とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

三ツ峠山に登る

2009-06-03 22:21:21 | 山登り
屋久島後の初山行は山梨県の三ツ峠山に行った。今回は2回目であるが、まだ登ったことのない人のリクエストに答えて計画したものだ。植物が豊富で、岩登りでも有名であり、富士山展望の山としても知られている。

初めて登った時は、北からの最短ルートで登ったのだが、今回はあえて、表口登山道から府戸尾根を下る最長のルートで計画した。全て初めて歩くコースである。今回は初参加の人を含めて計7人が集まり、賑やかに登山ができた。

家を出た頃は天気が思ったより良くて、これは幸先いい出だしだと思い河口湖駅に着いた。河口湖駅では現地集合のメンバーとも合流し全員が揃った。駅前の駐車場に車を止め富士急の電車で三ツ峠駅まで向かうことにした。電車は「機関車トーマス」の可愛いキャラクターで描かれていた。

車内も子供の楽しめそうな絵柄が描かれていた。30分ほどで、三ツ峠駅に着き、ここから歩きが始まる。出だしが遅くなったので既に10時になっていた。

住宅街を抜け三ツ峠グリーンセンターの横を抜けると山の歴史を記した看板がある。先に進むと公園があり、滝への遊歩道を進み森の中に入っていった。

しばらく進むと「達磨石」という石が置かれた場所に出た。「達磨石」には梵字でアークと刻まれている。

アークとは大日如来を表す言葉で、かつてはこのような信仰で栄えた山でもあったらしいのだ。

大曲り、股のぞき、馬返しといった場所を通り、霧に包まれた山の中を進んだ。

急な登りが幾つも続き、かなり疲れてきた。時間も3時間近く経ち、お腹も相当すいてきたので頂上はまだ先だったが昼食にした。ちょうど八十八大師のある広場でもあり昼食には手頃の場所だった。

お昼はみんながいろいろ持ち寄ってきてくれるので何が出るか楽しみである。私は、鹿児島で買ったさつま揚げを持っていった。網も持っていったので、コンロの上で炙って食べてもらった。網で炙るというのは屋久島で覚えたばかりで、これから病み付きになりそうだ。おにぎりも網の上で焼くとなかなかいける。ビールやカクテル等アルコールも少し入り皆さんご機嫌になったようだ。食後には甘いフルーツも出て、元気一杯になった。


深い谷の間を過ぎ、

沢を二つ通過すると屏風岩と呼ばれる岩登りマニアには有名な場所に出た。

ガスがかかり展望はまったくないが、この日もたくさんのクライマーが屏風岩を登っていたようだ、姿は見えないが、たくさんの荷物が周囲に置かれロープが何本も垂れ下がっていた。自分たちはとても岩登りなんてできないが、少し岩に登って遊んだりした。


急な階段を上ると、立派な山小屋「四季楽園」の前に出た。三角点のある開運山は、この先でかなりキツイ上りだった。三ツ峠山とは三つの峠があるのではなく、三つのトッケ(突起)が訛ったものといわれている。つまり三つの山の総称である。三つの山は開運山(1785m)、御巣鷹山(1775m)、木無山(1732m)の三つである。最も高い開運山からは、富士山の展望をはじめ晴れていたら最高の眺めができる場所である。ところが、今回は「晴れ男」の面目はまるつぶれ。山頂で記念写真を撮り終わると雨が降り出してきてしまった。

以後、長い尾根道をカッパを着て下山することになった。

府戸尾根は緩やかな尾根道なので歩くのは楽であったが、雨でぬかるんでズボンは泥だらけとなった。長い下りを過ぎてロープウェイのある天上山についたのは17時を回っていた。予想通りロープウェイの営業時間は終了していたので、さらに町まで歩いて下りていかなければならない。長時間の歩きとなり、みんな声も出なくなっていたが、河口湖駅が見えたときはホッとした。日が長くなったおかげで、まだ明るかったが18時を過ぎていた。雨とはいえ大した雨でもなかったし、風はなく空も明るかったので特に焦ることもなかった。あとは温泉に直行である。メンバーからは霧に包まれた山歩きも、いい感じだったと感想を頂き安心した。