とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

「125歳まで元気に生きる病まないボケない老いない腸健康法」藤田紘一郎さん

2013-09-13 21:53:40 | 社会人大学
昨年好評だった藤田紘一郎さんの講演が、今年も続けてあった。講演の主題はほぼ昨年と同じではあったが、長生きするための生活習慣のヒントは大いに参考になる。最初から最後まで大いに笑わされながら、講演を楽しく聞かせてもらった。

藤田紘一郎さんのプロフィールを挙げておこう。

1939年中国東北部(旧満州)生れ。東京医科歯科大学医学部卒業。東京大学伝染病研究所(現・医科学研究所) 大学院終了。テキサス大学で研究後、金沢医科大学、長崎大学医学部教授を経て、87年より現職。専門は寄生虫学と熱帯病学。日本医学会議のメンバーとして、マラリア、フィラリア、住血吸虫、成人T細胞白血病やエイズ関 連の免疫研究の傍ら、寄生虫と人とのより良い共生をPRしている。主な著書に「笑うカイチュウ」(94年、講談社-写真下-)、 「ボンボン・マルコスの犬」(96年、ルック)、「癒す水、蝕む水」(96年、NHK出版-写真下-)、 「空飛ぶ寄生虫」(96年、講談社)、「体にいい寄生虫」(97年、ワニブックス)等がある。

この人の講演内容は、とにかく面白い。まさに漫才師と言ってもいいくらいだ。ギャグがいっぱいちりばめられた話を聞き大笑いしながら、ためになる話になるのだから一挙両得である。人が笑うと、体内にNK(ナチュラルキラー)細胞が増えるという理論のもとに、面白い話を聞かせてくれているのだ。

藤田さんは、「カイチュウ博士」とも呼ばれ、実際自分の体にカイチュウを飼っているという。何故カイチュウを飼っているかというと、寄生虫の人体感染によるアレルギー抑制効果の実証実験をしているのだ。現代の日本は、生活が豊かに、清潔になるにつれて、寄生虫の感染率は急速に下がっていったが、その後は、花粉症やアトピー性皮膚炎などに代表されるアレルギー病が急増している。藤田さんは、カイチュウのキヨミちゃんを飼っているおかげで、花粉症やアトピー性皮膚炎とは無縁の生活を送っているという。

「清潔」を追求するあまり、人間の汗や体臭までをも消し去ろうとする現代日本の「キレイ社会」は、私たちの体を守る常在菌を排除しているのである。長生きするためには、西洋医学的発想での治療には限界があるという。東洋医学的発想で自然治癒力をもって体を守っていくことが大事だともいう。

藤田さんから、長生きするための次の5つのポイントが示された。
①よく噛み、ゆっくり食べる
②ゆっくり呼吸する
③体を温める
④過激な運動をしない
⑤自然の中で生活する

どれももっともなポイントだが、なかなかこれを全部実行するのは難しい。また、一日5種類の色のついた野菜を食べるのがいいとか、50歳からは炭水化物をとるのはやめたほうがいいという話もあったが、これも難しい話だ。長生きをしたいが、食べる楽しみを制限しながら長生きするのはつまらない。まあ、できるところから始めればいいのかなあと思った。一番納得したのは、食事は好きな人とするのがいいという。嫌いな人と食事をすると太るという。やはり嫌いな人とは、無理して付き合うことはない。