写真①:スナビキソウの上を飛ぶ2頭の雄のアサギマダラ
=福津市の「津屋崎浜」で、2015年7月21日午前8時40分撮影
"海を渡る蝶〟・アサギマダラの「津屋崎浜」7月後半飛来の謎
九州北部で7月に羽化した個体が集まったとの見方
〝海を渡る蝶〟・アサギマダラを7月19日朝、福津市・「津屋崎浜」で約1か月ぶりに4頭(匹)確認、同日の〈津屋崎の四季〉1090に「アサギマダラ出現の不思議」として掲載しましたが、アサギマダラの渡りに詳しい大阪市立自然史博物館に問い合わせたところ、これまで7月後半に津屋崎への飛来情報はなく貴重な情報とし、「九州北部で7月に羽化したものでしょう」との返事が8月6日、届きました。
今季、「津屋崎浜」では5月11日、アサギマダラが初渡来したのを私が確認、6月11日を最後に姿を見かけなくなっていましたが、7月19日朝、約1か月ぶりに4頭が飛び回っているのを確認。翌20日に2頭、21日に3頭を確認、22日に1頭=写真②=を最後に姿を消しました。7月18日に同浜でスナビキソウに止まっている個体を見た私の知人は4頭を確認、この時季の飛来に驚いたという。
写真②:翅を開いてスナビキソウに止まったアサギマダラ
=「津屋崎浜」で、7月22日午前6時45分撮影
アサギマダラは、初夏に本州方面へ北上するとされ、「津屋崎浜」に飛来の個体も北方へ渡って行ったと見るのが普通。大阪市立自然史博物館では、「津屋崎へのアサギマダラの通過は、5~6月と10月の2シーズンがわかっていました」としたうえで、スナビキソウの上を飛ぶ2頭=写真①=を見て、「新鮮なオスで、東シナ海を越えたものとは思われません。九州北部で羽化したものが集まったのでしょう」との見解でした。