とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

コンサート無事終了

2009-09-20 23:35:25 | コンサート
今日は朝から掛川市つま恋で行われた、南こうせつ「サマーピクニック・フォーエバーinつま恋」に行っていた。朝からずっといい天気で、雲一つない青空の下の野外コンサートだったので暑くて疲れた。コンサート自体は楽しかったが、長い一日だったので、今日のブログはこれまでとする。明日、ゆっくり様子を書くことにする。

大谷康子・森ミドリ夢の共演「温もりのある響きを」

2009-09-19 15:20:43 | 社会人大学
昨夜は8回目の社会人大学があった。今回は、初めて女性の講師(演者)で会場もいつもの場所でなく、ミニコンサートが開けるホールで行われた。当初は女性二人の講演会と思いこんでいたのだが、ひょっとしたらと期待したとおり、有名な音楽家である二人の共演コンサートであった。

一人は、ヴァイオリニストの大谷康子さん、そしてもう一人は、音楽家でもありエッセイストでもある森ミドリさんだった。二人の略歴を紹介しておこう。

大谷康子さん
全日本学生音楽コンクール全国第1位。シェリング来日記念コンクール第2位。
1988年、日本の女性ヴァイオリニストで初めて一夜に3曲(メンデルスゾーン、ストラヴィンスキー、ラロ)のヴァイオリン協奏曲を演奏し、大きな話題となる。1990年春には、ヨーロッパ4都市(ローマ、ウィーン、ベルリン、ケルン)でリサイタルを開き、好評を得る。日本各地でもリサイタルを開催。また、スロヴァキアフィル、東京フィル、新日本フィル、東京シティフィル、札幌交響楽団、名古屋フィル、大阪フィル、関西フィル、九州交響楽団などとの共演のほか、海外へ招かれての演奏、テレビ「題名のない音楽会」をはじめ多岐にわたる分野のメディアへの出演、さらに室内楽、現代音楽の分野にも力を入れており、常にその意欲的な活躍は多くのファンから支持を得ている。東京シティフィルの首席コンサートマスターを経て1995年、東京交響楽団コンサートマスターに就任し、現在はソロ・コンサートマスターを務める。

森ミドリさん
愛知県名古屋市生まれ。芸大在学中からテレビやラジオに出演し注目を集める。またビクターの電子オルガン「ビクトロン」の演奏でも知られた。リクエストを受けた曲にすぐさまアレンジを加えて演奏する腕前は作曲家ならではであった。ビクトロン以後もピアノによる即興演奏を続けていた森だが、チェレスタとの出会いによって、この楽器をソロで扱うことを思い立ち、チェレスタによるソロ演奏を始める。現在は、テレビやエッセイ執筆などに加え、チェレスタによる即興演奏や、画家の安野光雅とのコラボレーション(安野の絵と詩、森の作曲による絵本や、安野の詩による東北大学OB合唱団のための合唱曲連作)など作曲家・チェレスタ演奏家としての活動も積極的に行っている。

クラシックのコンサートというと、話はほとんどないような気がするのだが、大谷さんはこの社会人大学には毎年来ていただいており、アットホームな雰囲気がいいということもあって、演奏の合間には森さんとのトークを交え楽しく進行していった。大谷さんのヴァイオリンは300年以上も前に作られたものらしい。ステージから2列目でもう目と鼻の先くらいで音が響いてくる。こんな間近でプロの演奏を聞けることなど、なかなかないものだ。ヴァイオリンの音色が頭にしみわたった。ここで、演目を紹介してみよう。

①中野稔/無伴奏ヴァイオリン作品 ヴァイオリン:大谷康子
②バッハ/無伴奏ヴァイオリン作品 ヴァイオリン:大谷康子
③エルガー/愛の挨拶       ヴァイオリン:大谷康子、ピアノ:森ミドリ
④森ミドリ/「津和野」より    
      ヴァイオリン:大谷康子、ピアノ・チェレスタ:森ミドリ

