とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

地雷探知にネズミが活躍

2009-06-19 22:40:08 | ニュース
先日NHKの放送で、ネズミがタンザニアで地雷探知作業に大活躍している話をやっていた。世界中で年間1~2万人もの犠牲者を生んでいると言われる“悪魔の兵器”の地雷。この除去作業は危険を伴い、人間による作業はなかなか捗らず、埋められた地域の経済発展を妨げ安全を脅かしている。それをネズミが肩代わりして効率よく発見し、除去に役立っているというのだ。

ネズミは非常に嗅覚が鋭い上、体重が軽いため、万が一地雷を踏んでしまっても爆発する心配がないというのが、大きな理由である。地雷を発見すると、ネズミたちはその上に座って人間に知らせてくれる。そして、100メートル四方の地雷探知作業を、人では2日かかるところを、わずか30分で行うことができ効率がいい。

ネズミを地雷探知できるようにするには、火薬のにおいを嗅ぎ分けたときに音を鳴らし餌を与える事によって躾けたそうである。ネズミは知能が高くトレーニングしやすい上、飼育費が安くすむので莫大な費用がかかる地雷除去の金銭的負担を軽減できるなど、ネズミを地雷探知に使うことは大いにメリットがあるのだ。

テレビでこの話を取り上げた趣旨は、地雷の脅威をネズミが取り除いてくれるという事実よりも、ネズミを使って地雷を除去しようと思いつき事業にしてしまったバート・ウィートジェンズさんの発想を主眼においていた。普通なら、ハイテク技術でお金をかければ地雷除去ができるのではと考えるところ、誰もが嫌がるネズミを使ってお金をかけずに地雷を発見するという方法を考え付いたことである。世の中を変えるということは、当たり前の方法ではなく、誰もが思いよらないような方法のほうが大きな成果を挙げることもあるのだ。どんな発想もバカらしいと考えず、実現にこぎつけることも大事だと説いていた。偉大な発明・発見の当初は誰もまともに取り合ってくれないことが多いが、あきらめずに続けることも大事なことだなと思った。

今、アフリカでは、ネズミがヒーローになりつつあるのだ。