とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2013磐梯高原猪苗代湖マラソンツアー(最終日)

2013-09-12 22:22:51 | 観光
ツアー3日目は、最終日である。当初の予定では、福島県のもう一つの百名山である安達太良山に登るつもりだった。ウルトラマラソン走った後でも、みんな問題なく登られそうだったが、天気予報は降水確率80%でほぼ一日雨模様だ。前日からどうしようか意見が割れていた。せっかく静岡から遠い福島に来たからには多少の雨でも登ってみたいという意見もあれば、雨では景色が見られず登っても楽しくないという意見もあり、いろいろ悩んだが最終的に登山は中止とした。地元の人の話でも、安達太良山は、悪天候時に稜線付近に強風が吹き荒れるため、立ち入りは避けた方がよいとか、霧が出ると迷いやすく、窪地の硫化水素ガスで死亡した人もいたというから、中止して正解だったといえる。結局、観光と秘湯に行くことでまとまった。

ホテルは、コンドミニアムだったので素泊まりとし、夕食、朝食は自炊だ。部屋にはコンロや電子レンジ、食器もあり調理ができる。地元のスーパーで買ってきた食材で、みんなでワイワイやりながら食事を済ませた。炊飯器もあり、ご飯も炊けるのだ。


ホテル「リステル猪苗代」本館前で記念撮影。


NHK「ランスマ」の看板前でも記念撮影。


ホテル前のコスモス畑をバックに記念撮影。右奥に見えるのがホテル「リステル猪苗代」だが、このあたりでは、ひときわ目立つ巨大な構造物だ。


まずは、猪苗代湖畔にある「野口英世記念館」に立ち寄る。猪苗代町出身の細菌学者である野口英世の記念館であり、前日のマラソンでもこの前を通過している。


野口英世の生家が、しっかり保存されている。


生家では、野口英世が乳児期に火傷を負った囲炉裏を見学することができる。


野口英世の遺髪を納めた「誕生地の碑」と野口が遺した格言を刻んだ「忍耐の碑」の二つの碑が建っている。


生家の隣には、野口英世の死後に遺族や関係者から提供された遺品・資料が展示されている。いろんな展示をよく見ていくと、戦争がなければ間違いなく日本人として初めてのノーベル医学賞をとってもおかしくないほどの業績を上げていた人だったのがよくわかる。また、母シカが英世に送った自筆の手紙が展示されている。渡米後、10年以上帰ることのなかった野口博士に、ひと目でも会いたいとの願いから、幼いころに習った文字を思い出しながら母はこの手紙を完成させたという。たどたどしい文章ではあるが、わが子を思う母の気持ちが感じ取られ、展示室の中でも特に心を打たれた。

また、この展示室の目玉は、野口英世のリアルなロボットだ。ロックフェラー医学研究所の野口博士の研究室を再現したこのコーナーでは、博士ロボットが身振り手振りを交えながら来場者を歓迎している。近くに人がいると、人間を感知してくしゃみをしたりため息をついたりするのも面白い。日本のロボット技術も進んでいるなと思い知らされた。




その後、安達太良山山麓にある沼尻温泉がよさそうなので、ドライブを兼ねて行ってみる。沼尻温泉は九州の由布院温泉などをおさえて全国第8位の自噴湧出量の温泉だそうだ。自噴湧出量の多いところは強酸性泉が多い。沼尻温泉もかなり刺激の強いお湯だ。この沼尻温泉は飲むことができ、胃腸の名湯として知られていて、糖尿病、扁桃腺にも効くらしい。雨の中、露天風呂で庭園を見ながらのんびり温泉につかって湯治気分になる。


(沼尻温泉 田村屋旅館の内風呂と露天風呂)

温泉ですっきりするとお腹が減ってきた。福島もそばが有名なので、おすすめの蕎麦屋を旅館で教えてもらう。すぐ近くにある「まるひ」という蕎麦屋がお勧めだというのでカーナビを頼りに行ってみる。ほどなく蕎麦屋の駐車場に到着する。今回借りた車は、会津ナンバーのフィットと福島ナンバーのマーチだ。


どんな蕎麦が出るかワクワクしながら暖簾をくぐった。


福島だけあって、NHK大河ドラマ「八重の桜」に因んだビールも出た。


サービスで出された漬物だが、これがまた絶品で美味しかった。金を出すからもう一皿注文したいと申し出たら、残念ながらこれで終わりとのことでがっかり。込み合う時間より少し早かったので、この漬物にありつけただけでラッキーだったようだ。


こちらがお目当てのもり蕎麦ととろろ蕎麦だ。コシがあってのど越しの良いお蕎麦に自家製野菜や山菜の天ぷらがセットになっている。旅館でお勧めしてくれただけあって、美味しい蕎麦を頂くことができた。店名が「まるひ」だけあって、多くの人には秘密にしておきたい蕎麦屋であった。




しばらくすると、いつの間にか大勢の人が並ぶようになっていた。このあたりではさすがに有名な蕎麦屋らしく、我々もいつまでものんびりしているわけにもいかず店を出ることにした。因みに、店の名の由来は、秘密ということではなく、まるひのヒは、集落名の「樋ノ口」からきているそうだ。蕎麦処「まるひ」は、先〃代が「マルヒ運送店」を営業していた時の屋号ということだ。


その後は、まっしぐらに郡山まで向かいレンタカーを返却して、東北新幹線、東海道新幹線を経由して帰路に着いた。三日間ではあったが、充実した楽しい旅だった。