「津和野」という作品は、島根県の津和野をテーマに、誰もが懐かしく感じる日本の風景を描いた心あたたまる混声四部合唱作品で、今回はその中の数曲を詩なしで演奏した。

さて、森さんが演奏するチェレスタという楽器は、セレステとも呼び“天使のような”という意味があるそうだ。一見するとオルガンのようだが、音はまったく違い、独特のよくとおる愛らしい音色を奏でる楽器である。誕生は意外に遅く、1886年、フランスのビクトール・ミュステルが発明。内側に鉄琴に似た金属板が並んでいて、それをハンマーで叩いて音を出すという仕組みで、いわば鍵盤アクションを持つ打楽器であり、鍵盤楽器に分類される。はじめて見た楽器であり物珍しかった。しかも、森さんの凄いところは、即興でどんなテーマでも曲にしてしまう能力である。今回は、観客のリクエストで大谷さんの着ていたドレスに因んだ「黄色いドレス」というテーマを即興で演奏してくれた。黄色のイメージに合った優しい曲に大谷さんも大喜びだった。

⑤新実徳英/鳥のシシリアーノ
     ヴァイオリン:大谷康子、ピアノ:森ミドリ
⑥新実徳英/秋の紅 
     ヴァイオリン:大谷康子、ピアノ:森ミドリ
⑦新実徳英/黒のラ・フォリア
     ヴァイオリン:大谷康子、ピアノ:森ミドリ

⑥と⑦の曲は女子フィギュアスケート世界選手権で、スイスのサラ・マイヤー選手がショート・プログラムに使った曲である。本人が気に入って自ら日本から取り寄せたということで大谷さんは感激したそうである。

⑧チャイコフスキー/『くるみ割人形』より「こんぺい糖の踊り」
     ヴァイオリン:大谷康子、チェレスタ:森ミドリ

この曲はチェレスタの音色が見事にマッチしている。この曲を聴けばチェレスタの音色がわかるだろう。

⑨アラール/『椿姫ファンタジー』より「乾杯の歌」 
     ヴァイオリン:大谷康子、ピアノ:森ミドリ
アンコール チャルダッシュ/モンティ     ヴァイオリン:大谷康子

アンコール曲は、大谷さんがステージを下り、客席を演奏しながらぐるっと回ってくれた。この曲も女子フィギュアスケートの浅田真央ちゃんが2006-2007年シーズンのフリーで使った曲でもある。聞き覚えのある曲だと思ったが曲名を聞いて納得だった。楽器を演奏するにおいて、譜面どおりに正確に行うことは凄いが、それだけでは観客の心を打つことは出来ない。心をこめて演奏した曲のほうが、譜面とすこしずれても喜ばれるという。大谷さんは、そんなことから譜面どおりではなく、個性的な演奏を心がけているそうだ。クラシックコンサートなんて今まで行ったことなかったが、新しいジャンルを一つ開拓できた気がする。


(コンサート終了後、大谷康子さん、森ミドリさんと一緒に写真を撮ってもらう/photo:Hさん)

北アルプス大縦走「後編」を見た。

2009-09-18 23:00:38 | 山登り
今日は、社会人大学だったので、午後8時からの放送は、予約録画しておいて帰宅後食事しながら見た。NHK総合テレビで中部地方のみの限定で放送される「金とく」という番組のことである。2週間前、前編が放映され立山から雲の平辺りまで縦走した様子を放送した。そして、後編は三俣蓮華山から西鎌尾根を通り、槍ヶ岳、北穂高岳、奥穂高岳、ジャンダルムへと向かう北アルプスでも屈指の難コースの縦走である。

本当は、この後編は先週の金曜日に放送される予定だった。しかし、その日、最終目的地であるジャンダルムで、痛ましいヘリ墜落事故が起こり急に放送延期となった曰く付きの放送でもあったのだ。あまりにもタイムリーすぎて、事故関係者の心情を察し放送延期にしたことであろう。事故で亡くなられた方たちには、心からご冥福を祈りたい。

さて、後半の最初の見所は、山歩きを始めた人が最初に憧れる山「槍ヶ岳」の登頂シーンだ。雨で2日ほど山頂アタックをあきらめていた内田アナと田部井淳子さんだったが、雨が上がり、山頂に立った時の感動している様子はテレビを見ていた自分にもしっかり伝わってきた。何回か同じような景色を見た経験はあるが、一つとしてまったく同じということはない。見るたびごとに新しい感動が生まれるものである。田部井さんが美しい山の光景を見ると、よく泣けてくるというが、まさに同感だ。私も山の景色を見ていて、涙が湧いてきたことが何度もある。テレビの画面から、たくさんの視聴者も同じような感動を味わったのではないかと思う。

