吉村青春ブログ『津屋崎センゲン』

“A Quaint Town(古風な趣のある町)・ Tsuyazaki-sengen”の良かとこ情報を発信します。

記2011年10月29日/〈光市・町歩き〉001・北前船の寄港地・室積

2011-10-29 08:40:34 | 〈光市・町歩き〉

 

写真①:瀬戸内海の港町・室積の眺め(向こう正面の「室積半島」左端が「象鼻ケ岬」) 

=山口県光市室積東ノ庄の「かんぽの宿光」5階から、2011年10月27日午前7時10分撮影

きょう10月29日から、〈光市・町歩き〉シリーズを掲載します。岳父の墓参で26日、山口県光市室積(むろづみ)にある岳父家の菩提寺「如宝寺(にょほうじ)」(臨済宗)を訪れ、散策した同市の名所・旧跡を紹介します。

 

〈光市・町歩き〉 1 

:北前船の寄港地・室積

  

 光市は山口県東南部の瀬戸内海に面し、人口5万4千人。室積は江戸時代に北前船が寄港した瀬戸内海有数の港町で、回船問屋や多くの商家が軒を連ねて栄えました温暖な気候と豊かな自然環境に恵まれ、白砂青松の室積・虹ヶ浜海岸や、象鼻ヶ岬(ぞうびがさき)など風光明媚な海岸部は瀬戸内海国立公園に指定されています。室積東ノ庄の高台にある「かんぽの宿光」(鉄筋コンクリート6階建て)の5階から見下ろした眺めは、絶景です=写真①=。室積は、もと無漏津海、室津海、または室住と言われていましたが、室は年中風がないでいて室の中にいるようだとの意味という。

室積には、海外貿易の隆昌をきわめた足利・室町時代からの古い町並みで知られる「海商通り」があり、海上交易で栄えた福津市の〈津屋崎千軒〉通りと同じように、古風な趣のある白壁格子造りの町家が並んでいます=写真②=。〈津屋崎千軒〉では、軒を連ねた町家の間の狭い通路を「スアイ」と言いますが、室積では人ひとりがすれ違うのがやっとの狭い路地のことを「アイゴ」と呼んでいます。


 写真②:足利・室町時代から海上交易で栄えた「海商通り」に並ぶ町家
     =山口県光市室積3丁目で、岳父の13回忌法事で訪れた2010年2月4日午後4時20分撮影

 潮の香りが漂う室積の町並みを歩くと、津屋崎と同じようなほっとした気持ちで胸が膨らみます。光市では、歴史的町並を保存しようと「保存地区」を選定し、対象地区の道路に面した建造物の修復(家屋)、修景(門、塀)に対し、補助を行う「光市町並保存事業」を実施しています。福津市の〈津屋崎千軒〉の町並みにも、こうした施策が望まれます。

「山口県光市室積」位置図

 

 

 

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