とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

日光観光&男体山登山(観光編)

2011-07-11 23:53:52 | 観光
7月になって、いよいよ夏本番である。そして夏山シーズンの到来でもある。これから9月末までは2000m以上の高峰を中心にいろんな山に行く予定だ。そして、その第一弾として栃木県日光市の男体山に行くことになった。

浜松から日光というとかなり距離があって時間もかかる。片道400キロ以上はあり往復すると900キロになる計算だ。高速の休日1000円という割引がなくなったので交通費もそれなりにかかる。今回は私を入れて4名の山友達が集まり朝から出かけることにした。一日目は、早めに行って観光をすることに決めた。浜松を9時に出発して東名で東京まで向かい、首都高速経由で東北道を走る。東北道を走るのは初めてである。高速道路は順調に進み、日光に着いたのは午後3時前だった。

日光に着いたら、やはり世界遺産である「日光東照宮」に寄らねばならない。私は10数年前に来たことがあったが、他の仲間は中学の修学旅行以来とか初めてという事だったので、楽しんでくれたようだ。日光東照宮は、徳川初代将軍徳川家康公を祭神におまつりした神社である。家康公は、元和2年4月17日駿府城(静岡県静岡市)で75歳の生涯を終え、久能山に神葬されたが、遺言により、一年後の元和3年4月15日、久能山より現在の地に移されおまつりされたという。正遷宮は、同年4月17日二代将軍秀忠公のもと厳粛に行われ、東照社として鎮座し、以後、東照宮と呼ばれるようになった。

駐車場に車を止め、東照宮の入口へと向かう。まず前方に見えるのが石鳥居である。この鳥居は、九州筑前藩主黒田長政公によって奉納されたという。石材は、まず九州から船で小山まで運ばれ、その後陸路人力でこの日光まで運ばれたという。まあ、凄い労力をかけて運ばれた鳥居だけに立派な物である。


鳥居の先には、金箔をちりばめられた豪華な五重塔がある。これは、若狭の国(福井県)小浜藩主酒井忠勝公によって奉納されたものだ。


さて、拝観料を払って最初にくぐるのが、表門である。東照宮最初の門で、左右に仁王像が安置されているところから仁王門とも呼ばれている。


表門を入ってすぐ右側にあるのが神厩舎である。神厩舎は、ご神馬をつなぐ厩(うまや)のことだ。昔から猿が馬を守るとされているところから、長押上には猿の彫刻が8面あり、人間の一生が風刺されている。


「見ざる、言わざる、聞かざる」で有名な3匹の猿はこの神厩舎に造られたものの1枚に過ぎない。他にもいろんな猿の彫刻があってそれぞれ説明を読んでみると面白い。なお「見ざる、言わざる、聞かざる」は幼少期には悪事を見ない、言わない、聞かない方がいいという教えである。


これは「陽明門」という門で国宝となっている。日本を代表する最も美しい門とされ、故事逸話や子供の遊び、聖人賢人など500以上の彫刻がほどこされているという。時間があれは、じっくり見ていたい門であるが、人の往来が激しくあまりゆっくりみてもいられなかった。それにしても贅の限りを尽くした門である。




奥宮に通じる入口の門の上に彫られているのが、「眠り猫」でこれも国宝である。左甚五郎作と伝えられており、牡丹の花に囲まれ日の光を浴び、うたたねをしているところから「日光」に因んで彫られたとも言われている。


家康公の墓所となる奥宮には、亀の甲羅を模した石がいくつも置かれている。その周りには、誰が置いたかはわからないが、亀の手足、頭、尾を表すような小石が6個置かれていた。


奥宮の御宝塔と鶴の石像。御宝塔に家康公の霊がまつられている。久能山東照宮にも同じような塔があったのを思い出した。


御宝塔の横には、「叶杉」という杉の木がある。願い事をこの杉のほこらに向かって唱えると長いごとが叶うそうだ。


大勢の人が並んで、杉に願いを唱えていた。もちろん私もしっかり願い事を唱えてきた。


これは、「神輿舎」とよばれる建物だ。中には家康(中央)、秀吉(左)、頼朝(右)を祭った三基の神輿(みこし)が納められている。


薬師堂の天井には龍の絵が書かれていて、その龍の絵の下で手を叩くと音が反響して龍の声に聞こえるという。いわゆる「鳴龍」である。今は、東照宮の人が拍子木を使って音を出してくれるので、手を叩くことはできないが、反響音が龍の鳴き声のように聞こえてくるから不思議だ。残念ながら内部の撮影は出来なかった。


東照宮を一通り見学してから、もう一箇所観光しようという事で「華厳の滝」に向かった。いろは坂の急カーブをいくつも曲がって中禅寺湖畔の「華厳の滝」に着いたのは午後5時近かった。「華厳の滝」は日本三大瀑布の一つで、残りの二つは袋田の滝(茨城県)、那智の滝(和歌山県)である。落差97mの滝を一気に流れ落ちる様は壮観である。滝壺近くまでエレベーターで下りて見学する事ができるのだが、残念なことに5時でエレベーターが止まってしまい上の展望台からしか見ることができなかったが、そこからでも充分見ごたえがあった。




更に欲張って戦場ヶ原も行って見たかったが、車に戻るころ夕立となってきたのであきらめて温泉に向かった。温泉でゆっくりしてからガストで夕食を済ませるともう8時過ぎだ。コンビニで翌日の食料等を買って、再びいろは坂を上がり戦場ヶ原の三本松駐車場で車中泊をする。いよいよ翌日が男体山登山の日である。晴を期待して車中で眠りについた。

日光観光&男体山登山(登山編)に続く。