そして、奥穂高岳を越えると、最後の核心部ジャンダルムの登頂である。ジャンダルムとは仏語で「憲兵」の意味である。奥穂高岳を王様とすれば、それを守っている孤高の兵にあたることからジャンダルムと呼ばれているのである。このルートは超上級コースであり、経験者が同行していなければ、簡単にはいけないコースだ。テレビで見ていても、危険な岩場だらけで、ザイルと頼もしい経験者がいなければとてもいけないコースだと知った。私もまだジャンダルムまでは行ったことがないのだ。それを、山登りの経験がまだ少ないNHKアナウンサーの内田さんは、田部井淳子さんとベテランの山岳ガイドと一緒に登りきったのである。この縦走を始めたころの内田アナは、不安そうな表情を浮かべていたが、後半になるにしたがって、精悍な顔つきに変わり、岩場では田部井さんの先を登っていた。本当に大したものである。ジャンダルムの頂上での3人の表情がとてもいい顔をしていたのが忘れられない。苦労して得たときの喜びほど、こんなにも人間の顔を魅力的に変えるものかと思う。自分も、こんな気持ちを山でもっと味わいたいし、知らない人にも味わってもらいたいとの思いを強くしたのであった。

胃腸が悲鳴

2009-09-17 21:20:40 | 呟き
実は、二日前の夜お腹が痛くて死にそうな(大げさですが)状態だった。昼間から、お腹が張っているような感じがしていたのだが、晩御飯を食べてから辛くなってきた。どうも胃の辺りがキリキリ痛むような感じなのだ。早く寝たほうがいいかと思い寝床に着いたが、お腹が気になってなかなか眠れない。お茶を飲んだりしたが、直りそうもなくベッドの上でゴロゴロしながら一晩過ぎるのを待った。ずっと眠れそうもないかと思ったが、明け方前後は眠れたようである。一晩過ぎたら、なんとか我慢できる状態になった。

翌朝、病院に直ぐ行きたかったのだが、仕事の打ち合わせをキャンセルできなくて朝だけ出勤し終了後直ぐに病院に直行した。行きつけの胃腸専門の病院に行ったのだが、ストレス性胃炎と大腸過敏症という診断だった。レントゲンを撮ったところ、胃が狭まっていたのと大腸の所々にガスが溜まっているといわれた。自分でも、原因はわかっていた。このところ、仕事上気になることがなかなか解決せず、もやもやした状態でいたからだ。胃は顔の次に感情が出やすい部分で、緊張や不安、恐怖、イライラなどが胃の機能を阻害し、しまいには胃潰瘍など深刻な病気を招くこともあるという。

今は、酷くないが、お腹の膨満感はまだあり、しばらく薬を飲み続けなければならない。自分はどうも物事を気にしてしまいすぎるのかもしれない。もうちょっと適当に考えればいいのだろうが、なかなかできないようだ。休日に山へ行ったり、ランニングしたりするとストレス解消になっているのだが、平日の反動が大きいようだ。今後は、同病院で胃カメラと大腸内視鏡検診も予約させられた。まあ、しっかり見てもらえれば不安も解消できるだろう。

鳳凰三山縦走2日目「後編」

2009-09-16 18:37:52 | 山登り
地蔵岳の賽の河原を下り、深く掘れた道を登りなおすと次のピークはアカヌケ沢ノ頭(2750m)である。さらに前方には、これから上る観音岳がひときわ高く見える。

観音岳が鳳凰三山では最高峰である。登山道は美しい白砂に覆われ、他の山とは違う趣がある。このあたりには小屋でも見たタカネビランジがところどころ咲いている。途中で振りかえると、天をつく地蔵岳のオベリスクがすばらしい眺めである。

