写真①:卯建のある2階建て町家
=大阪府枚方市蔵之谷で、2015年4月1日撮影
〈大阪・町歩きスポット〉 13
:枚方の町家と真宗大谷派寺院
枚方寺内町の賑わいを今に伝える
卯建のある町家や真宗大谷派寺院を見ました
大阪府大阪市阿倍野区の「晴明通」の散策を楽しんだ3月31日は、枚方市の義母宅に宿泊。翌4月1日朝、近所の路地を散策しました。
枚方市蔵之谷の路地で、装飾と防火を兼ねて建てた「卯建」のある2階建て町家に気付きました=写真①=。そういえば、2011年に訪れた同市堤町に残る「枚方宿」を代表する江戸時代の町家・「鍵屋」(元「三十石船」の船宿・料亭)の妻壁にも、同じ「卯建」が建っていましたね。
戦国時代には、この蔵之谷地区と、上町、下町という三つの町は、枚方寺内町と言われ、その核として真宗寺院・「順興寺」(兵火で焼失後、再興されて「願生坊=がんしょうぼう」と改称)が建てられています。寺内町には、紺屋や味噌屋、油屋などの商家が建ち並んでいたそうですから、福津市の〈津屋崎千軒〉のような賑わう町並みだったのでしょう。この「卯建」のある2階建て町家のすぐ近くに、「真宗大谷派香雲台願生坊」の山門=写真②=がありました。
写真②:「真宗大谷派香雲台願生坊」の山門
=枚方市枚方元町6―61で、4月1日撮影
(今回の〈大阪・町歩き〉シリーズを終わります)