とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2015東北登山:1日目八甲田山

2015-08-12 19:25:06 | 山登り
8日から11日まで東北の山に出かけていたので、今日からブログ再開だ。

今回の山旅は、八甲田山、岩手山、早池峰の三座を巡る。なかでも、八甲田山は、昨年計画していたが台風で断念しているので、今回は何としても登りたかった。参加者は、当初6名だったが、急遽2名不参加となり、N山さん、かっちゃん、ランタマさんと私の4名で行くことになった。

前日、夜行バスで東京まで行った後、始発の東北新幹線「はやびこ」で新青森まで向かう。新青森からは、レンタカーで酸ヶ湯温泉まで移動。11:30。酸ヶ湯温泉前の駐車場に車を止める。昨年は、ここに泊まったので懐かしい。この日は、まずまずの天気で駐車場もほぼ満車である。


11:42。酸ヶ湯温泉脇の登山道から八甲田山に向けて出発する。


湯坂と呼ばれるブナの樹林帯を30分ほどで抜けると、木道のある湿地帯に出た。


この辺りは、毛無岱と呼ばれる湿地帯だ。最初晴れ間が見えていたが、次第に雲がかかってきて辺りは白く霞んでしまっていた。


12:30。ちょうどいいところにベンチがあったので、ランチとする。


ベンチからしばらく進むと、見上げるような長い階段が見えてきた。この階段は、上部の上毛無岱と下部の下毛無岱を結んでいる。段数は、281段あるそうだ。


階段の途中から、下毛無岱を振り返って見る。池塘が所々に見られ広大な湿地帯であることがわかる。


上毛無岱にも、大きな池塘があった。


13:40。井戸岳直下のベンチに到着する。


大岳避難小屋裏から、八甲田大岳への登山道に入る。


14:05。岩だらけの急坂を20分ほど登ると、八甲田大岳1584.6mの山頂に到着する。八甲田山とは、この辺りの山塊の総称で、最高峰が八甲田大岳である。85座目の百名山としては、ここで達成だ。


運がいい事に、時折雲が切れて青空に浮かぶ雲海が姿を現す。後方に見えるピラミダルな山は雛岳。


山頂には、トンボが飛び交い、もう秋の雰囲気だ。


14:20。景色を楽しんだ後、仙人岱方面へと下山する。


5分ほどで、鏡沼に到着する。鏡のような穏やかな水面には、周りの樹木や青空が映し出されていた。


14:55。仙人岱の湧き水に到着する。本来なら、こんこんと冷水が湧きでているはずなのだが、何故か止っていて、溜まっている水も冷たくないので、ちょっと休んで先を急ぐ。


後ろを振り返ると、先ほどまでいた八甲田大岳の山頂が良く見えていた。もうこんなにも下ってしまったのだ。


15:15。地獄湯の沢が見えてきた。


木が全く生えていない谷あいに硫化水素の有毒ガスが噴出している沢だ。まさに地獄というのにふさわしい場所である。玉子の腐ったような臭いがして、ゆっくりはできない。早々に、この場所を通過する。




地獄湯の沢から25分ほど行くと、再び“有毒ガスの発生に注意”という場所に出た。森の中の一部が、茶色い地肌をさらけ出し、草や木々が立ち枯れている。この辺りは、どこからでも火山性ガスが噴出するようである。ここも早々に通過する。


繊維状の敷物をした登山道を進む。クッション性があって気持ちよい道だ。


16:05。「日本山脈縦走起点」の看板前に到着する。“日本山脈縦走”なんて言葉は初めて知った。調べてみると、今から50年以上前、読売新聞社が社業として行なった「本州の山々をつなぐ大縦走」という長大な山行の事で、東西2班に分けて、それぞれ45日かけて山の中を歩き、最後に富士山で合流したというイベントの事らしい。最近は、グレートトラバースが有名になったが、昔から同じような事を考える人がいたのだ。


16:15。酸ヶ湯温泉上の駐車場からは、八甲田大岳の姿がくっきり見えた。いつの間にか、素晴らしい天気になっていた。


酸ヶ湯温泉からは、八甲田十和田ゴールドラインを30分ほど車で走り、蔦温泉に移動する。蔦温泉は、平安時代に開湯された源泉が足元から湧出する日本有数の秘湯だといい、ここも一度は泊まってみたかった宿だ。足元から湧出する「久安の湯」でスッキリ汗を流した後、夕食となった。


岩魚の串焼きが美味しい。


部屋に帰ったあと、北海道土産のオホーツクブルービールに氷を浮かべて飲む。キンキンに冷えたビールがたまらなかった。


さて、翌日は、蔦温泉の周りを散策し、岩手山へと向かう予定だ。

「2015東北登山:2日目蔦温泉~岩手山8合目」に続く。