まさにこの景色を見に上ってきた甲斐があったという瞬間だ。

さらに観音岳の急なザレ場を登っていった。

しばらくすると目と鼻の先に観音岳の頂上が見えてきた。山頂の岩場には先着の登山者たちが記念撮影に忙しいようだった。

数分で観音岳山頂(2840m)に到着した。

この頃には風も収まり、絶好の天気になっていた。山頂からは360°の大パノラマが広がっていた。今年一番の山の天気だったといっても過言ではない。雨上がりの秋の空は、山の景色が澄んでいる。しばらく山頂で景色を満喫した。

(白峰三山 北岳、間ノ岳、農鳥岳などしっかり見える)

(地蔵岳の向こうには、雲を被った八ヶ岳連峰や甲府盆地が望まれる)

(これから向かう薬師岳の向こうには、雲海の中につきだした富士山がくっきりだ)

薬師岳の登山道も、白砂の斜面に風化した花崗岩の岩塔やカラマツなどが多く歩きやすく気持ちのいい道である。しかもずっと大きな富士山を眺めながら歩いていく。

やがて薬師岳の山頂(2780m)に着いた。

薬師岳の山頂は平坦で広く、白砂と花崗岩がバランスよく配置され庭園のような趣である。

山頂の標識の後ろには、日本第2位の標高を持つ北岳が大きく鎮座していた。

地蔵岳から薬師岳まで絶景コースを大いに満喫できた。ずっと眺めていたい風景だったが、これからの長い下りを考えると、そうそうに下山することにした。

薬師岳からは、青木鉱泉に下る中道コースがある。ここからは一気に標高差1700mを下るのである。山小屋の小屋番からは、この下りは“ガイドブックに書かれているよりももっと時間がかかるから心して行け”というような話があったので注意して下っていくことにした。脅かされただけあって、急な下りを延々と下りていく。登りコースにはしたくない道である。尾根道と違い樹林帯の中でまったく展望はなく単調なコースだ。中間点で、目印となる巨岩が現れた。「御座石」と名付けられた巨岩で、唯一のポイントである。

写真だけとって、さらに下山する。後半も同じような道が続き、膝の負担が気になった。長い下山道をおわると「中道登山道入口」の標識のある林道にでた。

途中で昼食休憩をしたのでその分を引けば、ほぼコースタイムかやや早く下りた勘定だ。脅かされたほどではなかったが、下りが嫌いな人にはキツイコースであることに変わりはない。林道を進み、小武川を渡り

しばらくすると、駐車場のある青木鉱泉に着いた。青木鉱泉では日帰り入浴ができる。下山後直ぐに風呂に入れるのは嬉しい。前日は雨で大変だったが、二日目の快晴の登山で十分満喫できた二日間であった。

鳳凰三山縦走2日目「前編」

2009-09-15 20:57:43 | 山登り
4時半に目覚め小屋の外に出ると、雲の合間から星がきらめいていた。雨は上がっていて三日月も輝いていた。雨上がりで、この日はいい天気になりそうな気配であった。鳳凰小屋の前では、多くの登山者が身支度を整えていた。


朝食を終え小屋をでようとしたら、ヤナギラン以外にも珍しい花がいくつか咲いていた。
まず見つけたのが、タカネビランジだ。南アルプス特産の多年草で、高山帯の岩礫地や草地に生え、夏遅く直径3-4㎝の、丈のわりには大きな花を咲かせる。花弁は5個で先が割れる。花の色は変化が多く、花弁は規則正しく並ばない。

鳳凰三山ではよく知られた花である。花の写真を撮っていたら、小屋番が声をかけてくれた。小屋の裏に“幻の花”があるから見て行けというのだ。名前は、「シラヒゲソウ」といい、花びらの縁が糸状に裂けた、独特の花を付けている。

名前は、花びらを白いヒゲに見立てたもので深山の木陰や山地の沢沿いの湿った場所を好むそうだ。ほとんど人目につかない場所に咲いているので、“幻の花”なのだそうだ。いろんな山に行っていたが、この花は初めて見た。いいものを教えてもらって嬉しかった。

