とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

日光観光&男体山登山(登山編)

2011-07-12 23:58:17 | 山登り
午前4時、三本松駐車場で朝を迎える。山々に朝日が当たり絶好の登山日和を予感させてくれた。


後方を振り返れば、大きな山のシルエットが浮かんでいた。これが、これから登る男体山である。そして今年初めての百名山の山でもある。


早い朝食を済ませ、山支度を整えると、今回のコースの登山口である志津乗越まで車で移動する。国道から外れると裏男体林道に入る。裏男体林道は入口に「悪路につき一般車は遠慮して欲しい」と書かれていたが、それほどの悪路ではなく、舗装もしてあり楽々と進むことができた。30分ほどで、登山口の駐車場に到着する。まだ止まっている車は僅かである。


午前5時半から歩き出す。しばらく歩くと、二荒山神社志津宮に着く。ここは、大国主命等を祀ってある神社である。看板には、1785m地点とあり、表参道の五合目と同じ標高であると書かれていた。つまり表参道よりも大分高い位置に既に来ているというわけだ。また、近くには避難小屋も建っている。


朝日が当たり草についた水滴がキラキラと光り、水蒸気が湧き上がっているのが見える。こんな光景は、朝早くでないと見ることができない。


直ぐに一合目の標識に出会う。以後、一合ごとに標識が設置されているので休憩の目安になる。


大きな土砂崩れの登山道を、ロープを頼りに進む。


後方には、太郎山が見える。


九合目を過ぎると赤土の登山道となってくる。


前方には、山頂の建物が見えており、あと僅かである。


後方の景色を振り返ると、日光白根山や奥日光の湯ノ湖、尾瀬の燧ケ岳などの景色が一望である。


程なく山頂の三角点に到着する。時間は7時55分である。登山口からは2時間半ほどであった。


三角点の先には大きな岩があり、その中心には、大きな鉄の剱が刺さっている。男体山で最も高い場所でもあり、剱の隣で記念写真を撮る。




岩の上から見た中禅寺湖の湖面は、空と同じスカイブルーである。


ご神体のような「影向石」という石が山頂に鎮座していた。


これは、「良縁の鐘」である。鐘を鳴らすと良縁に恵まれるという。


そして、これが「日光二荒山神社奥宮」である。


二荒山大神の像が祀られている。なかなか立派な像である。二荒山大神とは日光の3つの山の神(大己貴命、田心姫命、味耜高彦根命)を総称したものだ。3つの山とは、男体山(二荒山、2486メートル)、女峯山(2464メートル)、太郎山(2368メートル)の三山であり、神が鎮まる霊峰として古くから信仰の対象とされてきたという。


山頂から少し下った所で休憩とする。ここからは、さらに中禅寺湖の全容が見えて展望が素晴らしい。


休憩した場所の近くには、太郎山神社の社がある。


あまり人が来ないと思って休憩していたのだが、いろんな人がこちらにもやってきた。その中でも、凄い人に出会う。40年にわたり日光の霊峰・男体山登山を続けている佐野市の田名網忠吉さん(86)という老人である。この日は1203回目の登頂だったそうだ。新聞にも何度も載って、本も書かれているという。この人のパワーにあやかりたいものだと、一緒に記念写真を撮る。


山頂で1時間半くらい休憩していたようだ。ふたたびもと来た道を戻り下山を始める。2時間前と比べると大分雲が増えてきていた。


男体山の看板の向こうには黒雲がかかり始めていた。午後の天気は雨のようなので早く下山するにこしたことはない。山の天気は変わりやすいのだ。


下山途中では、シャクナゲの花をいくつか発見する。登る時はほとんど蕾だったが、陽が昇って蕾が開いてきたようだ。この辺りの山は、シャクナゲの開花が7月過ぎなのだろうか?今まで登った山々では6月に見かけることが多かったので意外だった。


樹木の葉の先がみずみずしい黄緑色になっているのが綺麗だ。今年芽吹いた葉である。


お馴染み、ギンリョウソウも発見する。


下山途中には、地震にも遭遇する。花の写真を撮っているとき、明らかに判る大きな横揺れにビックリした。この時は、東北地方で震度4の揺れがあったそうだ。しかし、その後は何ともなく無事下山する。駐車場に戻ったのは、お昼前だった。車に乗り込んだと同時くらいに雨が降り出し、間一髪セーフだった。結局雨具を使うことなく、快適に登山をする事ができた。これも、みんなの行いが良かったせいだろう。以後、帰りの高速もほとんど渋滞することもなく、無事自宅に帰った。