りましたが、閉館中でした。中村琢二の絵に惹かれるものがあり、私の以前のペンネーム・〈津崎琢二〉と名前が同じで、どうしても開館の機会に訪ねたいと入館しました。

 木造2階建ての1階が、事務所で、2階に中村研一・琢二兄弟の絵画が展示されています。階段を上がった右手の部屋の廊下側壁面に研一の作品「女の一生」=写真②=や、略歴=写真③=、琢二の略歴=写真④=が掲げられていました。


写真②:中村研一の作品「女の一生」
     =「中村研一・琢二兄弟生家美術館」2階で、07年4月4日午後2時36分撮影


写真③:中村研一の略歴
     =「中村研一・琢二兄弟生家美術館」2階で、4月4日午後2時19分撮影


写真④:中村琢二の略歴
     =「中村研一・琢二兄弟生家美術館」2階で、4日午後2時19分撮影

 階段を上がった廊下の突き当たりの部屋を入ると、すぐ左の窓際に置いてあるピアノの上に研一の絵と、右手の壁に琢二の作品「大井川上流」が飾られていました。


写真⑤:ピアノの上に飾られた研一の絵(右の壁にある絵は琢二の作品「大井川上流」)
     =「中村研一・琢二兄弟生家美術館」2階で、4日午後2時27分撮影

 そのピアノの上の左端に「津屋崎」を描いた研一の絵=写真⑥=があるのに気付き、嬉しくなりました。「津屋崎渡り海岸 (10才)」と説明書きが添えられています。玄界灘に面した津屋崎の「恋の浦」の海岸と鼓島や大島を遠景に描いてありますが、その絵が海岸の松を大きく描いたもう一つの〝絵の中の絵〟になっている奇抜な構図でした。


写真⑥:研一が10歳の時に〝絵の中の絵〟の構図で描いた「津屋崎渡り海岸」
     =「中村研一・琢二兄弟生家美術館」2階で、4日午後2時16分撮影

 この2階の部屋には、研一の花を描いた作品=写真⑦=と、東京美術学校(現東京芸大)時代の初期の油彩作品・叔父の肖像画=写真⑧=も掲げられています。

 
写真⑦:研一が花を描いた作品
     =「中村研一・琢二兄弟生家美術館」2階で、4日午後2時32分撮影


写真⑧:研一が描いた叔父の肖像画
     =「中村研一・琢二兄弟生家美術館」2階で、4日午後2時17分撮影

 中村嘉彦同美術館代表は「研一は、光岡の庄屋の長男として生まれました。父親から売るための絵は描くなと言われ、生家に多くの絵が残っており、作風が違う琢二の絵とともにも多くの方に見ていただきたい」と話されています。美術館裏庭には、研一が帰省のたびに飽きずに眺め、こよなく愛したというクスノキの老巨木が聳え=写真⑨=、生家を見守っているような雰囲気に気持ちを安らげられて帰りました。

 4月21日から5月20日まで北九州市立美術館分館(北九州市小倉北区=℡093-562-3215)で、「中村研一・琢二展」が開かれます。北九州市が収蔵している研一の作品も展示するそうで、鑑賞に行きたいですね。


写真⑨:裏庭にクスノキの老巨木が聳える「中村研一・琢二兄弟生家美術館」
     = 宗像市原町で、4日午後2時08分撮影


「中村研一・琢二兄弟生家美術館」(福岡県宗像市原町159):◆交通アクセス=〔電車・バスで〕JR鹿児島線東郷駅または赤間駅下車、タクシーで約10分。福岡市中央区天神バスセンターから西鉄赤間行き急行バスに乗り、「光岡バス停」下車、徒歩3分〔車で〕九州自動車道古賀インターから国道3号線経由で約30分。館の入り口前敷地に駐車可。入館無料。開館は、毎月1~10日の午前10時―午後4時。ご訪問は、同館(0940-36-7632)へ開館予定を問い合わせてからどうぞ。

中村研一・琢二兄弟生家美術館
 「中村研一・琢二兄弟生家美術館」位置図
        (ピンが立っている所)

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