樹林帯をしばらく歩くと岩場や深く掘れた登りにくい道になる。

やがて、白いザレ場の斜面をジグザグに登りだすと、一際目立つ地蔵岳のオベリスクが見えてきた。

キツイ登りだけに登山者の列がずっと続いていた。振り返れば、見事な雲海と

大きな富士山が地蔵岳と観音岳の間にそびえたっていた。

そして、白砂の斜面を上がっていくと圧倒的なボリュームでオベリスクが迫ってきた。

また、目の前にはナナカマドの赤い実が一杯なっていた、後数週間もすれば、ナナカマドの葉が赤くなり錦秋の彩を添えるものだろうと思われた。

9月下旬から10月上旬の紅葉の時期が、鳳凰三山でもっとも賑やかになるそうだ。

オベリスクの基部に着き、荷物を置いて上がろうとしたが、この辺りは風の通り道なのか、ものすごい強風に見舞われた。風速数十メートルはあろうかという強風に、岩陰にじっとして動かない人もいた。私も、さすがにあまり上まで行くことはできず途中で断念して基部まで戻った。地蔵岳の山頂(2764m)はオベリスクの先端だとすると、まずほとんどの人は登ることはできないであろう。クライミングの経験者じゃないと無理だろうし、この日の強風では、まったく無理な状況だった。ちなみにオベリスク(obelisk)とは、古代エジプトで多く製作され、神殿などに立てられた記念碑(モニュメント)のことをいう。ほとんどは花崗岩の一枚岩で作られており、四角形の断面をもち、上方に向かって徐々に細くなった、高く長い直立の石柱である。地蔵岳の山頂にあるこの巨岩は、自然の造形によるオベリスクなのである。

地蔵岳では、オベリスクとならんでもう一つ目立つ風景がある。白砂の平らな場所に何体も置かれたお地蔵さんだ。

この場所は、「賽の河原」と呼ばれる。「賽の河原」とは、死んだ子供が行く所といわれる冥途の三途の川の河原のことだ。ここで子供は父母の供養のために小石を積み上げて塔を作ろうとするが、絶えず鬼にくずされる。そこへ地蔵菩薩が現れて子供を救うと言われている。まさに、そんな伝承から地蔵岳という名前がついたに違いない。お地蔵さんの後ろには、甲斐駒ヶ岳の勇姿が見える。


地蔵岳の標識は、賽の河原にありここが地蔵岳山頂ということにして良いのだ。山頂写真はそこで撮り三山の一つを登ったことにした。

オベリスクは鳳凰三山のランドマークということで、ここの様子を目に焼き付ければ南アルプスの山岳同定に役立つのである。

地蔵岳を後にして、次は観音岳に向かうが、この続きは2日目後編に続く。


鳳凰三山縦走1日目

2009-09-14 22:23:13 | 山登り
先週末は、南アルプスの鳳凰三山(地蔵岳、観音岳、薬師岳)縦走に行ってきた。こちらも百名山の一つであるが昔行ったことがあり、今回はまったくコースを変えて行くことにした。登山口は、山梨県の韮崎から西にある青木鉱泉とした。青木鉱泉をスタートして、ドンドコ沢の沢沿いのコースで鳳凰小屋まで行き、翌日鳳凰三山を縦走して、中道コースから青木鉱泉に戻る周回コースである。

韮崎を過ぎ、国道52号から青木鉱泉への細い道に入り、しばらくすると荒れた林道となる。舗装してある箇所は僅かで、ほとんどダートである。時速20キロ前後でゆっくり夜道を走った。時折野生のシカの群れにも出会う。10数キロの道を1時間くらいかけて青木鉱泉に着き、車中で数時間仮眠して翌朝5時に目覚めた。辺りは薄暗く太陽が出てくる気配はなかった。前日の天気予報でも雨になる事が予想されていたので、出来るだけ早く出発することにした。駐車場を出て、青木鉱泉の建物のある場所に行くと、既に駐車場係りが待ち構えていて、駐車料金を請求された。

