とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2015夢街道90キロ

2015-06-27 23:26:34 | マラソン
今年も、しんしんさん企画の「夢街道」に参加してきた。昨年、一昨年は100キロという事で兵越峠越えをしていたが、今回は原点に戻って青崩峠越えの90キロのコースに変更となった。10キロほど減ったわけだが、減ったからといって楽だったという感はなく、今回もきついウルトラマラニックだった。

浜松駅南口を午後9時にスタートする。今回の参加者は、15名ほどで、遠山郷観光協会のK氏もサポートに来てくれていた。その他、CPごとのサポートとしてラン仲間のいけさんやOさんも駆けつけ、長い走り旅の後押しをしてくれた。


23:45。新東名高架下のエイドに到着する。21時から22時くらいは酷く雨が降っていたが、その後は小康状態となり、天気予報がいいほうに外れ、涼しくて走りやすい気象条件となっていた。




深夜3時過ぎ、40キロの秋葉ダムエイドを過ぎて真っ暗闇の道を走って行くと、足元にマムシを発見する。足元をよく見ていなかったら、うっかり踏みつけていたかもしれない。車は、ほとんど通らない山の中なので、マムシがいてもおかしくない場所だ。数人で固まって走って居たので、大事に至らなくて済んだ。


後続の人たちが、うっかり踏みつけないよう枯れ枝を近くに投げつけておいたが、そのうち路肩の草むらに消えて行ったので、問題はなかっただろう。


早朝6時過ぎ、西渡のエイドから八丁坂を登っていくと、墨絵のような景色が広がっていた。


7時。八丁坂の最高地点を通過する。


75キロのはくりやエイドを通過すると、兵越峠と青崩峠との分岐があり、青崩峠の方向に進む。兵越峠への道は、飽きるほど長く、ゆるやかに登っていくが、青崩峠への道は、短いながらも急な登りとなり、脹脛がパンパンになる。

11:42。名水「足神の水」まで来る。冷たくて美味しい水が湧きでている場所だ。




「足神の水」のすぐ近くに、「足神神社」がある。700年の昔、北条時頼の足痛を癒したことから祭られた神社で、全国から足が丈夫になるよう祈願する人が訪れるそうだ。この辺りのパワースポットでもある。




足神神社のすぐ上には、「しっぺい太郎の墓」がある。しっぺい太郎とは、その昔、人身御供を要求していた怪物を退治した名犬の名前で、怪物との死闘の後、この地で亡くなったという事から墓が建てられている。ただし、亡くなった場所については3つほど説があり、静岡県磐田市の霊犬神社や長野県駒ヶ根市の光前寺にも墓があるという。因みに静岡県磐田市のゆるキャラは、このしっぺい太郎の伝説をもとにした「しっぺい君」だ。




青崩峠への分岐から4キロほど歩くと、青崩峠への登山道になる。このあたりから完全な登山道で、人しか進めない。登山道には、大きな岩が土砂崩れで道を塞いでいる場所もある。


12:36。標高1082mの青崩峠に到着する。


青崩峠からは下るだけだが、朽ち果てた丸木橋などもあり、慎重に通過する。


青崩峠付近の地質構造は、中央構造線による破砕帯となっており、山腹に広がるむき出しになった青い岩盤から峠の名が付けられている。青っぽい崩れた岩盤の近くを通過する。


遊歩道が終わると、廃道となった旧国道152号線の道を下って行く。この道が一番ヤバイ道だ。舗装道路に積もった枯葉の下や垂れ下がった枝から吸血ヒルが音もなく忍び寄る。道中何度も足元や体の周囲を確認しながら走った。何度も確認したおかげで被害はなかったが、何匹か足元にくっ付いていたのを発見する。梅雨時の青崩峠は、ヒルが多い事で有名なのだ。あとで、他のランナーに聞いてみると、実際に被害があった人が何人もいたようだ。


13:39。兵越峠からの道に合流する。ここからはヒルの心配がなく、一安心だ。


14:15。無事遠山郷「かぐらの湯」のアンバマイ館に到着する。一緒に走ってきた山草人さん、gakuさん、サポートで終始応援してくれたM子さんと一緒にゴール写真を撮る。


晴れると、ムシムシして走りづらい時期なのだが、意外と涼しく曇りで終始していた一日だったので、最後はしっかり走ることが出来た。相変わらず「夢街道」はタフなコースである。