吉村青春ブログ『津屋崎センゲン』

“A Quaint Town(古風な趣のある町)・ Tsuyazaki-sengen”の良かとこ情報を発信します。

2009年6月9日/〈日記〉364・タカの巣とり

2009-06-09 18:00:56 | 日記
写真①:猪崎隆さんの初の著書『タカの巣とり』

宮崎市の〝鳥友〟・猪崎隆さんが初出版
詩情あふれる「野鳥少年」の実話読み物
タカの巣とり ――我が生涯の最良の日々――』

 私の鳥仲間の畏友・猪崎隆さん(宮崎市)が、同市田代町の出版社「鉱脈社」から初の著書『タカの巣とり』(変型A5判、173㌻、定価税込み千円)=写真①=を出版しました。

 「我が生涯の最良の日々」の副題が付けられ、本の帯には「さようなら、クロス。」の大見出しに、「野鳥とともにあった少年の喜びと笑いと涙の感動の実話」の小見出しに挟まれ、「小学4年生の時、先輩に連れられて行った山でタカの巣作りを見た少年は、自分でも巣を探してタカのヒナを捕り、鷹狩りをしようと心に決める。中学2年生の時、待望のタカのヒナを育て上げたが…。」とあらすじが紹介されています。

 〈一 タカとの出会い〉から、タカの巣から獲ったヒナ「クルス」を育て、野に放つ〈九 別れ〉まで九章に分けて執筆。昭和33年(1958年)当時、古里・宮崎県佐土原町の農家で暮らす猪崎隆少年が、一ツ瀬川近くの自然いっぱいの環境のなかで、タカやフクロウ、コアジサシなど多くの野鳥たちと触れ合い、山に分け入っての冒険的な行動を通じて、感受性豊かに、かつ逞しく育っていく様子が平易な文章と方言を駆使して描かれ、詩情豊かな実話読み物となっています。

 「鉱脈社」のPRチラシ=写真②=には「猪崎ワールド、待望の刊行」とありますが、読後感は「少年と野鳥の交流散文詩」を思わせる格調の高さが清々しく、その意味で本のタイトルは詩的に『さようならクロス』がよかったのではないかと思いました。

 猪崎さんは1948年生。宮崎大学工学部事務長などを歴任。現在、環境省自然公園指導員、宮崎県自然保護推進員。著書には、猪崎さんと親交のある元NHKアナウンサーで、財団法人日本野鳥の会顧問の松田輝雄氏と、宮崎大学名誉教授・田坂英紀氏が、発行に寄せた一文も収録。〝自然児〟猪崎さんの横顔が、ユーモラスに紹介されています。夏休みの小学生に読んでほしい本としてお勧めです。問い合わせは、「鉱脈社」(℡0985-25-1758)へ。


写真②:「鉱脈社」発行の『タカの巣とり』PRチラシ
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