二日間で1500円だ。トイレや洗面所もあり、登山届けを提出し、歩き始めたのは6時15分過ぎだった。

青木鉱泉の庭から登山道に入る。すぐに中道コースとの分岐にでるが、迷わずドンドコ沢コースに入る。

ドンドコ沢コースには尾根ルートと沢ルートがあるが、滝を眺めて歩ける沢ルートに進んだ。

小武川左岸の河原沿いに沿って進み、広葉樹林帯に入っていく。樹林帯には、シダ類や高山植物が多く南アルプスらしい雰囲気がする。

特に木にまとわりつくサルオガセは見事だ。曇りや雨の日に見ると、いちだんと味がある。

さて、深い沢や清流を横切って高度をあげていくと最初に出会う滝が、「南精進ノ滝」である。落差が大きく、水量も豊富な滝である。中間には見事な滝つぼがあり、その下は扇状に美しく水が広がっている。

予想した以上に素晴らしい滝で感激した。

ドンドコ沢コースには、4つの滝があり、2番目は「鳳凰ノ滝」だ。こちらも登山道から少し離れているので、少し寄り道をして滝の近くまで下った。こちらもなかなかいい滝である。

そして、3番目は「白糸ノ滝」であるが、この頃から雨が降り出し雨具を着ることになっていた。しかも、滝の周りはガスが立ち込め、はっきり見えない。

白い筋が何本も見えるので音からして、滝が流れていることがわかった。

4番目の「五色ノ滝」の標識に沿って、道を下っていくと沢があり、どこに滝があるのかと探してしまった。

ちょっとした落差の部分が滝なのかと思い、先に進むと大きな音が聞こえてきた。標識がしっかり付けられているだけあって、そこには見事な滝があった。ドンドコ沢のフィナーレを飾るにふさわしい滝だ。垂直の岩壁を流れ落ちる様は圧巻であった。

紅葉シーズンはナナカマドの赤い葉が彩りを添えるそうで、美しい滝になるそうである。残念ながら時期がまだ早かったが、紅葉シーズンのポスターには、「五色ノ滝」の写真が使われているようだ。

滝が終わると、険しい岩稜地帯の急坂が続き、ドンドコ沢源流の河原に出る。そして、一頑張りし登ると鳳凰小屋まで0.1キロの標識があった。さらに歩いていくと、目前に赤紫色の塊が見えてきた。なんだろうと近づいてみると、なんと「ヤナギラン」の大群生だった。2週間前に「山伏」に行った時は、既に時期を過ぎていたのに、鳳凰山では今が盛りだったのだ。大喜びで写真を撮りまくった。

(ヤナギラン1)

(ヤナギラン2)

(ヤナギラン3)

(ヤナギラン4)

写真を撮り終わって、先に進むとそこは「鳳凰小屋」だった。鳳凰小屋で丹精にヤナギランを育てていたようなのだ。小屋には、ほぼ12時頃に到着した。宿泊手続きを終えると、あとは小屋でノンビリだ。雨はますます、降り出し酷くなっていた。早いうちに小屋に着けて良かった。後続の登山者たちは、皆一様に雨が酷く難儀していたようだった。時間はたっぷりあり、他の登山者達と、小屋の小さなコタツに身を寄せ合うように入って山談義に花を咲かせた。

夕食は、この小屋の名物「カレーライス」だった。カレーは美味しく、みんなおかわりしていた。夕食後もコタツに足を入れ、ワインやお摘みを頂き話しが弾んだ。ただ、外はずっと雨が降り続き、時折雷が近くに落ちたのか、地響きがするくらい大きい音がしていた。翌日は、晴れるという予報を信じて豪雨の中、小屋で眠りについた。

マニュアルもネットで探せる

2009-09-13 22:32:15 | インターネット
パソコン、AV機器、携帯、デジカメ等買っていくと、分厚いマニュアルがどんどん溜まってくる。たくさんあると置場所に困ってくる。本棚に整理しようと思っても、サイズがバラバラなので、どうも収まりが悪い。それに見たいところに、すぐたどり着けない。

そんなことでみんなマニュアルの取り扱いには困っていたはずだ。そこで、これらのマニュアルをウェブで簡単に検索できるようにした会社があるそうだ。「マニュアルネット」というポータルサイトで結構便利に使われているそうである。この話はパソコン雑誌で知ったのだが、知っておいて損は無い話だ。使い方は簡単で、そのサイトで検索するだけである。会員登録すると、見つけた製品のマニュアルはブックマークして保存できるらしい。

