とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2015九重山・祖母山登山:1日目

2015-06-08 22:38:06 | 山登り
5日から7日まで九州の九重山と祖母山に登ってきた。今年初めての百名山ツアーだ。中部国際空港から午前8時発の大分行きの飛行機に乗る。すでに九州は梅雨入りしていると聞いていたので天気が心配だったが、出発時の中部国際空港は、まだ曇りだった。


1時間20分ほどのフライトで大分空港に到着する。案の定、大分は既に雨が降り始めていた。傘を借りて、空港内に向かう。


大分空港でレンタカーを借りて、九重山の登山口である長者原の駐車場に向かう。途中で、食料を買うつもりでコンビニを探しながら行ったのだが、登山口まで全くコンビニがなく、たまたま見つけた農協の売店でパンなどを買って、登山中の行動食とする。お昼前に、長者原の駐車場に到着したが、あたりは本降りとなっていて車から外に出るのも躊躇するほどだった。

それでも、意を決して雨具を身につけ、12時過ぎに長者原ビジターセンターから長者原に足を踏み出す。


長者原(ちょうじゃばる)には、ラムサール条約登録湿原であるタデ原湿原があり、長者原ビジターセンターを起点に約1.3kmの長者原自然研究路が整備されている。しばらくは、木道の長者原自然研究路を進んでいく。




木道が終わると、いよいよ九重山への登山口だ。緩やかな樹林帯の中を1時間半ほど歩くと、 雨ヶ池に到着する。雨ヶ池は、雨の後だけ水のたまる池塘であり、まさにこの日は、本来の雨ヶ池をバッチリ見ることが出来た。




雨ヶ池を越え、再び樹林帯の中を進んでいくが、ますます雨足が酷くなり大粒の雨粒が体全体に降り注ぐ。登山道は、濁流となった雨水が流れていく。




14:15。坊がつるが見えてきた。坊がつるは、九重連山の主峰久住山と大船山等に囲まれた標高約1,300mの高さに広がる湿原である。名称の「坊」とは寺院(久住山信仰の中核である法華院。現在の法華院温泉)、「つる」は平らな土地の意味で、法華院近辺の湿地帯といった意味になるそうだ。こちらも、タデ原湿原とともに、ラムサール条約の登録湿地となっている。広大な湿原だが、真っ白で良く見えない。




大船山、平治岳への登山道分岐だ。


坊がつるの広大な湿原には、黄色い花が咲いていた。


法華院温泉山荘前の川には、雨水が濁流となって流れている。温泉成分も含まれているようで、硫黄の匂いがしていた。


14:38。法華院温泉山荘に到着する。当初の予定では、坊がつるから大船山(だいせんざん)を往復する予定だったが、さすがにこの天気では、登る気がしない。体も雨に濡れて冷え切っていた。


法華院温泉は、九州で最も高い場所にある温泉として、古くから登山者に親しまれている。山小屋としては、今年で130周年を迎えるそうで、源泉かけ流しの温泉付きだというのが一番の魅力だ。九重山に来たら、絶対泊まりたいと思っていた山小屋である。受付を済ませると、すぐさま温泉に飛び込んだ。雨で冷えた体を温泉で温める。時間が十分あるので、衣類をストーブで乾かしたり、食堂でまったりする。大きな山小屋で、食堂は100人を収容できるほどの広さだ。トイレもきれいで、山小屋の中では1,2位を争うほどだともいう。




夕食は、3回の入れ替えとなり我々は、2回目の18時半からとなった。こんな雨の日なので、キャンセルした人が多いのではと思っていたが、キャンセルする人はほとんどなくこの日の山小屋も満員だった。何といっても、6月初旬の九重山は、ミヤマキリシマを目当てに登ってくる人が多いのだ。まさに、一番のピークとなる時期だった。


さて、当初予定していた大船山登山は、翌日の早朝に登ることにして、早々に寝ることにした。2日目の天気は回復するとの予報だ。

参考:今回の登山コースマップ(大船山は、2日目早朝に変更)


2015九重山・祖母山登山:2日目「大船山」に続く