とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2015東北登山:3日目遠野観光

2015-08-14 07:12:30 | 観光
岩手山から、100キロほど移動して遠野まで向かう。遠野といえば、以前東北震災ボランティアで一度行ったことがあり、柳田國男の「遠野物語」の舞台となった地域である。空き時間に立ち寄った場所を、仲間に見せたくて今回の山旅の一部に組み入れたのだ。

11:20。まず初めに、遠野駅前に着いた。


遠野駅前には、河童の像があり、いろんな仕草の河童が見られる。


お腹が空いていたので、観光協会で紹介してくれた食事処まで歩いていく。5分ほど歩くと「とおの物語の館」にある“伊藤屋”という食事処に入る。江戸時代の住居を改造した食事処で、“ひっつみ”という地元料理を食べる。“ひっつみ”とは「すいとん」の一種で、小麦粉を練り、煮汁に入れて煮込んだものだ。


お土産屋などを覗いた後、13時からの“語り部”のお話を聞くために「遠野座」に向かう。


遠野では、昔から伝わる民話を岩手弁で 語る人たちを“語り部”という。遠野に来たら、一度は聞いてみたいと思っていた。20分ほどの間に、やさしそうなおばあちゃんが、5つ程の民話をじっくり語ってくれた。日本昔話を聞いているようなものだが、岩手弁が難しく、何を言っているのか分からない部分もあり、すぐに眠くなってしまった。おばあちゃんが目の前にいるので、眠気を抑えるのが正直言って辛かった。

「とおの物語の館」を出ると、数キロ先の伝承館に移動する。伝承館の駐車場には、水木しげるの「遠野物語」をラッピングしたバスがあった。


伝承館では、こんな風に簡単に河童になれる。




「曲り家」と呼ばれる人馬が同居した屋敷を見学する。


ここは、オシラ堂と呼ばれる部屋で、娘と馬の恋物語で知られるオシラサマ千体を展示している。


伝承館から10分ほど歩くと、有名なカッパ淵がある。




カッパ釣り名人が、河童を釣ろうとしている。


カッパ捕獲許可証を持った人は、ここで釣竿を借りてカッパ釣ができる。


若い女性が、早速キュウリを餌にカッパ釣を始めた。しかし、なかなかカッパはつれないですねえ。


遠野観光を終え、いよいよ最後の目的地である早池峰の登山口に向かう。最後の宿は、グレートトラバースの田中陽希さんも宿泊した「峰南荘」という民宿だ。焼き魚や山菜料理が出てきて山の宿らしい夕食だった。




部屋の外からは、近くを流れる沢の音がずっと聞こえていた。結構大きい音だったが、網戸から入ってくる涼しい風が気持ちよく、ぐっすり眠れた。最終日も4時起きの予定だ。

「2015東北登山:4日目早池峰」に続く。

2015東北登山:3日目岩手山山頂へ

2015-08-14 00:04:03 | 山登り
4:40。8合目避難小屋前の広場に出た。


ちょうど、東の空から僅かにご来光が見えた。


昨日の雨がやんで、無事山頂まで行けそうだ。仲間を呼んで、急いで山頂に向かう。


8合目から上は、シシウドのお花畑だ。


4:55。不動平に到着する。雲の中に入ってしまったのか、カメラのレンズが濡れてきていた。


お鉢の火口縁を歩く。雲に隠れ周りは良く見えないが、火口が進行方向の右側にある。


5:25。岩手山の薬師岳2038mに到着する。86座目の百名山達成である。カメラの写りが悪いのが残念だ。


僅かな時間だったが、岩手山でもブロッケンを見る。


雨は降っていないものの、雲の流れが激しく、景色は目まぐるしく変化していく。


コマクサには。水滴が付いて瑞々しい。


コマクサの周りには、イワブクロも咲いている。


6時くらいには、小屋に戻る。小屋で朝食を作り、食べ終わってから下山を開始する。小屋前には「御成清水」という湧き水が出ていて、食事の水には事欠かない。


7:10。若い夫婦登山者の可愛い娘さんと一緒に記念写真を撮る。


下界は、暑い雲に覆われていた。


しかし、上空は青空だ。


7合目あたりから雲の中に入り、雨も降りだしていた。再び雨具を着て下山していくが、次第に雨も止み、登山口に着くころには、雨も上がっていた。9:10。無事、馬返し登山口に到着する。下山は、コースタイム3時間のところ2時間ほどで下山する。さすが健脚揃いのメンバーだったので、計画に余裕ができて良かった。


「2015東北登山:3日目遠野観光」に続く。