紙媒体としてとっておく事も、便利なこともあるがいざ直ぐに調べたいと思ったときは、ウェブで検索したほうが簡単に見つかる。試しに、自分が持っているデジカメのマニュアルを探したら直ぐ見つかった。紙媒体とまったく同じ内容がPDFファイルで確認できる。これは、なかなか使えそうである。また、これから買いたい製品の機能を知りたいとき、マニュアルを読んで使い勝手を確認するといったことにも使える。新製品のAV機器などを買うときは、電気屋に何度も行って、マニュアルを見て機能を確認したことが何度もあった。これからは、ウェブで事前調査が出来る。便利になったものだ。

URLはこちらです。
「マニュアルネット」
http://www.manualnet.jp/


Windows 7いよいよ発売

2009-09-12 22:30:45 | パソコン
Windowsビスタの後継にあたるWindows 7が10月22日に発売されることが決まったようだ。自分のパソコンはビスタが出た時すぐに替えている。使い出した当初は特に気にしていなく不満はなかった。だが、長く使っているうちにだんだん動作が遅くなってきて、使い勝手が悪くなってきていた。ハーデディスクの掃除やメモリーの使い方を替えたりして良くはなったものの、その後、徐々に遅くなってきていた。

以前にもブログに書いたが、Windows 7はビスタに比べると、相当な優れものらしい。雑誌の評価でも「すこぶる快適」となっている。ビスタの不満を全て解消して、操作性もさらに向上させた完成度の高いOSといわれている。

注目すべきポイントは、3つある。
1.動作速度
ビスタには、お節介な機能や余計な装備が数多く盛り込まれていて、起動時にCPUやメモリーに大きな負担がかかり動作がおそくなっていた。7では余分な機能を減らしたり、メインメモリーを効率的に使うようにして動作が重くならないようにしている。時間にして、ビスタでかかる時間の6割から7割くらいの時間で起動するようになっているらしい。
2.警告画面
ビスタでは、パソコン操作中に警告画面が頻繁に表示されるので操作の妨げになっていたが、7ではOSの設定を変更したくらいだけでは表示されないようになり、表示回数が激減した。
3.ソフト互換性
ビスタでは、一部のアプリケーションソフトが動作しないことが多かった。7では「互換モード」と「XPモード」でほとんどのソフトが起動するようになった。つまりXPから7にのりかえても、XPの資産がそのまま継承できるようだ。

XPのサポートは2014年4月まで、ビスタのサポートは2017年4月までなので、どちらもまだまだ使えるが、7のほうが操作性が良くて動作が速いというのは魅力的である。出たばかりは、バグがあったりして暫く待ったほうがいいともいうが、前評判が結構いいので早いうちに載せ替えたいなと思っている。




遺伝子検査キット

2009-09-11 22:29:47 | サイエンス
ちょっと気になった情報だが、最近「遺伝子検査キット」なるものが通信販売されているようだ。家庭にいながらにして、簡単な操作でサンプルを採取し、郵便で送ることによって、遺伝子に書かれている内容を調べてもらい「体質を判定」する検査キットである。

特定の遺伝子を検査することで「自分はどんな体質なのか?」「将来どんな病気にかかりやすいか?」などを知ることが出来るという。自身の明確な体質特性を知ることで、適切な生活習慣や食生活を実践し生活習慣病(ガンなど)の予防に役立てるのが、この遺伝子検査の目的だ。

いろんなメーカーからキットが発売されているようだが、基本的にはどこも同じようだ。検査方法はほおの内側に遺伝子採取棒を押し当て、10回程度強くこするだけ。あとは遺伝子検査申し込み同意書などの書類や、遺伝子採取棒等を返信用封筒に入れて返送すると、約2~3週間後に結果報告書と、さまざまなアドバイスを記したカルテが届くようになっているそうだ。

キットの種類も「ガンになりやすいかどうか」「アルコール感受性がどうか」「肥満になりやすいか」などの目的によって多少違うようだが、気になる項目のキットを試してみると今後の生活習慣の改善に役立ちそうである。遺伝子は一生涯変わることはなく、検査キットで検査した遺伝子は、一生に一度の検査になる。費用は1万円~3万円前後が多い。ちょっと、面白そうなので試して見たい気がする。